衆院内閣委員会は12月2日午後に、カジノを中心とした「統合型リゾート(IR)を推進する 法案(カジノ法案)」を、自民党や日本維新の会などの賛成多数で可決した。カジノ解禁に 慎重だった公明党は、厳格な入場規制などを柱とする付帯決議の採択を条件にして採決 を容認する一方で、賛否は自主投票とした。自民党は、12月6日にも衆院を通過させて、 今国会での成立を目指すという。 |
「カジノ」といえば、「ギャンブル」であり、日本語ならば「博打(ばくち)」である。それを政府 が公認して、国内のどこかで「賭場」が開かれるのだ。 「さぁ、張った、張った!」という、時代劇でお馴染みの場面が現代にと蘇えるわけである。 だが、「絶対反対」という以前に、「生理的に受け付けない」という声は、圧倒的に多数では ないだろうか? |
「カジノを日本にも!」という声がどこからともなく聞こえてきた当時は、「こんなものが受け 入れられるわけはない」という、「日本国民の成熟度」を小生は信じていたものの、それが 「あれよ、あれよ」という間に法案に成長した。12月2日午後の衆院内閣委員会にて半ば 強行採決されて、自民党などの賛成多数によって可決されたのだ。 |
「だが、待てよ!、カジノの必要性をいったい誰が説明した?」・・・これでは まるで「だまし 討ち」ではないのだろうか。 |
「競馬、競輪、競艇、オートレース、パチンコ…」。国内にはこれほどのギャンブルがある。 「宝くじやトト(サッカーくじ)」もそうだろう。その結果は 国民の5%にあたる約500万人が 依存症に陥っているという。例え依存していても、楽しみの範囲にとどまるならばまだしも、 生活が破綻したり、自殺に追い込まれたり…という悲劇は後を絶たないという。 |
そこへ「カジノ」が加わる恐ろしさを、法案に賛成した自民党や各党の議員たちは、党内で 論議したことがあるのだろうか?あったとしても、賛成派に押し切られたのは、この「西洋 博打(ばくち)」が、「甘い蜜のてんこ盛りである」からにほかなるまい。 |
まずは、監督官庁が生まれ、そこには「許認可権」が発生する。当然として、ここは 「役人 天下り先」となり、「あぶく銭」が集まってくる「胴元」には、有象無象が寄ってたかって食い 物にすることになるだろう。 これでは、「上がり」が国の増収に寄与することになるわけがないことは明白であろう・・・。 |