電車の中でね、降りるときに電話がかかってきた女性がいたんです。
「おつかれさま。あーそれ20%のタグつけといて。うん、そう。
でね。もし明日売れ残ったら50%の赤い半額の値札つけるから」
それ聞いた瞬間。「でぇ~!ぼくもそうなの~」と一瞬思いました。
しかし、「あ、ちがう。ちがう。ボクは定価格やろ」と、
ほっと胸をなでおろしました
(アカーン! あんた、そもそもプライスレスやん )
この間、なんとかっていう流星群の流れ星をみました。
とっても、綺麗だった~。
じつは、子どものころ一晩で40コもの流星をみたことがあるんです。
「またか~!何度ガラスを割るんだ。何回言ったら、
石を投げなくなるんだ!」
「わざとじゃないよ」
「いや、今日という今日は勘弁できない!外に出てろ!」
弟と野球をやってたんですが、ボールがなくなっちゃって
石を投げてそれを打ってたんです。
「いいと言うまで、家に入るな!」 (ガラガラ~ビシ)
「。。。」
「おい、クロ。さむいな~。おまえはいつもこんなさむいところにいるのか」
「。。」
「はぁ~。はくいきしかでてこないよ。おまえにはわかるか?
ぼくのこのきもち。いっつもおこられるきもちわかる?」
「。。」
「しゅくだいやってないとおこられ。おとうとなかしたとおこられ。
だってな、さっきだってな。あれ、おとうとがうった いしなんだぞ」
「。。」
「ずっとこのさきも、おこられつづけるのかな」
「。。」
「お~、さむさむ。クロはあったけぇべ」
「どしたのじーちゃん?」
「うん。ほれ湯たんぽ」
「あったけぇ」
「じーちゃんもな。じーちゃんのとうちゃんにおごられだっけ」
「ずーと、おこられた?」
「あぁ、そりゃおごられだよ。ほっぺだのうえで、何度も何度も雪が
とげだもんだぁ」
「ひぇー、さむそぉー」
「心臓がばぐばぐいうまで、はしっでやまさ逃げだごどもあっだなぁ」
「へ~」
「だがら、じーちゃんも、とーちゃんが嫌いだっだ」
「やっぱり」
「だっで、すぐカーとおごっぺな」
「そう。。」
「じーちゃんの とうちゃんもそうだっだげど、
じーちゃんがうまれだどぎはな。
『おれの子だ』って喜んだんだっで。
『これみろ。ちっちゃい、ちっちゃい、ゆびしでらぁ』って
そりゃ大喜びしだんだっで」
「うん」
「じーちゃんも、おまえがうまれだどぎは、
そりゃー、うれしぐでうれしぐでみでらんながった。
ちっちぇ、ちっちぇ、おまえがこんなに大きくなっで、
じーちゃんと一緒に星をみれるなんて、思ってもみながっだ」
「うん」
「こうやっで、たぐましぐなっでいぐんだなって思ったら、なみだがでる。
そのうぢ、いろんなごど知って。
なげぇ時のはてに、じーちゃんと星みだな~って
思う日が来るがもしんねぇ。
あんとぎは、クロとじーちゃんが一緒だったなって
思う日があるがもしんねぇ。
流れ星みだら、じーちゃん思い出してほしい。
そんどぎは、おまえをこうして触れねぇ、
流れ星のほうに、クロもじーちゃんもいっがら。
ちっちぇがったおまえが、たぐましぐがんばってんだって
じーちゃん誇りに思っでがら」
見上げると、
そこには、
満天の星空がひろがっていた。
ボクを、何日もかけて作った手作りのソリに乗せて
たんぼのあぜ道をひっぱってくれたじーちゃんへ
がんばろう~東北