正確さと誠実さに欠ける記事(その1) | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

正確さと誠実さに欠ける記事(その1)

 このブログもしばらく夏休み(?)を取っていたので、再開しようと思っていた矢先のことです。

 出張先で、新聞を買いにコンビニに入ると見出しが目に入りました。「政活費領収証なし容認」と一面トップの見出しは、朝日新聞です。

 8月10日に、A新聞が取材に来たと書いたのは朝日新聞のことです。

 もしやと思い買って読むと、2面に、「使い切り体質疑念を生む 書籍85万円領収証なし・娘宅も宿泊先」の見出しで、私を含め6名の議員が実名で記事にされています。

 取材に応じた以上、ある程度予期していたので驚きはありません。それにしても、悪意に満ちたとまでは言いませんが、正確さと誠実さに欠ける記事です。

 ウソつき呼ばわりされたことに対する反証と、こんなこともあろうかと、領収証の束を見せました。

記者は1枚1枚めくって写真まで撮っていたのに「領収証の添付はゼロ」。領収証なきがごとしの書き方はフェアではありません。

 「どんな本を買ったのか分からない」も、領収証を貼った台紙の横に書名を書き入れています(100%ではありませんが)。

 「小田氏本人も85万円で何冊買ったのかわからないという」も正しくありません。書店のレシート(領収証)には、書名まで打ち込んでいるのもありますが、分野や単価、バーコードはどれも必ずあります。

 レシートで集計すれば、正確な購入数は集計できます。集計する必要がないから、「500冊以上あるかな」と答えただけです。

 そこにも意図的なものを感じます。

「小田氏の自宅を訪ねると書棚にずらりと政活費で買った本が並んでいた」とは書いています。

しかしながら、何も知らない人が読むと、領収証を添付してないと、それこそ「疑念生む」感想を持つのではないでしょうか。

 ウソは書かないでも、肝心なことは伏せることにより、このような記者の主観を入れ込んだ“主観記事”を仕立て上げることができます。こうした“主観記事”は客観性を装っているだけに始末が悪いのです。

 今回はそのお手本のような記事です。2人の記者のおかげで本当にいい経験をしました。

 お2人に感謝しています。

 “飛んで火に入る夏の虫”と思っているかもしれませんが、“虎穴に入らずんば虎子を得ず”ということもありますよ‥‥‥。