ひとりぼっちの前夜祭 | おあいそ。煮

おあいそ。煮

超新人の放送作家(漫才やコント・落語も書きます)でございます。
好物は、皆の笑顔と金魚です。あと、砂肝。

あーあ。


来ちゃった。



来ちゃったよ。



明日だよ。



誕生日。




なんつーかもう、本当、

軽く遠慮してる雰囲気とか、


若干出してんのにさ、


さりげなくを装ったところでアイツ、

全然遠慮なしに堂々と来るから


もう、

すごくわかりやすく、

「いやもう、結構です。いりません」

って


新聞屋断るごとく断ってんのに、


毎年毎年来るからね。

ほんと、空気よめない、あいつ。

誕生日のヤツ。




仕事帰りにケーキ屋寄って、


一人自分のために

カットケーキを買う私の気持ちにも

なってよね。




「あの、『ハッピーバースデイ』のプレートって

付けてもらえるんですか?」


って

店の人に聞いてる私の身にもなってよね。



そんで、



満面の笑みでケーキ屋のお姉さんに微笑まれて、


「ロウソクは、大きいのがいいですか?小さいのがいいですか?」


って聞かれて、


一人部屋でロウソクつける想像して凹む私を知ってよね。



こいつ、

一人で誕生日ケーキ食べるのかーって

ケーキ屋の人に思われたくないからって


そんなに沢山ケーキ食べれない体質なのに、

無理して2個買って


さも、



「彼氏と食べますけど~ていうか、今日、彼氏の誕生日で~みたいな~」



みたいな

雰囲気出してる私のせつなさを分かってよね。






かすかに残る

乙女な部分をくすぐられて、


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こんなケーキ買っちゃったけど




見た目の可愛さと
味は反比例なんだよね。


たいがい。


こういうの。



分かってるよ。





とりあえず、0時きたら

食ってみっかな。