わすれものに寄せて、(かなあ?) | おどるおばはんのブログ

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懲りない踊る中年女、安田理英の日記

ソロでの踊りはいろんな場で何度もやって来たけれど
「ソロ公演」という形をとるのは、10年ぶりのこと。

前回の2001年の時はアメリカで同時多発テロがあった。
今回は東日本大震災。

それはただの偶然だし、
それに絡めたメッセージ的な作品など作ってないし作ろうとも思わない。
ただ、純粋にこわいというか
足元から崩れ落ちて行くような感覚があって
心細くて、
そんな感じ。

この10年、あっという間の10年、なんとか踊り続けて来た。

「どうしてわざわざ茨の道を選ぶか」

10年前、師匠に言われた言葉。

その時はピンと来てはいなかったけど、確かに、うん、その通りだった、と思う。
ぶっちゃけちゃえば、
「しくったかな」
と思う時もないではないさ。

けど、あの時この道を選ばなかったら、
今自分の周りにいる、
大切な人々とは出会えなかったろう。

だから、やっぱりどう考えてもこっちが正解。


出会いなんて言うとかっこよすぎる。
私はそんなに人を大切にしていない。
出会いの何倍もの別れを作っている。
傷つけてもいる。
後悔や謝罪の思いはある?
それも、思い返してみてもその時々で変わる。



色々の中でどうにか踊れてきた。
一人になってから10年も。

具体的にどこらへんが、とかではないけど、
この舞台を、

この10年で出会ったり別れたりした全ての人に。




後ろ向きですか?
でも、これからを考えるには、これまでがだいじ。

そしてこれから出会うもの、人、出来事、大歓迎どんとこいだ。