中京大学;オープンカレッジ受講メモ ~第23回~ | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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 第13回目の講義では、テキスト;「使える!経済学の考え方~みんなを

より幸せにするための論理」の第二章「公平をどう考えるか~ハルサーニ

の定理」についての考察を受講した。主要な論点を列記しよう。

・人が完全に公平であるのはいつの時点か
 ピグーの定理;社会の最大多数の最大幸福は、完全に平等な分配。

 「人が生まれた瞬間」或いは「人が生まれてくる前」で嗜好や個性の同一

 化をある程度是認

 「人の嗜好の完全な同一性」=「完全な無個性化」がどんなときに受入れ

 られるのか

・ハルサーニの公平無私な理想的観察者定理

 「生まれる前の人間」という超越的な視点にたつ観察者;「生まれた後に、

 誰になるのかわからない」という不確実性下で意思決定する仮想的主体。

 「公平性の実現」に確率を利用;乱数化して公平を実現

 (コイン投げ、サイコロ投げ)

 「二つの乱数化」~

 ①生まれた後に人生に生じる様々な確率的出来事

 ②人類の中の誰に生まれてくるかという確率的な出来事

・賭けについての数学者の基準
・賭けについて、経済学者が導入した期待効用基準
・期待効用はアンケートでわかる
・期待効用基準を生み出す規則とは?~

 特定の個人の内面にある選好がある「規則」に従っているなら、その人は

 期待効用を計算して行動を選択していることと同じである。

  規則①;選好についての推移律、

  規則②;連続性の規則、

  規則③;独立性の規則

・ハルサーニの公平無私な理想的観察者定理
・期待効用基準:クジの期待効用=賞金の効用×確率の合計
 選好についての推移律:A>B B>Cのとき、A>C。

 連続性の規則:「Aのクジ」と「Bのクジ」の間となる好ましさのクジを、必ず

 生成出来る。

 独立性の規則:AとBで賞金の効用のみが異なる場合、賞金の高いクジの

 方が効用が大きい。

 以上の規則を満たす人は、その人固有の効用関数を基準として意思決定

 していると仮定出来る。

 公平無私な理想的観察者:どの人に生まれるか分からない。社会のクジを

 定義する。

 公平無私な理想的観察者が自分の効用関数を最大化するには、社会全体

 の期待効用の和を最大化しなければならない。

 自由意志の行使の問題。
・ハルサーニの発想
・ベンサム&ピグーの定理が再現される
・人間の幸せについての幾何学
・ダイアモンドの強烈な批判
・自由意志の行使の問題