「テンション」に人生を振り回される人


 「モチベーション」で人生の波に乗る人


 この違いが大きいです。




 小田真嘉です。


 先日、ご案内させていただいた「スピボイ」インタビュー


「成長のヒント」人生・仕事の潮流が変わる秘密と秘訣-スピボイ
http://www.spiritualvoyagers.jp/interview_vol037.html


 多くの方から、熱~い感想をいただきました。

 ありがとうございました。


 スピボイの事務局の方にも

 いくつも感想が届いていて
 初めてなんだそうです。


 みなさんに
 本当に感謝いたします。

 ありがとうございました。


 今回、いくつかのご質問も同時にいただきました。


 一番多かったのが

 「スピリット・シフト」について
 もっと教えてほしいということでした。


 そこで


 「スピリット・シフト」を

 今回はスピボイでは語れなかった
 モチベーションという視点からお伝えします。


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 「モチベーション」と「テンション」は


 違うのを知っていますか?



 スピリット・シフトによって


 働くすべての人たちに今
 ある課題が突き付けられています。



 それは



 「モチベーションのアップグレード(モチベーションのバージョンを上げること)」です。




 近年「モチベーション」の重要性と認識が高まってきています。


 私自身もここ1~2年で特に
 企業からの最初の依頼の半分近くが


 「経営陣とスタッフのモチベーションをあげたい」

 「モチベーションを下げずに維持したい」


 という要望をいただいています。


 しかし


 経営陣と現場のスタッフの方々のお話を直接聞いてみると
 大きなズレと溝が生じていることが多々あります。


 最大の原因は


 「モチベーション」を正しくとらえていないこと。



 多くの方が



 「モチベーション」を「テンション」と勘違いしているのです。


 そもそも、テンションとは


 英語では「(精神的・感情的な)緊張や不安」の意味ですが


 私たちが普段使っている「テンションが上がってきた」というような
 「やる気」という意味での「テンション」は和製英語です。


 本来、テンションとは


 「気分(感情)の波」です。


 テンションを上げて
 何かを取り組むということは


 「(高揚した)気分」の勢いで取り掛かるということです。


 テンションを上げる方法はいくつもありますが
 一言でいえば「非日常を体験する」ことです。


 一番カンタンなのは

 大きい声を出すこと。

 

 「みんな~!がんばろ~!えい、えい、お~!」

 「おれたちはぁ、できる!ぜったい!おー!」


 みたいに円陣組んで大きな声を出す。



 また、みんなの声に乗ることで

 テンションは一気に上がります。



 その他にも…


 感動的なイベントに参加する。

 テンポの速い曲を大音量で聞いたり、リズムに乗って踊る。

 大きな成果をあげて周りからの大きな称賛を得る。



 これらなどをすることによって

 ハイ・テンションになり
 その勢いで仕事に向かうことができます。


 しかし


 ここに大きな落とし穴があります。


 テンションは波なので

 上がれば、必ずその後には下がります。


 上がったまま維持することはできません。



 人によって時間は違いますが

 早くて次の日、遅くても3日後には

 一気にあげたテンションの後遺症があらわれます。


 「なぜか、やる気が起きないなぁ。何もする気になれない」

 「何かよくわからないけど、心が落ち着かない」

 「昨日の自分はどこにいった?昨日はなんだったのか」



 など心に異変が表れます。



 すると多くの場合
 再びテンションを上げようとします。


 気分を高揚させ
 ハイ・テンションの状態に戻ることをします。


 例えば、3日前にセミナーに参加して
 ハイ・テンションになっていたのなら


 その時のノートを見返して
 その時の興奮を思い出したりとかします。


 それで確かに

 テンションは一時的に戻上がるのですが
 すぐにテンションは下がります。


 しかも、以前よりも増して深く落ち込みます。

 そして再び、テンションを上げようと…。


 こうしてテンションのアップダウンを繰り返していくと



 「自分はダメだ。自分にはムリだ」

 「才能もない。根性もない」

 「やっぱり今回も続かなかった…。向いてない」


 など、強い自己否定に至る場合も少なくありません。


 こうなると


 テンションの高い職場の上司や仲間には相談もできなくなり

 本人のとる行動は、急に音信不通になったり
 病気や家庭の事情を理由にメールや手紙だけで退社したりします。


 突然の行動に周りは驚くのです。


 「あんなに前向きで、頑張っていたのに」と。


 一方、モチベーションとは

 「動機(やる理由、意義、意味)の腑に落ちる度合い」のことです。


 「何で、今の仕事を始めたのか」

 「そもそも、何のためにやっているのか?誰のためになることなのか?」

 「この仕事をすることで、どんな社会的意義があるのか?」

 「私がこの仕事をしている理由は何か?」

 「多くの会社がある中で、私はどうしてこの会社で働いているのか?」

 「今の仕事は私の人生にとってどんな意味があるのか」

 「この仕事を通じて、誰をどのように幸せにしているのか?」


 などの答えが

 その時の自分なりに持っていることです。


 しかも、単に頭で理解しているのではなく


 腹にどれだけ落ちているか
 骨身に浸み渡っているか


 その度合いこそがモチベーションであり
 行動の源泉(エネルギー)となるのです。


 モチベーションは上がっても
 下がることはほとんどありません。


 ただし


 モチベーションである「動機」を忘れてしまうことがあります。


 しかし

 その時は思い出せばいいだけです。



 すると、すぐに元に戻ることができます。


 本当のモチベーションは下がるのではなく
 忘れてしまうもの。


 人は


 手前や目の前にある作業に没頭してしまう(ロックオンしてしまう)と
 「動機」を忘れがちになります(ロックアウトしてしまう)。


 モチベーションが高いと周りから思われている人は


 情熱や才能や行動力があるのではなく

 忘れない努力や思い出す工夫をしているのです。



 モチベーションを上げる方法もいくつもありますが
 シンプルなのは原点回帰と目的の明確化の2つです。



 原点回帰とは



 「そもそも何で今の仕事始めたのか?」


 その原点(初心)に戻ること(思い出すこと)です。



 目的の明確化とは



 「何のために働くのか?」


 それを自分に問い続けることです。


 当然、すぐには腹に落ちるようなことはないかもしれません。



 むしろ、いくら自分に問いかけてみてもよくわからず

 ぐるぐる同じような答えをまわっているように感じることもあるかもしれません。



 しかし


 問い続けることで魂のスイッチが入りやすくなり

 あるとき、スッと腹に落ち

 より上位のモチベーションへとバージョンが上がっていくのです。



 こうしてモチベーションはスパイラル上昇していきます。


 実は、モチベーションにはいくつかの段階があり


 この「モチベーションのアップグレード(モチベーションのバージョンを上げること)」ことこそが
 新しい時代の波に乗った経営をする重要なカギを握っているのです。



「成長のヒント」人生・仕事の潮流が変わる秘密と秘訣-テンションとモチベーションの違い

 と、長くなりましたので


 モチベーションのバージョンは7段階あるのですが

 それについては
 明日、続きをお伝えいたしますね。


 あなたの光に触れる全ての人たちが
 幸せと豊かさに包まれ


 その光の波が世界の果てまで広がることを
 心から祈っています。


 小田真嘉