いろんないろのそら

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あくびが出たら、うとうと昼寝。



先週、和歌山に行ってました音譜



あくびが出たら、うとうと昼寝。




電車に乗っていたら、ふたりの女の子の会話が聴こえました。



「あ。鼻毛出とるー」


「えー!出とらんって」


「それ。そうやん」



あくびが出たら、うとうと昼寝。


「ちゃうって。だってなぁ、


うちの家系はなぁ。しっかりした


鼻毛の家系ちゃうで」



あくびが出たら、うとうと昼寝。


どんな家系なの~ニコニコ


めっちゃ、たのしくなったにひひ


そっか! ぼくのNGブザーのようなおならも


家系だったんだかお


(アカーン!家系ちゃう。病気やんガーン



あくびが出たら、うとうと昼寝。


小学校の頃のことを、思い出した。


あるとき、


学校で絵の宿題がでたんです。



「書きたい絵を、水曜までに描いてきてください」


「せんせーい。なんでもいいの?」


「いいわよ。なんでも」


「どんなえでも?」


「どんな絵でもよ」


「おばけとかでも?」


「こわーいお化けでも。妖怪でも」


「わー。おもしろそう!」




あくびが出たら、うとうと昼寝。


友だちと帰り道を歩きながら、


「なぁ。なにかく?」


「おれは、おおきなうみを およいでるさかなをかくよ」


「じゃー。おれは、どでかいやまのうえを とんでる、でっかいとり」



あくびが出たら、うとうと昼寝。


「おまえは?」


「そらを、かくよ」


「あ!そらだったら、あおやあかいろをつかうだろう?」


「たっぷりつかう」


「もうのこってないだろう。だって、


このまえの、うんどうかいの あおぐみとあかぐみの


えをかいたばっかりじゃん」


「あっ!」




家に帰って、すぐに絵具箱を のそいてみた。


「あ~、あ。これだけじゃ たりない」


「じーちゃん。ねぇ。じーちゃん。あかとあおのえのぐをかってよ」


「なんでぇ?」



あくびが出たら、うとうと昼寝。


「しゅくだいで、そらのえをかくのに、あおやあかが たりないんだよ」


「ほー。空の絵をか」


「だから。あおやあかがなかったら、かけないの」


「ほー。そうげ?」


「きまってるじゃん! そらのいろはきまってるの」


「ほっかー。じーちゃんには、もっとちがう色に見えっげどな」


「どんな?」


「よーぐ。見でみだらええ」


「え~!わかったよ」



そうは言ったものの、


ぼくは思った。


じーちゃんは年寄だから、目がわるくなったんだ。


いや。 絵具を買ってくれないだけなんだ。



あくびが出たら、うとうと昼寝。



その日の夕方


たいようが ゆっくり ゆっくり しずんでいった。


オレンジいろの ゆうやけが よるにかわった。


そして、


よるのそらのなかを、 きらきら およいでるほしがでた。


ぼくは、ふしぎないろをした


そらのなかを、 およいでいるゆめをみた。



あくびが出たら、うとうと昼寝。


つぎの日は、あさからくもりだった。


がっこうについたころには、


あめがふってきた。



あくびが出たら、うとうと昼寝。


きゅうしょくを、たべるときには、


おひさまが かおをだした。


ぼくは、にっこりわらった。


「そっか!」



いえにかえって、じーちゃんにいった。


「そらって、いろんないろがあったんだね」


「みえだが!んだ。 つめたい雨がふる空もあるし


お日さまが まぶしい空もある。


闇に月がかがやく夜空もあっぺな。


星がきらきらすっどぎもあるし。しねぇどぎもある。


空の色は、この色だって 言える人間なんていねぇのさ


ながなが見えねぇもんだども、 よぐ見えだな」



あくびが出たら、うとうと昼寝。


あったかいお日さまの ひかりのなかを


さわやかな風が とおりすぎていった。


たんぽぽが、


ゆらゆら笑顔で、おどってた。





がんばろう~東北グッド!アップ









この挿絵は、mame さんとMiyuti さんが描いてくれました。




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