総武本線・成田線全駅間歩き(千葉-成田) その1・千葉近郊の雪景色 | 駅から駅まで・旅のあしあと

駅から駅まで・旅のあしあと

鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
X(Twitter)アカウント:@Oaksky8

 

今回の全駅間歩きは総武本線と成田線です。

久しぶりに常磐線と東海道本線のループから抜け出しました。

 

昨年5月に各駅停車が走る区間を一気に歩いた総武本線ですが、

今回はその続きで千葉から成田までを歩くことにしました。

総武本線は佐倉を出ると八街方面へ向かうため、

佐倉から成田の間は成田線を歩くことになります。

 

 

成田といえば成田山新勝寺…ですが、

今回は成田駅そのものでゴールにする予定でした。

しかし、直前に上司から「実績向上をお願いしてきて」と頼まれてしまったため、

新勝寺まで歩かねばならなくなってしまいました。

 

さらに、歩く前日には雪が降りました。

東京都心ではうっすら積もった程度でしたが、

千葉では3cmほどの積雪が観測されました。

普段雪が降らない所に住んでいると雪景色はテンションが上がるものですが、

その中を歩くとなると、やっぱりスリップが気になります。

 

今回のゴールは新勝寺ですが、

佐倉の古い町並みや武家屋敷も立ち寄ってみたいと思いますよ~。

 

 

[そのほかの総武本線シリーズはこちらから]

1回目: 御茶ノ水-千葉

3回目: 佐倉-横芝

4回目: 横芝-銚子

 

[成田線シリーズはこちらから]

2回目: 成田-香取

3回目: 我孫子ー成田

 

 

2月10日(日)  歩行区間:千葉-成田  天気:晴れ

千葉(6:28発)-東千葉(6:42着・6:50発)-都賀(7:46着)-

 

 

薄明るくなった頃、スタートの千葉駅に到着しました。

 

 

 

千葉駅は5面10線から構成されていますが、

東へ向かう総武本線ホームは7番線から10番線の2面4線です。

 

かつての千葉駅は現在地よりも東寄りにあり、

東京方面と館山・勝浦方面とは互いにスイッチバックで行き来する構造でした。

スイッチバックを解消するべく、55年ほど前に現在地へ移転しましたが、

かつての名残で総武本線ホームは大きくカーブしています。

 

過去と現在のホームの位置関係、

規模は違えど大網駅とよく似ています。

 

 

 

朝の千葉駅は行き交う人も多くありません。

前回はまともな写真を撮るのに苦労した入り口も、今日はあっさり撮れました。

 

 

 

千葉駅をスタートしました。

まずは線路沿いを東へ進みました。

 

頭上には千葉都市モノレールが走っていますが、

すぐ上を覆っているものはバス停の庇ですよ。

 

 

 

5分あまり歩いたところに、こんな石碑が立っていました。

55年ほど前までは、この場所に千葉駅がありました。

現在は市民会館が建てられています。

 

 

 

そういう思いで市民会館近くの道路を眺めてみると、

「駅から続く駅前通り」然としていますよね。

 

 

 

もう少し東へ進みました。

 

 

 

最初の駅・東千葉駅に着きました。

 

千葉駅からの営業キロはわずか0.9km。

各駅停車が走る区間でもここまで短い駅間は都心部で見られるくらいです。

開業は1965年で、千葉駅が現在地に移転した約2年後にあたります。

現在地に移転したことで不便を被った近隣利用者を配慮した開業だったようです。

 

 

 

ホームは1面2線の島式です。

 

ここはかつての千葉駅であり、留置線はその名残でもあります。

千葉駅に近すぎることもあってか、1日の利用者は2,000人あまり。

千葉以東の総武本線では、唯一の快速通過駅となってしまいました。

 

よく見るとアスファルトの色が違う場所がありますが、ここは凍っている場所です。

油断していたら、本当に滑りましたよ。

この時間、気温はまだ氷点下でしたからね。

 

 

 

北口へ渡って、さらに東へ進みました。

 

 

 

線路の南側は商業地でしたが、

こちら側は閑静な住宅地が広がっていました。

 

 

 

よく見ると、屋根に雪が積もっていますよ。

 

 

 

大きな市道を横切りました。

雰囲気はすっかり郊外のロードサイド街です。

 

 

 

さらに住宅地を進むと、車一台通るのがやっとな小道が見えてきました。

 

このあたりのアスファルトも、嫌な感じがしますよね。

お気づきの通り、道路が凍結しちゃってるんです。

いつもよりグリップが効く靴を履いてきたつもりですけど、ここでも転びそうになりました。

 

 

 

小道に入って振り返ってみると、こんな景色が広がっていました。

関東南部では珍しい雪景色。

 

 

 

京葉道路を越えた先も、こんな景色でした。

千葉は中心市街から少し離れると、一気に景色が変わりますよ。

 

 

 

ここは谷津と呼ばれる、台地と台地の谷間です。

同じような地形を東京西部では「谷戸」と呼んでいます。

 

このあたりは保全地域に指定されており、昔ながらの景色が残されています。

雪に埋もれかけた未舗装路を通って、谷津の奥へ進みました。

 

 

 

谷津の奥には住宅地が広がっていました。

屋根や庭の木々に雪がうっすら積もり、幻想的な風景でした。

 

 

 

うっすら雪が積もった畑を横目に台地の上に出ました。

 

 

 

台地の上も住宅地でした。

 

ここも道の色が違う場所は凍っている所。

注意して歩かないと滑ってしまいます。

 

 

 

県道に出て、千葉都市モノレールが見えてくれば、

都賀駅まであと少しです。

 

 

 

この道の突き当たりが都賀駅です。

 

 

 

都賀(つが)駅に着きました。

ちゃんとした駅前通りがあるから、ここは昔からある駅…と思いきや、

駅としての歴史は東千葉駅と同じくらいだったりします。

 

60年くらい前までは、

千葉の隣駅が四街道だったわけですよ。

ちょっと意外。

 

 

 

ホームは1面2線の島式ホームです。

 

 

 

駅に着いた時、千葉行き列車の接近放送が聞こえてきました。

ホームに下りる頃には列車が到着しているだろうと思ったのですが、

列車はいつまでたっても来ませんでした。

 

 

駅の手前で列車が非常停止でもしたのかな…と思っていたのですが、

 

 

 

本当に駅近くの踏切で人立ち入りがあったようです。

開くの待っていたら仕事や学校に遅れるからって、遮断機こじ開けて入っちゃったんでしょうか。

到着するはずだった列車は現場で安全確認のため停止してしまったようです。

 

そうこうしているうちに反対ホームに、

これまた通過するはずだった成田エクスプレスが歩くよりも遅いスピードで入線してきました。

停止したくなかったようですが、ついに駅構内で停車してしまいました。

 

 

結局、約20分遅れで上下線とも運転再開。

いくら急いでいても、閉まっている踏切渡ったら事故に遭う危険もあるし、

事故起こさなくても列車止めたら自分だって遅れるんですよ。

強引な横断は百害あって一利なしです。

 

 

その2へ続く

 

 

千葉駅から四街道駅までのGPSログ(1/60,000)です。

今回歩いたルートをたどる場合、目印の無い場所で何度か曲がることになるため、

迷わないためにも事前にルートを確認しておいた方が安心です。

 

京葉道路から少し進むと未舗装路に変わりますが、

道はちゃんと続いているので、恐れず先へ進んでください。