自然と人 | 本とロックな日々

本とロックな日々

Come al solito いつものように

昨日ですが、涌井史郎(雅之)さんの講演を聞いてきました。愛・地球博の総合プロデューサーなどの経歴は存じてましたが、NHKブラタモリの発案?ネタ元?でもあったとはなぁ。

私が東北出身ということもあり、震災について触れられたお話は特に印象に残りました。日本人は昔から多くの天災に見舞われながらも、工夫し、克服して土地との共生をはかって来たけれど、それができなくなった初めてのケースが原発事故だったと。
自然を超えた災害の恐ろしさが改めてわかった気がしました。

陸前高田の奇跡の一本松を残すことについて、涌井さんは初め大反対だったそうです(理由はおっしゃっていませんでした)。何度も現地を訪れ、土地の人たちの一本松への思いを知る中で、他の土地の人たちが何と言おうとも残したい物は残すべきと考えを改められたようです。
講演の中では簡単にしか語られなかったので、涌井さんの本『奇跡と希望の松 なぜ一本の松だけが生き残ったのか』創英社/三省堂書店(ISBN:978-4881425596)をぜひ読んでみたいです。