『バウの修理(その108 ステムのWoven Eグラスクロスの確認。』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12122931368.html からの続き。。。
2016年1月30日、土曜日。
パートナーは僕を置いて会社の人たちとスキー&スノボ旅行へ。。。
僕はパートナーがいないのでてんてこ舞いのお世話になっている業者さんのお手伝いに。。。
2016年1月31日、日曜日。
ハルの構造は大体分かった、、、
表層はハル全体は1121gm/m^2のトライアクシャルのEグラスが前から後ろにかけて1層だけ貼り付けられ、その上に200gm/m^2のWoven Eグラスクロスが1層貼りつけられている。。。
これは手持ちの図面通り。。。
艇のトライアクシャルのEグラスが艇の前後に貼ってあるということは、スラミングなど艇が波で飛び上がっってしまった時の表層が引っ張られるような衝撃に耐えるためだろ。。。繊維は引っ張りに対して最も強いからね。。。
逆に裏層は艇の左右に対して1121gm/m^2のトライアクシャルと、646gm/m^2のダブルバイアスが1層ずつ積層されている。。。この向きにするほうが圧縮に対して強いということだろう。。。
裏層も表層も200gm/m^2のWoven Eグラスクロスの貼る方向は書いていない、、、書いていないということは構造ではなく木造艇などに行うグラスラッシングという防水目的なのだろうか???
兎に角、先日破壊検査したこの部分、、、何故か他と2層目が違うような気がする。。。
確認のためにもっと下の方まで破壊検査してみよう
まあ、破壊するとは言っても場所がはっきりしたのはこの辺りかな。。。
まずはAの部分、、、
他の大部分と同じく、、、トライアクシャルのEグラスは、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、となっていることが確認できた。。。
Bの部分、、、
だけど、オリジナルのトライアクシャルのEグラスの構成は同じはず、、、
オリジナルのトライアクシャルの上のWoven Eグラスクロスとその上の木材の間をカンカン、コンコン、、、
バキっ!おっ!懐かしい~以前修理した時はフォアーステイを外すことができなかったから、木材を完全に取ることができず、積層する前に木材の目止めのためにホームセンターで買った水中用エポキシパテを塗った部分が現れた
まあ、僕も完璧に修理していなかったという証拠にもなるわな。。。
以前の修理の時はほぼ乾いた木材が出てきたので大丈夫だと思っていたけど、どうやらそれから時間もたったので上からも水が回ってしまったらしい、、、
マストを倒して置いておく場所があればいいんだけど、、、約18mのマスト、、、抜いて置いておく場所が、、、
以前はフォアーステイを外して代わりにハリヤードを付ける信用できる場所もなかったし、、、
バウの修理をして信用できるクリートを取り付けれたのでやっと本格的に修理をすることができます
ほらね、、、オリジナルのトライアクシャルのEグラスは他の場所と同じように、、、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、となっていることが確認できた。。。
ノミを当てて、、、金槌で、、、カ〰〰〰ンっ
う、腕が〰〰〰ビリビリビリ〰〰〰、、、
こんな小さなピースなのに上手く繊維間にノミの先が入らなかっただけで弾き返された
カッターナイフを繊維間に金槌で叩きこんでノミの刃が引っかかるようにしてからコンコン、、、カンカン、、、
何とか剥がせた、、、
トライアクシャルの繊維の向きは、、、他と同じ、、、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、となっていることが確認できた。。。
にしても自分で修理の時に積層したダブルバイアスのEグラスの層が分厚い、、、2層しか貼っていないと思うんだけど、、、き、記憶が、、、
ここも、トライアクシャルの繊維の向きは、、、他と同じ、、、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、となっていることが確認できた。。。
ついでにダブルバイアスのEグラスを確認すると、、、繊維方向が交互に8層、、、つまり4層のダブルバイアスのEグラスを貼り付けているということになる。。。
その下にはオリジナルの2層のWoven Eグラスクロスがあって、その下にオリジナルのトライアクシャルのEグラスがあるから、間違いなく確認できた4そうのダブルバイアスのEグラスは僕が修理の時に貼ったもののようだ。。。
4層も貼った記憶が全くないけど。。。
はてさて、以前の修理跡の詮索よりも、この部分と同じ繊維方向を持つ場所を特定しないと、、、
繊維方向が変わっているならどこかに貼り合わせの場所があるはず、、、
ガラス繊維のロールは幅が1000mmとか1270mmとか、、、長さが60mとかなんだから、、、
我が艇は、B-MAXの3.86mその部分のハルの断面の長さは約5.3m、、、ステムから1mほど後ろは幅約0.78mなのでその部分のハルの断面の長さは約3,1m、、、ステムは尖がっていて高さだけだから1.437mなので、左右から合わせても3mもない、、、
5.3mということは少なくても5本分のロール幅が必要、とういことは重ね代はB-MAXでは4か所あり、ステム部分では重ね方によっては2か所~4か所あるということになる、、、
その重ね代を探したいんだけど、、、
今のところ発見できず、、、
重ね代の部分で繊維の方向が変わっている可能性もあるはずだから、、、
重ね代はたぶん50mmなので、、、
何となく場所が分かる違うピースも破壊してみよ、、、
う”~、、、他の場所と同じ、、、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、となっていることが確認できた。。。
修理した部分はダブルバイアスが4層、、、
やっぱり、、、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、だ。。。
裏にバルサが付いているし、ステムのペイントとハルサイドのカッティングシートとマーキングの線のおかげで完璧に向きも場所も分かるぞ!
分かっても、当然のように他の部分と同じ、、、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、
『バウの修理(その104 パズルで確認。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12120369266.html した時はどこか分からず写真左上に放置してたけど、、、
オリジナルのフェアリングフィラーとエポパテ21があるということはたぶん、左舷の一番下の部分(写真右下)ではないだろうか???
こんなパテの層の場所は少ないはずだけど、、、左舷の一番下ってこんなに大きく切りだしたかな???
。。。
表面のパテの次はWovenEグラスクロス、、、その次は(右上から左下→左上から右下→縦)→(横→左上から右下→右上から左下)
こんな構成どこにもないよ〰、、、
謎が増えた。。。
コンコン、カンカン、、、
トライアクシャルのEグラスは、、、
表側から、、、(左上から右下→右上から左下→縦)→(横→右上から左下→左上から右下)→(横→右上から左下→左上から右下)、、、となっていることが確認できた。。。
ようは他の場所と同じ。。。
どう見ても、
バルサ→左上から右下→右上から左下→横→縦→右上から左下→左上から右下・・・となっているんだが。。。
『バウの修理(その110 とんだ勘違い! やっと分かった繊維方向!)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12124408222.html へ続く。。。