いま 若い子の間で 話題の
柿喰う客 に 初めて 行って来たのですが

この 柿喰う客・・・
なにが すごいって
しょっちゅう 公演をやっているのに
下記のサービスが あるという ところ!

予約の際に 先着順で 席の希望を聞いてくれる
(必ず聞き入れられるとは限らないけれど)


わたしも ご主人さまも
通路際好き
なので、それぞれ 別途
その旨 WEBの予約フォームに書いて 予約したのですが
ちゃんと 通路際 でした。

しかも わたしとご主人さま、前後の席!
お互い 連れ とも 近くにして とも 一言も 書いていません。 (彼らと知り合いでもない)
これは憶測ですが 
「名字・住所とも 同じの人がいたら
制作が 気を利かせて 近くにしているのではないか」
と 考えられます。
単なる偶然かもしれないけど。

当日に リマインドメールが来る
しかも 上演時間(1時間●●分を予定しています)、道のり 
などが 書いてある!


受付にて お金を扱う人は1人
(1人が 受付、1人がお金の授受)


これはよくあることですが、
受付の人は 絶対 お金に 手を出していません。
責任の所在を明確にしているのでしょうか 完全分業です。

この、徹底ぶり、
柿喰う客は Fringe 荻野達也先生の
オギノ式(荻野指揮)門下生 でしょうか。

この システムなら
客が 多い日も 安心
だね!

「妊娠しないためには オギノ式がいいヨ」
という アドバイスも おねがいします!


●ほぼ全部の公演で トークバックがある

個人的には トークバックは 大好きなものの、
芝居は舞台で完結 するものだと 思っていますが、
質問は直接受けよう (ダメな部分でも言ってくれてOK)
という 姿勢が すがすがしいです。
まあ、ここで いくら
悪口を言ってもいい
と 言われても 
言える人はいないでしょうが・・・。


しかも 制作の田中沙織さん(タカハ劇団に出ていた方?)
超かわゆい コスプレで マイクを 質問者まで運び、
側で しゃがんで 待っている

という サービスぶり!
田中さんは 可愛い系美人
追加料金 なしで これだけのサービスが 受けられる
ことに 感動し、思わず アンケートに
似顔絵
を 書いてしまった ほどです。

しかも
主宰の中屋敷法仁さまが
けっこう カッコいい

というのも ポイント高い
です。

トークバックの 時間も 厳密で
芝居は 2時間 なかった(=退出時間が迫っているわけではない)というのに
トークも 20分と言ったら20分で きっかり シャットアウト。
入場・退出 自由なのに・・・。

あと 1人 質問者が 残っているのに
富良野塾 なみの その 厳しさの理由こそ
質問 したかったです。
(富良野塾のトークバックは 始まったそばから 閉会の準備ダヨ!)

終演後に 出演者(大勢)が 廊下に並んで お見送り
(『ミス・サイゴン』の兵士も 最近 見送り してくれるけどね!)


若い劇団って 
こういう 客のメンタルを 充足させる
しっかりしたサービスのところが けっこう 多い気がします。

普段 稽古のない日は アルバイトしてたりして
サービス業としての 基礎が あるのでしょうか。

ここまで ちやほやと サービスされますと
人として いい気分になり
芝居というよりも
癒され に 来てしまいそうな さみしい中年のわたし
です。

芝居のほうは、
中国の歴史と AV、
時事ネタとして 24時間テレビと オリンピック
すべてを 上手に混ぜた
セットも豪華な 一大叙事詩


AV関係者の 役名も 
「あら、チョコボールに 関連して
ミートボールとか
ドラゴンボールとか うまいわね」
と 思っていたら

ご主人さま
「ミートボールも いるんだよ」

あ、そうなの?

その他「死に場所が見つかった」 という セリフで
『SHIROH』を 彷彿したり

神 とか
両性具有(男でも女でもない)
という 話に なったときには

「ん?夢の
遊眠社
?」

「あれ?
円城寺あや様?」


と 思って しまいましたが
(そもそも 
「野田秀樹先生が封印してしまった野田秀樹」
な ミーハーと歴史が混在する 四畳半を抜け出した芝居
を 髣髴させ、
なるほど、80年代の芝居を観ていない人から こぞって
おすすめ された理由が わかる気がします)


しかし 野田先生には ない
最大の 柿喰う魅力・・・
それは シモネタ!!!

「君。。。
誰も 笑ってない シモネタで
一人 こらえられずに ウケてた
よね」(ご主人さま)

男も 笑ってないのに
君は 女を 放棄しているね
 とばかりの ご主人さまの視線・・・

ああ、わたし
シモネタに 関しましては
誰よりも 弱い!


サラサーティさまの
「しこしこ 始皇帝」、

みこすり半澤の
「もう 出ちゃったゼ」、

真っ裸(まっぱ)の フレディの 
国歌斉唱、

ああ、ヨーロッパ企画の本多さまに「ピーって 入れたほうが いいですよ」
と 言われそうな 言葉の数々!

(本多さまには 渋さ知らズのドキュメント映画の ピーの多さにも 着目 してほしいね!)

最初の場面では どうなることかと(この調子で行くのか?!と)
思って
前衛的すぎて ついていけない
危険
を 感じましたが

そして 普通に演じられていたら
中国の歴史がわからず あやうく ダウン
するところでした。

シモネタ が わたしを 救いました。

自称・セルフパクリ作家の 中屋敷さまも トークバックで
「音楽が 世界を超える
というのは もう 古い。
人間は どんどん 原始がえりしていて
海外に行っても
シモネタ や AVは 世界共通言語だった。
シモネタは世界を超える
と・・・。

ああ、
シモネタは地球を救う!

8月27日追記:
http://fringe.jp/blog/archives/2008/08/27023942.html
あれ?
柿喰う客は
荻野先生指揮(オギノ式)
じゃあ なかったんだね!