準備と言うものは骨の髄まで忙しい。

まあ、準備に骨があるのかどうか知らないけれど。
「そんなに忙しい骨なら、引き抜いておしまいなさいな!」て、
準備を骨抜きにしたところで、
屋台骨のないテント小屋は凄惨な最期を遂げるであろうことは明白で。

「へへへ、骨のあるやつだ」
と言うときに、骨ってのは、
“あるといいもん”としての扱いだけれど、
でも、めんどくさいぜ、ってもんでもある。

個人的には魚の骨がのどに突き刺さって一ヶ月だか抜けなかったことがあって、あのときはビビった。最終的にピンセットかなんかでプチ手術めいたことをしてもらって抜いたのだけれど、もう、半分自分の骨になりかかっていた、と言うか、けっこう、そのときの様子は、それは、うん、エグいものであった。書かないけど。

透けてる骨人間を“スケルトン”とかって言うと知った時にはバベルの塔崩壊時の神様の手抜き作業に笑ったけどね。衝撃的だったよ。「道路」と「ロード」とかと一緒やね。

個人的にはガイコツ人間と闘いながら
(もしくは誰もいない理科室で、人骨模型に向かって)

「へへへ、骨のあるやつだ」
と言い放つ、
みたいな下らないギャグは好きです。
(理科室バージョンのほうが好きです。言い放つ意味も一切ないという点で)

と、まあ突然の告白をしたところで。

正直、なんで骨の話をしているのかも完全に忘れている自分がここにいるわけなんだけどね。思い出している暇もないくらいに、いまはぱっきぱきの本番前なわけで。

ガチで稽古と準備してるからね、
骨、折れてるから、もう。

骨折り損にならないように、
ちゃんと、骨の髄までしゃぶりにきてくだしゃんせ。