有楽町の丸の内ルーブルで、「シャーロック・ホームズ」を見てきました。
まあ、結論からいうと残念ながら、まったくオリジナルを目指した映画は、原作を超えることはできなかったみたい。
名探偵シャーロック・ホームズをロバート・ダウニー・Jr。相棒ワトソン君をジュード・ロウでガイ・リッチー監督で映画化。魅力的な配役です。
共演はアヤシイ依頼人の女にレイチェル ・マクアダムス。架空の黒魔術を使う邪悪な司祭ブラックウッド卿にマーク・ストロング。
いい予告ですよね。アクションがあるただの推理ものでないことが分かります。
で、これがオリジナル脚本なんですね。まったく、原作と関係ない。カケラすらも感じさせない。
ワトソン君は、婚約者(ケリー・ライリー)と結婚するためにホームズとの同居を解消しようとしており、このあたりホームズは、複雑な心境にあります。この婚約者もなかなかよく、役者はみなさん達者だったと思います。
「スナッチ」のガイ・リッチー監督は、ミュージックビデオの出身だけに、映像はスタイリッシュでアイデアもいいのですが、どうもドラマが弱い気がします。奥さんだったマドンナ主演の「流されて・・」をリメイクした「スウェプト・アウェイ」もヒドかったなあ。(でもこれは、機会があったらもう一度、じっくり見てみようと思いますが)
今回も別に原作やテレビドラマのイメージと違うのは、構いません。アクションがあるものいいでしょう。
でもそのアクションが多すぎて、飽きちゃう。しかも、現代風でなくなんて意欲をもつのは分かりますが、「あれをこうやって、あーやって」とアクションが理オチしてどうすんの。
考えるべきは、そこじゃないでしょ。本業の推理の方は、まったくです。しかも、真の敵役モリアーティ教授のでてくる次作の前フリ、大いなる前編だったりする。このごろ、こういうのよくあるよね。
最後にモチロン、謎解きがあるのですが、そこは説明するだけ。それこそ、その結末に向かって全編にあれこれ、伏線はるんでしょうがフツー。「実は~、実は~」と最後にやられても・・。
ただ、原作もそういう傾向はあります。私は、新訳がでるたびに買ってしまったりするのですが、推理ものとしては、アガサ・クリスティーやエラリー・クイーンの方が好きで、なぜなら犯人がちゃんと推理できるからです。
シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)/アーサー・コナン・ドイル
¥880
Amazon.co.jp
シャーロック・ホームズは、自分も推理するみたいな楽しみ方をする本では、ありません。そのあたりを上手に映像化して、それこそ伏線もちゃんと見せて、原作より推理ドラマっぽく、仕立てたのがジェレミー・ブレット主演のテレビ版「シャーロック・ホームズの冒険」です。露口茂さんの吹き替えもすばらしい。ワトソン君は、長門裕之さんですが。
これは「悪魔の足」のお話で、具合が悪いホームズのためベーカー街をでて、静養に行った先の事件ですが、薬を頼っていることを仄めかすシーンがあり、ダークホームズの一面をみせます。
これは、あまり笑わないホームズの笑ったシーンを集めたものです。冷笑から哄笑まで、いざとなれば身軽な様子もみせます。
水谷豊さんの「相棒」は、見せ方こそ違うけど、このジェレミー・ブレットのホームズを十分意識しているものとおもわれます。
ロバーツとジュード・ロウのコンビもこのまま終わらせてしまうには、もったいなく、もう一度脚本を見直して、テレビドラマ化したほうがいいんじゃないかと思います。役者さんとしは、二人とも大好きなので、毎週見られたら、豪華だなあ。
そいえば「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」(スティーブン・スピルバーグ総指揮、名匠バリー・レビンソン監督)というのがあったけど、これはアクションがインディ・ジョーンズを思わせ、ちょっと大味というこで、あまり評価は高くなかったみたいだけど(スピルバーグは自分の作品まねたんだし)、ホームズの世界観、スピルバーグのそれもあって、青春映画としも私はけっこう好きでした。
ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 [DVD]/ニコラス・ロウ,アラン・コックス,ソフィー・ワード
¥1,500
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今回、ストーリー的には、ちょっとこちらを思わせ、中年シャーロックも悪くないと思いましたが、まあ、原作やTV作品などにこだわらず、何も考えずに見れば楽しめるかな。
どうも前売りをいただいたのですが、自腹だともったいなくてどこかいいとこ見つけようとするのですが、タダだと評価が辛口というか容赦なくなるケチなめたぼっちでした。
「おい、めたぼっち、まったく性格悪いかもよ」と
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まあ、結論からいうと残念ながら、まったくオリジナルを目指した映画は、原作を超えることはできなかったみたい。
名探偵シャーロック・ホームズをロバート・ダウニー・Jr。相棒ワトソン君をジュード・ロウでガイ・リッチー監督で映画化。魅力的な配役です。
共演はアヤシイ依頼人の女にレイチェル ・マクアダムス。架空の黒魔術を使う邪悪な司祭ブラックウッド卿にマーク・ストロング。
いい予告ですよね。アクションがあるただの推理ものでないことが分かります。
で、これがオリジナル脚本なんですね。まったく、原作と関係ない。カケラすらも感じさせない。
ワトソン君は、婚約者(ケリー・ライリー)と結婚するためにホームズとの同居を解消しようとしており、このあたりホームズは、複雑な心境にあります。この婚約者もなかなかよく、役者はみなさん達者だったと思います。
「スナッチ」のガイ・リッチー監督は、ミュージックビデオの出身だけに、映像はスタイリッシュでアイデアもいいのですが、どうもドラマが弱い気がします。奥さんだったマドンナ主演の「流されて・・」をリメイクした「スウェプト・アウェイ」もヒドかったなあ。(でもこれは、機会があったらもう一度、じっくり見てみようと思いますが)
今回も別に原作やテレビドラマのイメージと違うのは、構いません。アクションがあるものいいでしょう。
でもそのアクションが多すぎて、飽きちゃう。しかも、現代風でなくなんて意欲をもつのは分かりますが、「あれをこうやって、あーやって」とアクションが理オチしてどうすんの。
考えるべきは、そこじゃないでしょ。本業の推理の方は、まったくです。しかも、真の敵役モリアーティ教授のでてくる次作の前フリ、大いなる前編だったりする。このごろ、こういうのよくあるよね。
最後にモチロン、謎解きがあるのですが、そこは説明するだけ。それこそ、その結末に向かって全編にあれこれ、伏線はるんでしょうがフツー。「実は~、実は~」と最後にやられても・・。
ただ、原作もそういう傾向はあります。私は、新訳がでるたびに買ってしまったりするのですが、推理ものとしては、アガサ・クリスティーやエラリー・クイーンの方が好きで、なぜなら犯人がちゃんと推理できるからです。
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シャーロック・ホームズは、自分も推理するみたいな楽しみ方をする本では、ありません。そのあたりを上手に映像化して、それこそ伏線もちゃんと見せて、原作より推理ドラマっぽく、仕立てたのがジェレミー・ブレット主演のテレビ版「シャーロック・ホームズの冒険」です。露口茂さんの吹き替えもすばらしい。ワトソン君は、長門裕之さんですが。
これは「悪魔の足」のお話で、具合が悪いホームズのためベーカー街をでて、静養に行った先の事件ですが、薬を頼っていることを仄めかすシーンがあり、ダークホームズの一面をみせます。
これは、あまり笑わないホームズの笑ったシーンを集めたものです。冷笑から哄笑まで、いざとなれば身軽な様子もみせます。
水谷豊さんの「相棒」は、見せ方こそ違うけど、このジェレミー・ブレットのホームズを十分意識しているものとおもわれます。
ロバーツとジュード・ロウのコンビもこのまま終わらせてしまうには、もったいなく、もう一度脚本を見直して、テレビドラマ化したほうがいいんじゃないかと思います。役者さんとしは、二人とも大好きなので、毎週見られたら、豪華だなあ。
そいえば「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」(スティーブン・スピルバーグ総指揮、名匠バリー・レビンソン監督)というのがあったけど、これはアクションがインディ・ジョーンズを思わせ、ちょっと大味というこで、あまり評価は高くなかったみたいだけど(スピルバーグは自分の作品まねたんだし)、ホームズの世界観、スピルバーグのそれもあって、青春映画としも私はけっこう好きでした。
ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 [DVD]/ニコラス・ロウ,アラン・コックス,ソフィー・ワード
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今回、ストーリー的には、ちょっとこちらを思わせ、中年シャーロックも悪くないと思いましたが、まあ、原作やTV作品などにこだわらず、何も考えずに見れば楽しめるかな。
どうも前売りをいただいたのですが、自腹だともったいなくてどこかいいとこ見つけようとするのですが、タダだと評価が辛口というか容赦なくなるケチなめたぼっちでした。
「おい、めたぼっち、まったく性格悪いかもよ」と
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