竜の卵 | 本とロックな日々

本とロックな日々

Come al solito いつものように

竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)/ロバート L.フォワード
¥924
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一番好きなシーンは何と言っても、人類と、小さな
中性子星人チーラとの初対面の場面です。
フランス人であるピエールへの友情を表すために、
「やあ、ピエール」
フランス流のアクセントを何度も何度も練習して、
その一言を音響変換装置に送り込む、チーラの
訪問調査隊隊長、クリアー・シンカー。
自転の速い中性子星「竜の卵」に生きるチーラたちは、
人間時間の100万倍の速さで過ごしているので、
その接触にたくさんの齟齬が生まれるのが、作品の
ユーモアとなっています。
チーラがどんな姿の生き物なのか、というあたりも
ユーモラスでお楽しみ。
何度読み返してもおもしろいお話です。