-福山PA(10:50発)-
※この全駅間歩きは2015年に歩いたものです。
峠をひとつ越え、ほぼ無人の福山集落にさしかかった続きです。
昼食終えたら、いよいよ次なる登りに取りかかりました。
橋の向こうに、もう登り坂がスタンバイしていますね(苦笑)。
現在地・福山集落の標高は170メートル。
ここから530メートル地点までひたすら登り続けます。
先ほどこなした峠の倍以上の高低差。
これは厳しい展開になりそうです。
峠道は5~7%ほどの登り坂。
内地の峠に比べればなだらかですが、
だらだら続くのが北海道の峠の特徴とか。
登り坂は予想通りの厳しさでした。
日陰もほとんどなくなってしまいました。
黙々と登るも、だんだん疲れてきました。
疲れてくると、1歩1歩が重たくなってきました。
今度ばかりは疲れてきても、登り坂が続きました。
車だってエンジンふかして登る坂、人間が疲れないわけありません。
時計を標高モードに変えて、その数字が530メートルに近づくのだけが唯一の救い。
もう干からびそう…。
峠道を1時間以上登り続けて、ようやく休憩所に着きました。
なんとか着いたよ。
着くやいなやザックを脱ぎ捨て、倒れ込むように休憩に入りました。
倒れること20分。
ようやく動ける程度に体力が回復しました。
歩き始めてまもなくオコタン橋を渡りました。
足下には深い谷。
もちろん人家の類は見えません。
難工事だったのは容易に想像がつきます。
目の前にトンネルが現れました。
長さ924メートルのモトツトンネルです。
ここが頂上と喜んだのもつかの間、
トンネルの中も登り坂が続いていました。
…嘘でしょ?
どんよりした気分でトンネルに入りましたが、
意外と緩やかで、今回は苦になりませんでした。
さて、そろそろ出口だぞっと。
ありゃりゃ?
トンネルとトンネルの間はスノーシェッドで結ばれていました。
そう簡単には地上に戻してくれないようです。
次の福山トンネルは839メートル。
合計2kmにわたって、トンネルの中を歩かされました。
ようやく地上に出て、そのまま福穂橋を渡りました。
この橋が峠の頂上です。
標高は580メートル。福山集落から400メートル以上登りました。
穂高トンネルに入りました。
長さは1,991メートル。
偶然にも開通年と一致しています。
このトンネルの開通で「石勝樹海ロード」が全通したそうです。
入口から歩くこと20分。
ようやくトンネルの出口にさしかかりました。
(その14へ続く)
福山地区東部のGPSログ(1/60,000)です。
事実上一本道の登り坂が続きます。
パンケモトツ沢の先からトンネル地帯に入ります。