昨日、このブログを書いている最中、私のケータイがバリバリっと鳴った。見ると姫からメールが来ていた。まぁ、後回し、とか思ってとりあえずこいつをアップしてから、改めて確認してみたら、イヤ、びっくりしたね。
「暇なのか?曲つくる?」
えっ?姫だろ?いい加減で、怠け者で、人一倍めんどくさいのが嫌いな姫だろ?なんだこの積極的な申し出は?記憶を辿ってみても、ヤツからこのように曲を作ろう、と誘われたことはかつてなかったぞ。やっぱりお嬢さん方は子供を産むと変わるモノなのか?
そもそものきっかけは、3日ほど前だったか、こんな画像と共にメールしたことに対するコレは返信だ。
ヤツはコレを見てよっぽど私が暇だと思ったんだろうな。まぁ、暇なんだけど、おもしろ半分、まじめさ半分でやっていることなんで、ちょっと驚かせてやろうぐらいの気持ちだったんだよ。こいつの画像については後日、改めて話すが、それにしてもこんな返信が来るとは思わなかった。
最近このブログでエレクラ・パワープレイ中じゃん。姫のことも結構書いているけど、大半が悪口重ねてるんで、ヤツにはURLも何も教えなかったんだよね。それがなんてタイミングだよ。
それでまぁ、しばらくメールでやりとりしていたんだけど、何しろヤツは王子にかかりっきりのはずで、そんなに暇はないはずなんだけどね。まぁ、そろそろ落ち着いたって事なのか?周囲が協力的なんだろうな。涼しくなるまで待とうや、って返すと、その頃には働いていないとマズイ、って事なんだ。それよりはエレクラちょっとでも進めておこう、っていうハラなんだそうだ。
まぁ、あっちの事情も分からないではないので、考えては見るけれど、その前に私がやることがいろいろあるしね。だいいちパソコン新調しないと。私はSONAR というソフトを使っているんだけど、こいつが結構パワーいるんだよ。特に音を扱うのには、メモリーにしろCPUにしろ、私には珍しくハイエンドなモノを用意しないといけないんだな。
バージョンアップは年末まで置くとしても、とりあえずオーディオI/Oと、パソコン本体は揃えないとな。結構な出費だぜ、無職の男にはよ。でも、せっかく時間は有り余るほどあるんだから、エレクラの曲を一曲ぐらいは作らないと、とは思っているんだよ。ちょうどイイ機会かも知れない。あの姫が、あの姫が、あのあの姫が、やる気になっているんだから、その気持ちが醒めないうちに、形だけでも整えていないとな。
そういうわけで、昨日を持ちましてエレクラ復活、とさせていただきます。
首を長くしてお持ちしてくださったみなさん、これから本当に曲ができるまでは、エレクラ復活祭として、毎夜、踊り狂って祝福してください。これから初めて聞くというみなさんも、エレクラ倉庫を糧に、期待に胸脹らませて、夜毎飲めや歌えの大騒ぎでお待ちください。詳細はこちらで順を追ってお伝えしていきますので。
とはいえ、やる気になった、というだけで、実際にはこの暑苦しい夏を乗り越さないと、動けませんわ。ということで、過剰に期待めさるな。努々期待めさるな。エレクラは勝手気ままな風任せのようなユニットですので。
さて、昨日の続き。エレクラはずっと、ライブはやらんが飲み会はするバンド、というキャッチコピーの下、活動していた。来る日も来る日もレコーディングと曲作りの毎日。本当に余暇の90パーセントはエレクラ。残り10パーセントがちょっとエッチなこと。てな具合で本当に曲を作り続けてきたんだよね。
そのほとんどがライブでは再現不可能。元々はバンドをやっていたから、バンドっぽいモノも多いんだけど、実際にステージに上がろうとすると、エ?コレギター4人はいるぜ、とか、歌えるヤツが3人は必要だな、とか、NHK交響楽団 連れて来いよ、とかいうのばっかりなんだよね。
世のアーティストのみなさまは、俗に言うライブアレンジ、ってヤツを施しているわけですが、それはエレクラでも可能だとは思うんだよね。でも、それをするには少なくとも二人だけじゃ無理だから、メンバーを集めないとダメなわけ。その集めるメンバーにも相当無理を強いることになると思うんだ。
それぞれがそれなりの腕を持つことと、後クリックに合わせて弾くことができる、もしくはそういうステージに対応可能でないと、無理だと思うんだよね。特にドラマーでそれができる人って、かなり限られてくると思うんだよ。私自身できないしね。
後、曲毎にコレはギターのいらない曲だからはけていてね、とか、ドラムは打ち込みでやるからドラマーさん退場とか、そういう風になると思うんだ。それは演出として考えればおかしくはないんだけど、ミュージさんシップとしてガマンできるモノなのかな?
そもそもこういうことを言い出すのは、やっぱり完璧な再現というか、レコーディングでつくった曲の持つモノを、余す所なくステージ上でも造り出したいというこだわりがあるからなんだよ。そうなってくるとね、結局私もいらない、ということになるわけ(笑)。私みたいなドラムもギターもへたくそなヤツがステージに出るより、上手い人にまかせた方が何倍もいいと思うわけ。
だから、エレクラのスタッフにはこう言っていた。もしライブをやる時は、私はコンソールの前にいる。舞台監督、音響監督としてのみ参加する。かつて、アラン・パーソンズ っていう名プロデューサーがいて、その人が80年代にアラン・パーソンズ・プロジェクトっていうバンドで来日したんだけど、アランはステージには現れず、コンソール席にいたそうだ。私はそうなりたいと思ったね。
曲を作っているといつも思うんだけど、私は元々プレイヤーじゃないと思うんだ。どっちかっていうと裏方の方が性に合っている。曲を作る時もわりと俯瞰して全体を見て仕上げているんだ。そういう訓練を自然とやってきたのもあるし。昔のスタッフにいたんだけど、ギターの音がどうとか、ボーカルのエコーがどうとかってうるさいヤツがいたんだけど、それとは正反対で、全体の流れとか、馴染み具合で私は音を決めていたからね。そういうのがわからない人には不満もあるだろうね。
そういう意味から言っても、ステージはステージで、ひとつの作品として完成させたいんだ。例えアマチュアでも、ちゃんと楽器サポートのスタッフがいて、音響のスタッフがいて、照明のスタッフがいて、場内管理のスタッフがいて、ゲネプロを前日にやって、舞台もきっちりパッケージした、フリーコンサートがしたいんだよ。全部ボランティア。打ち上げも割り勘で。
実を言うと先輩でそういうライブをやった人がいたんだ。岐阜にいた頃なんだけど、私はそのボランティア・スタッフとして参加したんだ。いろんな曲をやるバンドで、いろんなセクションがあって、私はそのセクション毎にマイクを運んでセットしていた。ゲストのバンドもいたりして、長くやっていたバンドだから客席も超満員、立ち見アリで。そういうのが理想なんだ。逆にそういう理想を実現できる見込みがない限り、ステージを考えても意味はないと思っているんだよね。
そういうわけでエレクラはライブをやらないんだ。でも、最近はちょっと考え方も変わってきた。自分が出ないなら、誰かにやってもらえばいいじゃん、って。このブログを覗いた人の中にもバンドをやっている人がいると思うんだけど、そういう人にやってもらうのなら、全然サポートOKだよね。我が子を嫁に出すような感じで。
昔、エレクラに女子高生がいて、そのお嬢が、文化祭に出たいっていうから、じゃぁうちの曲やれば、て言ったんだよね。お嬢もその話を学友に持ち帰って相談したらしいんだけど、楽譜をくれ、と。しかし私はそんなモノねぇ、書く暇もねぇ、って言ったら立ち消えになったんだけどね。
まぁ、今でも楽譜が残っているのは限られているし、お役人にデータも消去されちゃったし、ずいぶん前の曲なんか、自分で弾いたギターさえどう弾いたか覚えてないし。なので耳コピ前提って事になるけど、誰かやってくれないかなぁ。アマチュアで、活きのいい若い衆。特に女性ボーカルを抱えている諸君。結構イイ曲ありまっせ。いかが?
さて今日は、そんな私がステージをやる日が来るならオープニングはコレ、って曲をアップしました。
ホコリの聖地 -PRIDE CITY- (←←←クリックしてね)
以前ここでも何度か紹介したように、ホコリと誇りをかけたタイトルで、今のスタジオの名前にもなっている。転んだり走り回ったり、いろんな事をした末に辿り着いた、こここそが自分の居場所。誰にも邪魔させないぜ、っていうことを力強くかきむしった曲だね。エレクラ復活にはピッタリな曲だ。
これまたバックを私がつくって、姫がメロディを付けて、私が詞を書いて、姫が歌って、歌いにくいと文句言った曲。この曲を発表した回のCDはかなりの力作揃いで、少なくとも私がつくった曲は名曲揃いだよ。ちょうどクリスマス・スペシャルで12cmCDに8曲入っているんだけど、オープニングに大変荘厳な短い曲が入っていて、続く本格的な討ち入りに入れたのがこの曲なんだよね。
まぁ、騙されたと思って聞いてみてよ。お嬢さん。お兄さん。ギターは下手くそだけど、勢いあるから。それだけだから。コレ聞いて元気になってちょうだいよ。
例によって例のごとく、コレも元ネタあるんだけど、それが分かった方は偉い!
それでは今日はこの辺で、ご機嫌よう。