アバターとインセプション | sonoda.blog

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日記。

正月は見たいと思っていた映画を見ました。

アバターとインセプション。

両方の映画を見て、似ているなぁと思った点がありました。

それは、現実と非現実を行ったりきたりする点。

インセプションは人の無意識に入り込むという感じで、

アバターは全く違う人になるという感じですね。

2つの映画に共通するテーマは、現実とは

何なのかにつきると思います。

私たちが見ている現実世界が真実でない

ということを映画ではうまく表現されていますね。

こういう映画が増えているということは、

時代が物質社会から精神社会へと

プレートの移動が始まっていると言えるのでは

ないでしょうか。

アバターを見て、現実の世界に絶望した人が

急増したという記事を読んだことがありましたが、

映画を見て実際になるほどなぁと思いました。

パンドラの世界があまりに美しいこと、

人間がナビィの世界を略奪しようとしていることに

対する絶望。

現実にうんざりしている人がナビィの世界を

見て、自分もああなりたいと思うが

映画を見終わったら、現実から離れることが

できず、虚無感に襲われる。

これらのようなことに陥る人もおそらく

いるんだろうなと感じました。

この作品を創ったジェームズ・キャメロンは

何を伝えたかったのでしょうか?

いろんな観点から語れると思いますが、

私は、人間のイノベーションがなければ、

歴史は悲劇を繰り返す、略奪は終わりなく

繰り返されることを伝えたかったのではないかと

思います。

今でも資源の奪い合いによる争いは終わることは

なく、国と国同士の戦争はなくなりましたが、

企業間の血みどろの戦争状態は続いたままです。

自分さえよければいい、人間がエゴに走り続けた

ままでは、人間がパンドラを略奪しようとした

ことと何も変わりはないのでしょうか。

アバターの主人公は力ではなく、愛と

信頼で人間に勝利することができました。

ナビィのように人間が古代に回帰するのではなく、

人間のように力で支配するのでもなく、

融合の力。全てを溶かして

次元上昇させることができる人間の

イノベーションがこれからの時代に

求められていることであると

改めて感じました。