庭劇団ペニノ『星影のJr.』、
初日に 行ってきました。

最初、セリフが聞こえないまま 
お芝居が 進行していくので

え?
3800円払って そういう前衛にお付き合い
できないよ??


と 心配 したのですが

まさか その後 こういう風に お芝居が 転がり

妻を新しくすれば
弟が できる


という 恐ろしいメッセージが あるとは・・・!!

ああ、
とんだ メルヘン!
まさに これぞ
苛々する大人の絵本
です。
(ペニノの『苛々する大人の絵本』は
キャンセル待ちに外れて 観てないですが)


これって タニノさんの 実体験?
タニノさんのとこも そういうこと?

タニノさんの倫理観を 勝手に 疑ってしまうほどの 快作、

そして 久保井さまの 黒いところが
これほどまでに 出せるのか・・・

普段 唐組での久保井さまが 
白久保井 なら
今回は
黒久保井


と 言えるほど 久保井さまへの 屈折した タニノさんの愛情
色濃く反映されています。

まったく
さっき
「男は 女を 守るために いるんだ
お父さんだって お母さんを 守るために いるんだぞ」
という 舌の根も 乾かぬうちに
どの口が
どの手が
どの●●●が
「新しいお母さん」と ちちくりあう のでしょう。

この 黒久保井ぶりには
きっと 唐十郎先生も おおよろこび だね!

煙や 湯気や 水や 二階に 執拗に こだわるのみならず
人物造形にも 容赦ない
タニノさんには 謹んで

もう十分でしょ、先生。

と 申し上げたいです。

ああ、マメ山田さまの
赤ウィンナーさんも
「まさか こういう展開に なるとはなぁ」
と ひらたい声で しみじみ するはず
です。

ちなみに
「返してよ 大切に 育てたのに」
と きゅうりどろぼうの 屋根裏の浮浪者に 食ってかかる
かわいい かわいい ラヴェルヌ拓海さまを 助けようとする
マメ山田さま、あわせて 超 かわいすぎました。

しかし 久保井さまの 職業って 何ですかね・・・。
昼過ぎまで 寝て
女 抱いて・・・。


そして その 久保井さまの 下っぱだという 彼、
あの 彼、
「もし タニノさんが 演じたら
あの家に 普通に 泊まりそう」
など タニノさんのこと 勝手に かつ 存分に 軽蔑できる
素晴らしい お芝居でした。

初日ゆえか 開演が 遅れたことと
こんな 倫理観で すみませんでした!
と いうことを カーテンコールで
タニノさんが きっぱり
土下座
して ほしかった
よね!

しかし あの 久保井さまが 仕掛けられた
真っ赤な 東京タワー、
まさか 次の日
さいたま で またも 観ることに なるとは・・・。

(続く)