最近技術開発でイノベーション(新しい切り口、新しい捉え方)をしようと各社が必死になっているのがわかります。
マンネリ化した技術ではいくら良い製品を作っても収益が見込めない。
中国などの国々に真似されてコスト的に合わない。
物を作るというだけでは駄目な時代になってきたことを予感させます。
ソニーは新技術を開発する為に一番の心臓部である技術や研究開発の一部をオープンにする。
ということを打ち立てたみたいです。
それぐらい企業は必死で身を切らせて骨を断つという戦法にでているみたいです。
何もかもオープンにすればいいかと言えばそうではないと思います。
でもオープンにすることで得られるものは大きい。
私もそう考えます。
それは講習会をやっていていつも思うのですが、人に何かを教えると今まで気づかなかったことに気づきます。
当たり前だと思っていたことが実はあまり理解していなかったことに気づくこともあります。
何故理解していないのか?
やはりそこには、それって当たり前のことやん!!
って思っていたからだと改めて教えられるからです。
だからもの凄く当たり前と思っていることを調べることが大事になってくると実感します。
そしてそこから新しいものが生まれるんです。
イノベーションという言葉を口にするのは簡単です。
でもイノベーションするにはもの凄い勇気と信念が必要です。
そんな覚悟のある企業がどれだけ日本にあるのか?
企業の情報の機密性は高いと思います。
しかし、イノベーションを起こしたいから技術をオープンにして意見を求める。
そういうことをしようとする時代になったと言うことです。
確かにインターネット上で技術的なことを調べると色んなことがわかったりします。
ユーザーが賢くなったというのは大きなポイントだと思います。
その上をいきつつ求められる技術を開発していかなければユーザーにあきられる。
ということでしょうね。
ソニーは昔からイノベーションを起こす企業としても有名だと思います。
カセットのウォークマンって若い子は知らないかもわかりませんが、その当時は大流行した商品です。
iPodも発表当時は凄かったです。
しかし音楽と言えばレコードが主流だった時代です。
カセットテープを外に持ち出して聞けるウォークマンはその当時絶叫したと思います。
こんなに手軽に音楽を聞けるなんて!!
って思ったユーザーは世界中にいたと思います。
その頃から日本でも音楽を聞くことが日常的になったのではないかと思います。
つまり音楽元年だったのではないでしょうか?
その一因を作り出したんですからね。
凄い話です。
昔は音痴な人って結構いました。
でも今の子で音痴な子ってあまり見かけません。
あきらかに子供の時から音楽を聞いて育っているので耳が肥えているんだと思います。
その一助をウォークマンは担っていたと思います。
以前は世界的なイノベーションを起こしている企業です。
そういう歴史のある企業がイノベーションを起こせないことで悩んでいる。
頑張れ日本の技術!!
と言いたいですね。