世界自閉症啓発デー
というものがあることを
初めて知りました。


4月5日付けの
CAPセンター・JAPANのメルマガ、
「CAPセンター・JAPAN RTC通信」Vol.34
から転載します。


花 花 花


4月2日は世界自閉症啓発デーでした。 

国連総会(H19.12.18開催)において、
カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を
「世界自閉症啓発デー」
(World Autism Awareness Day)
とすることが決議され、

全世界の人々に自閉症を
理解してもらう取り組みとして行われています。

今年日本で開催された
シンポジウムに寄せられた
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の
メッセージにはこうあります。


「(前略)このように国際的な注目を得ることは
  必要不可欠であります。
  スティグマと意識の欠如、
  不適切な支援の仕組みによって、
  進展が妨げられています。

  近年の研究では、
  早期介入が自閉症のある人々の能力を
  大幅に高めるのに役立つことが示されています。
  今こそ、よりインクルーシブな
  社会を発展させるために、
  政策や制度を実施し、具体的な介入を行うときです。

  それと同時に、影響を受けている人々の才能を強調し、
  彼らが最大の可能性を発揮できるよう
  機会を保証することによって、
  彼らの状況について啓発を進めるべきです。」


力を発揮できない状況におかれているのは、
当事者の問題ではなく、

個人に押し付けられた負の表象・烙印、
いわばネガティブな意味のレッテルと
正しい知識やスキルの欠如、
当事者にフィットしない支援の仕組み、
社会構造そのものです。

私たちは、CAPプログラムを通じて、
自閉症スペクトラム障がいの子どもを含む
すべての子どもたちが日常生活の中で、
権利主体としてその力を存分に発揮できる
そんな社会をめざしています。

「まずはおとなに、社会に」働きかけるその意義を
事務総長のメッセージを読みながら、
改めてかみしめています。


花 花 花




社会への働きかけは
よっぽど公にアピールできる立場にない限り
目に見えてすぐに結果が現れるものではなく

また 例えば 山登りにおいて
登頂することが目標であるとして
あらゆる方向からのアプローチ
(登山道)があるように

目標に向かうには
いろんな方向からのアプローチがあるはずで

CAPという1つの登山道(アプローチ)を選び
地道に歩む 私たちCAPスペシャリストにとって

CAPセンター・JAPANのスタッフの方が
このような意識を持って
発信してくださっていることに
勇気づけられる思いがしました。



ひとりひとりが
権利主体として
自らの力を発揮できる。




私も できる役割の中でそれを目指し
活動のあり方を 心がけたいと思います。



社会の中で
私という存在が できることは
とてつもなく小さいのですが

「何ができるか」
(どれほどのことができるか)
というより

「どのような自分であるか」を
大切にしています。



影響力の 大小 みたいなことは
人にはそれぞれ役割があるので
そこが大事なのではなくて

自己表現の質 重視
と言ったらいいのかな?




もし 私に 何か
神様からもらった才能があるとしたら
世のため 人のために
役立ったらいいと思いますし
行動もします。

その一方で
社会や人から
「こういうあなたであって」と求められても
自分がそういう質を
持ち合わせているとは限らないので
(親子間でのコレが
 生きづらさにつながることがありますね)

実際に
社会や人に役立っているか?は
あまり考えなくて良いと思っています。



社会にとっての価値や
他人にとっての価値ではなく

私が私のままであることをゆるし
自分が持っているものを生かして
こうありたいと思う私に向かう。

「価値」のための行動ではなく
「喜び」のための行動。



もちろん 人間なので
生きていく中で
感情に揺さぶられたり
心が乱れたりすることもあります。



それでも 落ち着いた後には

「愛」 ならどうするか?

に 還る。



興味があることや
好きだなぁ~ 楽しいな~
と思うことをやって

この場所 この環境
全てを受け入れて
今あるものに感謝して

ここで小さく咲いている
「わたし」という花は

権利主体として
力を発揮していて

幸せなのです。




「日常生活の中で、権利主体として
その力を存分に発揮できる」社会・・



すべての人が

「わたしのまま」であることを
ゆるし ゆるされ

自分が持っているものを生かして

こうありたいと思う
「わたし」を咲かせられますように。







今日のおやつ だよ [みんな:05]

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