芸術って言うな。 | 大神Blog

芸術って言うな。

ども。
稲葉です。

ずっと『GOD HAND』のプレイしてます!
連打とレバガチャのしすぎで両腕がプルプル震えてます!
アクション筋肉の衰えを感じてます!

さて。
『大神』アメリカ版の発売も迫り、海外の取材対応も増えてきました。
海外のメディアによく質問されるのが
『大神は芸術作品だと捉えられているが、
                  それについてどう思うか?』

というもの。

ホント毎回聞かれます。
まあ、絵に特徴があるというのが大きな理由でしょうが、
どうもそれだけだとも思えません。

何だかこう…容易に理解できないものを『芸術』だと
呼んでごまかしてるような気がします。
ちなみに、容易に理解できるモノとは…
アメリカならゴルフ・野球・アメフト・戦争。
ヨーロッパならサッカー。
要するに身近にあるものです。

作り手側は『芸術だー!!』などと思いながら作ってないわけで
(そもそも『芸術』の定義がわからん。これがわかるのは芸術家だけでしょう)
ゲームを表現する言葉で『芸術』という言葉を使われるのは
ものすごく違和感があって嬉しくない事です。

しかし、その反面
『音楽や映画といった他の文化と比べて
       低い位置にゲームという文化を置きたくない』

という気概も海外メディアからは伝わってくるのです。
これはもう、ヒシヒシと伝わってくるんですよね。
実際、海外に行ったときに『ゲーム』という文化が受ける評価は
国内と比べものになりません。

もう数年前になりますが、東京に出るべきだろうか?
などと悩んでいた事があります。
でも、その時に
『ゲーム作りを続けるために拠点を変えるんだったら、
         ロサンゼルスあたりに行かないと未来ないんじゃないの?』
などと思ったりもしたのです。
今だったらロンドンですかね。

ちなみに僕は日本が大好きなので、海外で暮らすなどという事は
考えたくもありません。
でも、日本という国の中で『ゲーム』というものが文化として・事業として
存在価値がどんどん下がってゆくようであれば、本気で考える時が
来てしまうのかも知れません。
願わくば、そういう日が来ませんように。
(コレばっかりはこちら側だけでどうしようも無い部分がありますからね)

では、また!