先日、美容室で雑誌を読んでいたらオススメ映画の記事があって。
スタイリストさんやら、ライターの方がやたらと「プラダを着た悪魔」をとりあげていたので、気になって借りてきました。
いや~面白い
あれは、かつての私ですね。
いや、アン・ハサウェイのように綺麗ではなく、仕事もアパレル系じゃないんですが(笑)。ボスとの関係や仕事の内容、プライベートと仕事の兼ね合いなんかがリアルで泣けてくる。
めちゃくちゃなボス演じるメリル・ストリープが、台風の中「マイアミからNYへ帰るように手配しなさい」と電話をかけてくるシーンなんてデ・ジャヴですよ。
元旦に日本に電話をかけてきて「港から荷物が届いていない。誰か北京に来い!」と言われたことがあったっけ。一時騒然となったけれど、わが先輩連中はさすがであった。「借りに飛行機取れて誰かが北京に行ったとしてさー。荷物が簡単に見つかるわけでなし。放っておこう。」
こんなのは序の口。
「間に合わない。今から乗る便を止めろ」←止めれるわけない。
電話をしている横でPCをポチポチやってたら、
「今、秘書に変わります。後のことは秘書と相談して下さい」←電話を渡される。
私は秘書ではない。
電話の内容知らない。
相手はもちろん知らない。
まだある。
私は英語が得意でない。だから、主として日本語で大丈夫な仕事をやらせてもらっていた。
が、外国の要人を呼ぶパーティーには手伝いとして借り出される。
受付や会場の準備を手伝っているうちは良かった。
帰り際、
「君、ホテルのロビーまでご案内して」
ぎょえ!私ひとりで?この外国人様御一行を?
This way please.
にっこり笑ってこれだけでやり過ごす私
外国で。
「君、Invitation Letter 今から作って」
日本なら相談する先輩がいっぱいいるけれど。
ボスと私だけの出張で、私に英語の書類を作れと?
こういう時はPC内にあった他の人が作ったレターを参考にちょこちょこっといじってお茶を濁す。ボスのOKさえ出れば、出来栄えなんぞどうでもいい。
ボスは年間かなりの日数を海外に行く。
だからとんでもない指示は時差関係なく電話で飛んでくる。
飛んでこないのは携帯の通じない草原にいる時だけ。
アン・ハサウェイ演じる、アンディさんよ。
貴方と同じ目にあっている人はいたのだよ。
で、ボスの無謀な指示を何とかやりとげてやろうじゃないか?などと闘志を燃やしているうちに、残業、休日出勤、突然の電話、突然の呼び出しが重なり家庭崩壊の危機が訪れる。
私は、「家庭をこれ以上犠牲にできません」と言って辞めた。
池に携帯を放り投げてボスの元を去ったアンディと同じ。
そして、そんな去り方をした時。
ボスがめちゃくちゃな使い方をして時々叱りとばしながらも自分を認めてくれてたんだ、と知る瞬間が来る。
次の職場に「この子を雇わないなんて後悔するわよ」と口ぞえしてくれたメリル・ストリープ。
私は「君のような人はね。どこでもやっていけるよ」とのお言葉をいただいた。
白衣を着た悪魔、ありがとうよ!(笑)
プラダを着た悪魔
頑張ってる女性にオススメの映画です。