幻の滝、早戸大滝 | 鬼川の日誌

幻の滝、早戸大滝

    早戸大滝から丹沢三峰 12,11,7



  当初は今シーズン最後になる沢登りに行く予定
 だった。しかし前日の大雨と、この所の寒さで沢は
 止めた。その沢の下見も兼ねて宮瀬湖の奥、
 丹沢観光センターに入り、ここから幻の滝早戸大滝
 を見て、丹沢三峰に登り、観光センターまで周回
 することにした。 

  観光センターの先、本間橋を渡ると駐車スペース
 がある。次の魚止橋まで行ってしまうとその先は
 未舗装の林道になり、駐車場所がない。

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  魚止橋から堰堤が見える。下を流れているのが
 早戸川の本流である。8:50頃。

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  橋を渡り、林道をショートカットし、上にあがる。
 割と最近らしい沢からの押し出しで、2ヶ所林道
 が塞がれている。乗り越えていく。


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  橋から10分と少しで林道終点伝道に着く。
 早戸大滝の案内板がある。道は険しいようだ。

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  そのままコンクリートの橋で伝沢を渡ると道は
 沢に降りて、対岸に大岩と岩屋が見える。これが
 円山木沢の入り口で、当初はこれに行く積もりだった。

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  看板のところまで戻り、その裏に大滝を指す札が
 掛かっている道を行く。直ぐ上で伝道沢を渡る。


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  紅葉の中を鹿柵沿いに進むと造林小屋に着く。
 9:30頃。雷平まで45分の看板がある。

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  これからは看板にあるとおり林業作業用の道で
 険しいが、ちょうど光の具合が良く、紅葉がとても
 きれいだった。

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  きれいなものです。

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  何ヶ所かある桟道は結構ぼろい。

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  そうはいっても補修も大変そうだと思う。

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  きれいな紅葉の谷の中に対岸に渡る丸太橋が
 下に見える。あれを渡るらしい。9:40過ぎ。

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  直ぐ先で急崖を降って沢に降りる。二本の丸太橋
 で左岸から右岸に渡る。昨夜の雨に濡れ滑る。


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  この先は岩を登ったりヘツったりしながら進む。
 ロープが相当ぼろいし、針金で補修してあったりで、
 なかなかやばい。

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  もう一度丸太橋で右岸から左岸に戻る。
 つるつるで怖いね。10時頃。

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  この先岩に書かれている案内に従い岩を登り、
 ヘツリ 進む。広い河原が見えてくる。


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  大滝の案内プレートがある。河原に降りたところが
 原小屋沢との合流点、雷平である。

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  そもそもは夏にはヒルが多くて行く気にならない
 この原小屋沢を行く予定もあった。今の時期だと
 巻き が多く なり、距離が長く、降りも相当時間が
 掛かりそうな沢である。
 丸太が3本渡してあり、原小屋沢を渡る。

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  大滝沢側に入って少し休憩する。10:15頃から。
 周辺の紅葉もきれいである。

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  適当に休ん大滝沢を遡る。

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  黄色の多い黄紅葉が見頃である。

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  10分強で左岸から割と大き目の枝沢が合流する。

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  これを越えて何度も沢を渡り返しながら進む。
 雷平以後は丸太橋もない。沢靴なら何ら問題は
 ないが、登山靴は濡らしたくないのでちょい大変


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  この付近の紅葉はとても素晴らしい。

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  直進すると前方に大岩の見える辺りで、右岸
 合流する見落としそうな沢が大滝沢である。
 直進は本谷沢。
 上を見上げると、紅葉の中に滝上部が見える。
 これは確かに高いと感じる。50mはあるという。

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  近づくと凄い大滝である。中間部が張り出した
 岩に遮られ全貌が見えない。それで幻の滝と言われ
 ているらしい。沢靴で濡れるのを覚悟で近づけば
 下から見上げることが出来るかもしれない。
 11:05頃。

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  滝手前の崩壊気味の崖に張られたロープ沿いに
  攀じ登る。  


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  直ぐ上に滝のほぼ全容が見えるビューポイント
  がある。黄紅葉の中の大滝、なんとも素晴らしい。


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  さらに登ると素晴らしい色合いに出会いました。

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  この滝を巻く道は滝が大きいだけにかなり怖い
 です。細尾根が続きます。トラバース道は崩壊気味
 ですが、ロープは張ってありますので慎重に行き
 ましょう。滝上11:20過ぎ。
  滝上に出てから沢に降り立ちさらに沢を遡る道も
 あるようです
 
私たちは沢に降りずそのまま尾根を登る。

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  さらに急斜面を登り少し平になったところで休憩。
 11:35過ぎ頃。この辺で危ないところは脱したかな。
 少し休んでまだ急斜面を登る。

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  11:45頃。紅葉が続きます。

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  11:55頃。この辺はアセビの林である。

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  12:05過ぎ。

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  12:10過ぎ。少し傾斜が緩んできたかな。

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  最後に道はトラバース気味に、鹿柵を巻くようになり
 適当な鹿柵の切れ目を縫って登山道に飛び出す。
 12:30前頃。瀬戸沢ノ頭から少し下った鞍部。

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  少し休憩する。ガスが出てきた。

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  気持ちのいい登山道を歩き出す

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  直ぐに太礼ノ頭(西峰)。12:50頃。

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  太礼頭から降ると円山木ノ頭(中峰)が聳えて
  見える。登り着くと13:10頃。
 

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  次の無名峰の手前で蛭岳が見えた。

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  無名峰、13:30頃。
円山木沢を遡るとここに出るのだそうだ。


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  10分と少しで本間ノ頭(東峰)。13:40過ぎ頃。
 少し休みここから登山道を外れ観光センターへ降る。
 この登山道では、縦走している人に出会った。

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  本間ノ頭から北へ少し尾根を降ると境界尾根を
  分けるところに看板がある。14時頃。

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  さらに降っていくとまた「丹沢観光センター」を指す
  看板があるが、落ちたのをロープで木に括りつけた
  らしくそっぽを向いている。14:20頃。
 この辺にヌタ丸への分岐があったらしいのだが
 北東方向にコンパスを合わせ、尾根を探さなければ
 ならなかったようだ。
 すぐ下にに打ち付けられた本間橋を指す小さな
 看板が西方向の急斜面を指しており、私たちは
 そのまま鹿柵沿いに降り続けた。
 
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  鹿柵沿いがザレの凄い急斜面になり、どうやら
 ヌタノ丸への尾根には入らず隣の尾根を降っている
 らしいことに気がついた。こちらもルートではある
 のでそのまま降ると、本間橋を指す看板があった。
  4:50を過ぎていたからもう大分降っている。


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  この先も一旦沢に降りたり、沢を渡ったり渡り返し
 たりでかなり道が分かりにくいが、地形図でおおよそ
 見当を付けながら、踏み跡を探し 観光センターを
 目指して降ればいい。
 やが観光センターに引いていたらしい導水管に出会い
 観光センターの上に出る。


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  今は閉鎖されている観光センターに着いた。
 15:20になっていた。

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  まあヌタノ丸には最初から時間があればくらい
 でしたので行けなかったがいいとしましょう。
 センターの直ぐ先が本間橋です。
 車に戻り帰りましたが、とうとう今日一日三峰の
 登山道以外では
誰にも会わない山行でした。


  丹沢の黄紅葉も捨てたものではなく素晴らしかった。
 要はこの時期丹沢の奥に入らなかっただけの話だ。
 これで私は紅葉狩り第3です。