誰のお屋敷?と思うでしょ?思いません?
私は「誰やねん」と思いました。←基本おばかなので。
お屋敷の主人「岸信介氏」は第56・57代内閣総理大臣で安倍元総理のおじいちゃん。
御殿場の土地が好きだった岸信介氏は1969年にこのお屋敷を建て、平日は東京に通い、週末はのんびりと過ごしていたらしいです。
で。
このお屋敷がね。ただ単に「元首相の晩年のお家」というだけで公開されているわけではないんですよ。
建てたのは「吉田五十八」という建築家で、他には有名どころだと「成田山新勝寺」を手がけた人。
その吉田氏の晩年の作品で、いわば「集大成」なんだそう。
難しい話はわかんないので、とにかく美しい建築美を楽しもう!
書斎というか執務室?
しっぶいわ〜。
和室。非常にシンプルでしょ?
吊束を廃止、欄間を吹き抜けにして部屋をすっきり見せているのと、畳のへりを細くすることによって広く見せているんですって。
居間。
お庭側から室内を見ると、これまた「渋い」の一言なんですけど、案内の方が「正面の椅子に座ってお庭を見てください。驚きますよ」とおっしゃるので。
座ってみると。
ほほほほ!これはすごい!
横に座っても綺麗なんですけど、正面に座ってテーブルに映る木々はもう圧巻の美しさ!
お庭に一番近いところに置かれた椅子は「老朽化」のため座ることができなかったのですが、お庭に近づき過ぎない方が断然美しく見えます。
食堂の突き当たりには金箔の壁画。
額縁に入れて本来飾るもんじゃないの〜?と庶民は思いますが、こちらでは「壁」なんだそう。
縣次郎氏の作品。
80代の娘さんが「懐かしい父の作品」と見にこられたそうです。
床は寄木張りになっていて、実際に張られた職人さんが一般公開となってこれまた見にこられたそう。
緻密な作業でねぇ。
めちゃくちゃ綺麗です。
お庭は毎日、四季折々、その姿を変えるそうで。
いつ見ても飽きることがないそうです。
雨が降って、霧が立ち込める日なんか幻想的で美しいとお伺いしたので、次は雨の日を狙って再訪してみたい。
実際、そういう人いるんですって。
国内外の要人を招いて会食をしたと思われますが。
どうですか〜?この日本の美!
電気を消すと庭の美しさが一層引き立つ。
案内して下さった方のお話によると「全て直線で作られていてシンプルで美しい」「カーテンを使用していないので、自分の家に戻るとカーテンを外したくなる」そうです(笑)。
同感。
しかし、私は知っている。
障子はりの大変さを。←毎年やらされる。
2階は非公開ですが、1階だけでも十分満足。
入館料は大人300円、子供150円です。
ご遺族から御殿場市が買取、管理をされていますのでお安い。
300円払う価値ありでございます。
受付でとらやの羊羹も買えるよ〜。
とらや工房から東山旧岸邸まで歩いているとカエルがケロケロ鳴いていて。
ケロケロ〜ケロケロ〜と口ずさみながら散歩するのは、なかなか楽しかった。
お次は鈴廣でかまぼこのお買い物・そしてカフェでございます。