週末、博多に行ってました。
大濠公園を歩いてたら、おばちゃんが子どもの友だちと
楽しそうに話をしていてね。
おばちゃんが、その子どもたちに言ったんです。
「いいわねー。いつもあなた達は。毎日がエブリディで」
ばりいいな~!おばちゃん。
福岡がとっても大好きになりました!
ぼくも、毎日がフライディだったらいいな~と思いました
「アカーン!あんたどんだけクリームサンディなん」
友だちと小学校から帰ってきたあとに、
遊んだ小さな林を思い出した。
「このき、ひゃくねんくらいいきているんだって」
「もう、じーちゃんじゃん」
「ばーちゃんかもしんないよ」
「きのう、ねたきりのじーちゃんが、『ぶぅ』っておならしたらさ、
ふとんからネコがとびだしてきたんだって」
「でぇ~!ねこ『ぎゃー』っていってた?」
「いや、すましたかおしてたって」
「あ。かげぼうしが、なが~くなってる」
「ほそながーい」
そのとき、みつけたんです。
「とりがたおれてる」
「ほんとだ」
「めをとじてるね」
「うん」
「しんぞうのあたりを、さわってみたら?」
「あ、まだすこしあったかい」
「どう。うごいてる?」
「うごいてない。とまってる」
「このとり、とってもやわらかいな」
「あ、どっくんどっくんしない」
「さっきよりさ、かたくなってない?」
「うん。あたまをさわっても、ぴくりともしない」
「ゆっくり、つめたくなってる」
「しんじゃったんだ」
「かわいそうだな」
「もう、とべないな」
「きれいな、はねのいろしてる」
「ゆっくりやすんでいるみたいだ」
「ぼく、おかあさんにどうしたらいいか、きいてくる」
「いや。おれたちで、おはかをつくってやろう」
「どこに?」
「いちばん、みはらしのいいばしょに」
「ここがいいや」
「ここだったら、いつもで、おおぞらにとびたてるね」
「このあなのしたに、やわらかいはっぱをたくさんしいて」
「とりも、はっぱにつつんでねかしてあげよう」
「はなを、もっとたくさんかざって。
もう、たかくとぶことができないんだから、このえだにつかまっていろな」
「つちをかぶせて、もっともっと、はなをかざってあげよう」
「うえには、なにおく?」
「そうだな。なんさいだったのかな?」
「ろくさいくらいかな」
「じゃー。ろっこきれいないしをおこう」
「いしのそばに、いちばんきれいな、はなをうえよう」
「きれいなとりよ。てんごくで、またげんきにたかくとべよ」
家に帰って、このことをじーちゃんに話ました。
「ほぉ、そうけ。うめでやったのげ。たいしたもんだな。
その鳥は、最後に天国さ持って行げだんだな」
「なにを?」
「おまえだぢのやさしさをだよ。
いまごろは、天国の空を高く高く飛んで、
おまえだぢの心の声を唄ってるど思うよ。
翼あるものは、事を告げっから」
その夜、夢をみた。
あのとりと一緒に飛んで、山までかけっこした。
空からみると、ゆったりとした川が流れてる。
あの子犬、ぼくらをみてしっぽをふってる。
いろんなカタチの雲がある。
うぐいすが鳴いた。
わお!きれいな朝日だ!
雨あがり、いいにおいがした。
がんばろう東北