「ラスト・リベンジ」(2014) 59点
ニコラス・ウィンディング・レフン製作で、
アントン・イェルチンが出演してるというコトで、レンタルリストには載せていた。
ただニコラス・ケイジの近作はパッとせず触手も動かなかったので、劇場には足を運ばなかった。
「タクシードライバー」(1976)「レイジング・ブル」(1981) の脚本家、ポール・シュレイダーが監督も兼任ということも引っ掛かっていた。
優れた脚本家イコール優れた監督とはならないことが多いから。
先日、播磨屋助六さんのブログを読み、本作のことを思い出した。
早く見たくなった。
「ゾンビ・ガール」(2014) や「君が生きた証」(2014) のお陰で
ワタシ的にアントン流行りでもあることだし。
ひと昔前は伝説とまで言われたCIA捜査官が、認知症に似た脳障害を患い、上司から肩を叩かれる。
突然の余命告知、人生を捧げて来た愛国からの戦力外宣告、進む病状にうろたえながらも
過去に逃しトラウマだった宿敵テロリストを独自に追いつめていく。
社会派ながら、決してムツカしい話ではない。
過去のテロうんぬんよりも、いちCIA捜査官の心意気を追った作りになっている。
一時期のニコラス神話は崩れ去っても、その実力は消え去ってはいなかった。
従来通りに聡明な平常時と、さざ波のようにやって来る放心状態の演じ分けがリアル。
新人捜査官にする演説も大統領並みに素晴らしい。
ニコラス、真面目に演ればできるじゃんww
最近はフリーターやバンドマンの軽い若者系の役が続いたアントンも
今回はピシッと七三で、真面目なCIA捜査官。
過去の恩義を忘れず、先輩捜査官の個人的因縁から来る無茶振りにも応えよう、支えようとする律儀な若造。
(字幕ではタメ口、部署も違うようなので、部下では無いようだ)
冷静沈着、抑えた演技に低いトーンのハスキーボイス。
……ちゃんとインテリに見えるもんな~
俳優って凄いなww
うんうん、地味ながら、
スジも突っ込みドコ満載ながらww
なかなか感慨深く見られました。