今回は12月に当直をしていた時の話です。
丑三つ時に入ってきたあたりに突然院内PHSがなり、
「飛び込みの急患です。異物挿入で痛みがあるので見てください。」
と呼ばれました。
前は大根だったからまた野菜シリーズかなって思いながら診察室に行くと酒臭い酔っ払いのおねーちゃんが「うんっ。。うんっ。。」と、うなりながら横たわっていました。
D:「何を入れたの?」
Pt:「ビンです。痛いから早く取ってください。」
(実際はビンいれちゃったよ~~、痛いからさ~~早く取ってよ~~みたいな感じでしたが・・)
と、診察台にも一人で上がれないような状態で看護師さんと3人でようやく抱えて診察台にあげました。
すると、、
あそこから茶色のビンのそこが見えてます。
(すっぽりとはまった状態でぬれているので素手だとつるつる滑って取れない状態でした)
手術用のゴム手袋して引っ張ろうとすると痛みが走るようです。
D:「何のビン?」
Pt:「オロナミンCです。」
D:「蓋は?」
Pt:「蓋が引っかかって痛い~~」
との状態で、どうやら入れたはいいけど、蓋の取っ手がひっくりかえった状態で引っかかって痛いみたいでした。そのまま引っ張り出すわけにもいかないので、
指を奥まで挿入して蓋の取っての部分にスペースをつくりつつ抜いてきました。
ほんと一本まるまると入っていました。
診察すると膣の中が一部切れていて、出血していたので一箇所だけ縫って消毒してお帰しいたしました。
なんでそんなことになったかちょっと興味あったので聞いてみると、
「忘年会の芸で、バナナを切ったりしたのはいいけど、口の細いビンを入れて引っ張る力に対抗できるかーっていうゲームで、引っ張る以前に入ったまま抜けなくなっちゃった。」と言ってました。
女の子だけの忘年会だったかは聞けませんでしたが・・・
ほんと酔っ払いは何をするのかわかりませんが、体が傷つくようなことはやめましょう。
次回は”婦人科診察室では何をしているか”Part1をお送りします。