どもっ、さんぺーです
また保安基準のお話です。
陸運局に質問していた内容の答えをいただいたので公表します。
【質問内容】
ハマーH2に純正のサイドステップをボルト&ナットにより取付けた場合、「指定部品 」として扱われ、構造等の変更は不要になるか?また、その場合ヘッドライトの位置は変更が必要か?
と言う内容です。
返答は・・・
「指定部品」として取り扱われるので、車検証の寸法の変更は不要。
車検証上の車幅はステップ取付前と同じままだが、保安基準への適合性を審査する場合は、ステップの端が車両の最外側として扱われる為、そのままではヘッドライト位置の改善が必要になる。
との事でした。
どういう事かと言うと、保安基準にこんな内容が有る訳です
「すれ違い用前照灯は、その照明部の最外縁が自動車の最外側から 400mm 以内となるように取付けられていること。」
つまり
実はハマーのH2って元々純正のタイヤが、既にはみ出しています
なので、日本に輸入されてナンバーをつける前にオーバーフェンダーを取付しなくちゃいけないんです。
上の写真で、元々のフェンダーのプラスチック部分にさらにゴムのフェンダーが付いてるのが分かると思いますが、コレがそうです。
元々のヘッドライトの最外縁間の距離が130cmなので、そこから左右に40cmづつ足すと210cmになりますよね。なので、元々ヘッドライトのままで保安基準に適合する様にするには、車幅が210cm以下でなければダメな訳です。何となく分かりました?
で、ノーマルの左右フェンダーのプラスチックカバー間の距離が206cmなので、ゴムのオーバーフェンダーは片側で2cmまでしか取付出来ません。2cmで丁度タイヤが隠れる様になります
で、サイドステップの話に戻りますが、純正のサイドステップの左右の端から端までの距離は215cmも有るんです・・・。という事は、このままではヘッドライトの位置を変更しないとダメになっちゃうんですねぇ、困った。
三井物産で販売している正規輸入のH2は、コレに対応する為に、元々のヘッドライトの下位置に有るDRLランプの部分の穴を広げて、その部分に、すれ違い用前照灯(ロービームの事)を移設して、元々のヘッドライト部分は、走行用前照灯(ハイビームの事)のみに改善する事で適合させています。大掛かりな改造になるし、あまり格好良くは・・・。
対して並行輸入車の殆どは、最初の検査の時には取外しして、ナンバー取付後に前述の「指定部品」として取り付けして有ります。この状態ですと車検証はそのままでOKですが、ヘッドライトは違法となります。
もちろん、車検も通りません。
ヘッドライトはそのままで基準に適合させる方法としては
①ステップを取外す
②電動ステップ等に改造して通常は引っ込んだ状態にする
③純正ステップの取付を加工して210cm以上にならない様にする
等が有りますが、アドボールでは③の方法で対応しています。
あなたのH2は大丈夫ですか?