『うぬぼれというものがついぞなかったら、人生はてんで楽しくあるまい。』byラ・ロシュフーコー


ま、確かにそういう面もあるんで、全く自惚れないっていうのもつまんなそうですが、話を聞いていましてね、「あー、これはもうすっかり Narcissistic personality disorder (自己愛性パーソナリティ障害)級だなー」という方に再三電話、付き合ってたもんで、じゃ、それについて勉強がてらそのまま書くか!…という流れで(笑)。


ナルシストというだけでは、自己愛性パーソナリティ障害とはなりません。

診断基準は、アメリカ精神医学会によると、

「誇大性(空想または行動における)、賞賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期に始まり、種々の状況で明らかになる。」とあります(いや、なんかややこしいな)。

で、次のうち5つ以上で該当だそうです。※()内は僕の勝手な注釈です。


・自己の重要性に関する誇大な感覚(俺、スゲーってヤツですね)

・限りない成功、権力、才気、美しき、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている(やればできる、と信じているがその通りになったことない)

・自分が特別であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達にしか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている(が、現実その通りになったことがない)

・過剰な賞賛を求める(誉めて褒めてってアピールのお子様系)

・特権意識つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する(特別視されたがってばかりです)

・対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する(いわゆるジャイアニズムです)

・他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない(共感力ゼロです)

・しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む(思い上がりにもほどがあるんですが)

・尊大で傲慢な行動または態度(いつも根拠なく偉そう)

わぁ…なんか、当てはまりそうな人いっぱい思い浮かんじゃった(笑)。

簡単にザックリ言うと、「思い込んでる自分像が実際の自分よりはるかに器的にデカイ」場合、上記のようなパーソナリティ障害に該当することになります。ま、結局のところ自意識過剰の二乗みたいな(笑)。


自己愛性パーソナリティ障害の特徴として、年齢の経過とともに悪化する傾向があるそうです。ううむ。ますます、いろんな人が浮かんできたんですが(笑)。

これと言った有効な治療方法はあまりないようなんですが、

・思い込んでいる自己イメージ自体を小さくする(思ってるほど大した人間じゃないことを自覚させる)

・思い込んでいる自己イメージに現実を近づける(そのイメージに適う鍛え方をし、行動力を身に付ける)

という事に絞られそうです。


実際の該当しそうな方々は…無理っぽいよねー…治りそうな気配すら感じませんし。精神科の先生方もやる気出してくださいませんもの。薬の飲ませ過ぎで大病院送りにしたり、救急車呼んだりしてばっかだもんなー…

まあ、いっか。1日10回くらい電話を聞けば、現状維持できてるもんな。羽交い絞めして病院に運んだり、深夜お巡りさんに交番に呼び出されたこともあったなぁ…なんで会社に電話寄こすかな~(転送)。あのころに比べりゃ、歳と病気で体が弱った分平和になったもんなぁ…


ところで、5つどころか全部当てはまってる方が僕の周りに多すぎる気がするんですが、類はなんとやらと言うからな~…僕も同類なのかもな~…


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