あらちゃんである。
かつて多摩川に
タマちゃんという
アザラシがいたが
今度は荒川だから
あらちゃんである。
タマちゃんの時も思ったが
アザラシは
何と幸運な生き物
なのだろうか。
なぜならもし
これがワニだったら
タマちゃん
あらちゃん
などとは
名付けられないはずだ。
それが証拠に
現在タイでは
歴史的な大洪水で
ワニ園のワニが
大量に逃げ出し
捕獲に懸賞金が
掛かっている。
それが一方で
アザラシということで
川に迷い込もうとも
とても愛され
タマちゃんの時など
市民として迎えられ
いなくなった時など
数週間
悲しみにさえ包まれた。
現在
あらちゃんも
現れない日は
子供たちが寂しいと
コメントしている
という報道がされている。
しつこいようだが
ワニだったら
こうはいかない。
名前さえつけられないに
違いない。
奇しくも
オハイオ州で
トラが逃げ出した
ニュースが流れた。
射殺された。
関係ないが
カダフィ大佐も
射殺された。
トラとカダフィ。
射殺の基準とは
一体何なのだろうか。
しかし
アザラシだけは
突然日常に現れても
なぜこう人々に愛されるのか。
ヴィジュアルがかわいいから。
川から陸に上がって来ないから。
人に危害を加えないから。
というのが理由だろうか。
かわいいから。
かわいいというのは
何と力があるのだろうか。
ワニだってトラだって
見ようによってはかわいいが
ポイントは
人に危害を加えるというところか。
しかも
放っておけば
自分の家にあがりかねない。
パーソナルスペースの破壊。
迷い込んだアザラシが
愛される理由の
最大のポイントは
アザラシは
人間とは一線を画し
川と言う向こう岸にいる
というヴァーチャル感
ではないだろうか。
例えば
もしもアザラシが
二足歩行で
ぐいぐい商店街を
歩き始めたら
「あらちゃん、それはないわ」
と突然興醒めするのでは
ないだろうか。
アザラシではないが
かつて番組のロケで
アシカを間近で散々
見たことがあるが
意外と怖い。
間違えてスタッフが
落としたマグロ一匹
もの凄い勢いで
水中に引き込み
食い尽くしていた。
タマちゃん
あらちゃん
という空気感は
その時は微塵もなかった。
もしも
川に迷い込んだ
アザラシが
人に危害を加えたら
多分手のひらを返したように
○○ちゃんから
恐怖のアザラシ
に変わるのだろう。
そうなったら
射殺なのか。
アザラシはかわいい。
ワニ・トラは怖い。
だから
理不尽にも
アザラシは迎えられ
ワニ・トラは射殺される。
そこには
不思議で不透明で
人間のいい加減な
理論武装による
曖昧な基準がある。
誰も明快な答えは
答えられないだろう。
関係ないが
以前それも番組で
ワニの池の上に綱を張り
体に肉をぶるさげた芸人さんが
クイズに間違うとその上に
引っ張られるという
インテリジェンス溢れるロケを
したことがあるが
ワニが怖いのは
実は立つところ。
立つともの凄く
身長高い。
もちろん
その時
その習性は
チャレンジする芸人さんには
黙っていたが。笑
そう言えばこの間
なぜかうちの下にある
オープンカフェに
いるわけのない
巨大なカエルがいた。
どこか近くの住人が
飼っていたカエルか。
まぁ人気なかった。笑
子供も親も
阿鼻叫喚。
名前など付くわけもない。
蜘蛛の子を散らす
とはこのことか
というぐらいに
一瞬で誰もお客が
いなくなった。
カエル。
残念。
アザラシだったら
今頃アイドル。
カエルも微妙に
向こう岸ではなく
リアルに近づいてくるからなぁ。
それにしても
アザラシはズルい。笑
おちまさと
しかし
タイの洪水は
とても心配である。
インラック・チナワット首相は
８月に女性首相として
そして『美しすぎる首相』として
注目されたが
いきなりこんな国難。
どう対処するか
手腕の見せ所である。
そう考えれば
３１１は世界から
菅元総理は
こう見られていたのだろう。
インラック・チナワット首相には
あの時の対応を
反面教師にして欲しい。
そう言えば
かつて
タマちゃんの時
『ナインティナインの
オールナイトニッポン』で
タマちゃんは
おちまさとプロデュース 笑
というコーナーがあって
僕もゲストで呼ばれたことを
思い出した。
あらちゃんとか
実は誰かのプロデュース
とかだったら
怒られるんだろうなぁ。笑