膝の水抜くの~? | 御薗治療院のブログ

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膝の水を抜く人時々いますよね。

昔から膝の水抜いてもまた貯まってまた抜かないと駄目

っていうのをよく聞きました。
最近は大きく膝が変形している人ってあまり見なくなりました。
何故膝に水がたまるのか?
そして変形までしてしまうのか?

これを考えないと水を抜いて痛みをとったことが原因で膝が変形してしまうということを理解できません。
安易に水を抜く処置はしない方が賢明です。

炎症が起こって水が貯まりそれによって圧力が高くなってくる訳です。
ですから水を抜けば当然圧力が下がって楽にはなります。
でも何故炎症が起こるのかを考えないとまた水が貯まってしまいます。

そういう人の足首を見ると踵が内反しています。
足首もそうですが踵が内反して体重が踵の外側にしかかからなくなってしまっています。

足首の外側に捻れる力がかかります。
この力が膝に炎症を起こす訳です。
だからこの捻れる力を起こさないようにしなければ問題は解決しません。
足首と膝はバラバラではありません。
当然股関節も連動しています。
足首が内反すると膝もそれに伴って膝の内側は外側に捻られ引っ張られるようになります。

これが一番大きな原因と言えますね。

つまり足首の内反が正常化すると膝の痛みはなくなります。
でも次に紹介する動きができません。

椅子に座って膝を伸ばして踵だけを地面につけます。
その姿勢のまま内反、外反運動を行うのです。

リズミカルにできなかったり膝が大きく動いてしまったりします。
膝を動かさないで内反外反運動がリズミカルにできれば足全体の循環は絶対に良くなります。
膝の痛みがない人でもやってみるとなかなかできませんよ。

以前も書いたと思いますが足首の内反は身体が弱ってくると起こります。
身体が弱って外反することはありません。
この動きがスムーズでないということは脳から手足に流れる信号が内反運動で弱くなっているということです。
脳から末端への信号が正しく流れないことでアンバランスを起こしてしまうのですからね。
そうなると姿勢を自然に低くしてしまう訳です。
姿勢を低くするということは膝を若干曲げるような姿勢になります。
そして腰を引いて顎だしをしてしまうということです。
つまり半二足歩行になるということですね。
進化の逆行はこのようにして起こります。

単なる膝の痛みですが膝の痛みは進化の逆行とも言えなくないのです。