日光への道3回目(東武日光線全駅間歩き3 南栗橋-新大平下) その3・渡良瀬遊水池と三県境 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その2からの続き

 

-新古河(11:05発)-4.4km-柳生(12:00着・12:10発)-3.6km-板倉東洋大前(13:32着)-

 

 

新古河駅に着きました。

「新」古河駅ですが、対岸の花桃まつりとは全く無縁のようで、周囲には静けさが漂っていました。

市も違えば県も違うというのが災いしているのか、花桃まつりのポスターすらありません。

そういう駅名なら、もうちょっと対岸と連携とってもいいのかなと思ってみたり…。

 

 

 

ホームは2面2線です。

列車の運行は日中30分間隔ですが、

都市近郊でよく見かけるようなホームです。

 

 

 

渡良瀬川に沿って次の駅を目指します。

 

 

 

渡良瀬川に沿って次の駅を目指します。

この先には渡良瀬遊水池を控えており、堤防からの見晴らしは良好です。

 

このあたりは、昭和22年に襲来したカスリーン台風に伴う洪水で

多くの死者を出す深刻な被害を受け、堤防が決壊した地点には碑が建てられていました。

 

 

 

渡良瀬遊水池の南端、谷田川橋ゲートに着きました。

車は進入できないため、車道用のゲートは固く閉ざされています…が、

なぜか歩道側にも低い柵がついています。

 

これ、歩行者は立ち入れるんでしょうか?

 

まぁ、扉が閉まっているわけじゃないから、大丈夫ですよね。

(一応、開放時間や制限事項などは確認していますけど、やっぱりねぇ。)

 

 

 

渡良瀬遊水池の南側は谷中湖という人造湖になっています。

空の上から見ると、ひしゃげたハートの形をしていることで有名(?)な湖です。

遊水池の遊歩道ではランニングや散策を楽しむ人を多く見かけました。


 

 

このあたりは、県境が複雑に入り組んでいます(最後の地図も参照)。

渡良瀬遊水池の遊歩道を道なりに歩くだけで、何度も県境越えしてしまいます。

藤岡町も北川辺町も、3年ほど前に市町村合併で消滅しているのはご愛敬ですね。

 

…それとも意図的に残しているのかな???

 

 

 

渡良瀬遊水池の南エントランスに着きました。

日光山地の山々がはっきりと見えるようになり、奥にはうっすらと男体山も見えます。

 

 

 

渡良瀬遊水池そのものは、藤岡駅の先まで延々と続いていますが、

今回は柳生駅に寄るため、ここで渡良瀬遊水池を後にしたいと思います。

 

※渡良瀬遊水池の「北側」はちょうど1年前に歩いていますので、

もしよければこちら からご覧ください。

 


 

渡良瀬遊水池から柳生駅に向かう道に、こんな場所があります。

見た目は普通の水田ですが、実は写真の中央部が3県の境界になっています。

水田のあぜ道が、ちょうど県境になっています。

水部でもない普通の平地に3県の境界線がある場所は、割と珍しいと思うのですが。

 

 

 

柳生駅に着きました。

 

 

 

ここから先、藤岡駅までは駅ごとに所属県が変わります。

この駅は埼玉県加須市(旧・北川辺町)にあります。

 

 

 

ホームは2面2線の相対式。

 

このあたりは川魚料理が地元の名物料理ということで、

駅前にも割と有名そうな料理店があったのですが、時間とお金の関係から今回はパスすることに…。

やっぱしもったいなかったかなぁ。

 

 

 

次の駅目指して、北へ歩きました。

 

 

 

15分ほど歩くと、今度は群馬県との県境にさしかかりました。

群馬県の県境には、歩道のない橋が架けられていました。

あいにく橋は改修工事中で、道は片側交互通行になっていました。

こういうとき、歩行者は工事スペースを歩くことができる時もあるのですが、

今回は工事関係者がいなかったので、車道側を歩くことにしました。

 

普通車でも、並ぶとあまり余裕はありません。

大型だけは来るなよと思いながら足早に橋を渡っていたのですが、後ろから不気味な音が…。


 

うわーっ!大型ダンプが来たよ-(汗&泣)!


 

たたでさえ道幅一杯の大型ダンプです。

普通によけてもよけきれません。

橋の縁石に上がり、川の方向に身体を反ってやり過ごします。

歩くよりも遅い速度で、大型ダンプは自分の身体すれすれを通過していきました。

 

自分ももちろん怖かったのですが、

ダンプを運転する方も「なんでこんな所に人が!」と思ったことでしょう(大汗)。

 

 



さらにしばらく歩き、板倉ニュータウンに入りました。

周囲の家々とは異なる新しい家と地中電線、

ゆとりを持った歩道がニュータウンらしさを感じさせます。

しかし、歩道の右側は柵も何もない完全な空き地でした。

開発計画が進捗しないため残されているのか、それとも何か意図をもって空き地にしているのか…。


 

さて、もうすぐ板倉東洋大前駅に着くというところで、

いつものように撮影しようとデジカメの電源ボタンを入れました。


 

しかし、カメラが起動しません。

 

電源を入れ直してもだめ、もう一回やってもだめ、またもう一回やっても…



 

そしてとうとう

 

「システムエラーです」という表示が。

 


 

カメラが壊れた!!

 

 

まだ今日の行程は半分近く残っているのに、これからどうしよう…。


 

その4へ続く


 

※おまけ

 

昼食は、板倉東洋大前駅近くの小さな食堂で食べました。

いたって普通の食堂ですが、群馬名物「焼きまんじゅう」がメニューに入っていました。

写真ではあまり大きく見えませんが、意外と大きくて少しびっくりしました(1本150円)。

埼玉と栃木に挟まれ、群馬っぽくない場所ですが、やっぱり群馬県なんですね。

 

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新古河駅から板倉東洋大前駅までのGPSログデータです。

この地図からも、いかに県境が錯綜しているかがよく分かります。