ゲームの音楽 | 大神Blog

ゲームの音楽

自堕落な生活を送り続けて昼夜が逆転し、
来週のロス出張(E3)に向けて時差ボケ対策が着々と進んでいる神谷です。
ひとまず「アップ休暇第一弾」が終わり、松本から帰って来て昨日から
出社しているのですが、今朝も6時まで起きていたので、頭がボケボケです…。

昨日、サントラCDのプロトタイプが焼きあがり、調整をしてくれていたサウンド担当の
ヒロシから受け取りました。…といっても、まだ手作り感丸出しの生CDですけど。
ホンモノのパッケージのデザインの方も、着々と準備が進められていて、
完成が楽しみですが、取りあえず僕は一足お先に全曲i-podに突っ込んで、
楽しみたいと思います(笑)。

このサントラ、イキナリ5枚組みで発売するというのもスゴい話ですよね。
でも僕たちなりにこだわったら、自然にこの枚数になりました。
ゲーム中に使ったBGMは、何一つ削っていませんし、ジングル系を除いて
全曲を2ループたっぷり収録、更に幻の未発表曲のオマケ付き。
それで系218曲にのぼるワケですから、CD1枚や2枚で足りるはずがありません。

僕はCD収集が趣味で、CD屋に入ると、一度に10枚、20枚と買ってしまうんですが、
昔からゲームのサントラにも興味があり、好きなゲームのCDもたくさん集めています。
…でも残念なことに、ゲームのサントラというものが現れ始めた初期の頃のものは、
曲の収録の仕方が雑なものが多くて、じっくり聴き込む事が出来ません。
曲が1ループしか収録されていなかったり、妙なSE(効果音)が混ざってたり、
数曲まとめてメドレー化されていたり、そもそも肝心の聴きたい曲が収録されて
いなかったり…。

僕自身、そんなサントラにガッカリした経験がありますから、自分の手掛けた
ゲームのサントラには、やっぱり強くこだわってしまいます。
「バイオ2」「Devil」「ジョー」…振り返ってみると、これまでに発売されたサントラは、
「大神」でサウンド面のディレクションを担当してくれたウエダ君が
編集してくれてるんですよね。ウエダ君も、僕と同じようにサントラには
並々ならぬ想いを持っていて、ただ曲を突っ込んだだけのCDにならないよう、
毎回工夫してくれます。今回は、ウエダ君の弟子のヒロシがその意思を
受け継いで編集作業してくれたのですが、その出来栄えはバッチリ。
たっぷり聴き込んで頂けるだけのモノになっていますので、
「大神」の音楽に興味を持たれた皆さん、是非ご期待頂きたいと思います。

ところで、今回の「大神」では、ゲーム中のBGMの制作を一部外部の方に
手伝って頂きました。ティーズミュージックの近藤 嶺さんです。
こういうケースは僕は初めてで、イメージ通りの作品を作ってもらえるのか、
少なからず不安があったのですが、出来上がった曲はどれも素晴らしいものばかり。
ウエダ君が細やかにディレクションしてくれた事もあり、まるで僕たちと一緒に現場で
仕事をしながら作った曲であるかのように場面場面にマッチしていましたし、
内部スタッフの作った曲とも見事な一体感を成しているのが、今回サントラという形に
纏めて全曲通して聞いてみて、改めて分かりました。
その辺も、サントラの聴きどころではないでしょうか。

近藤さん、お会いした事はありませんが、今回は本当に助かりました。
機会があれば、是非また一緒に仕事しましょう!


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写真①:松本平を一望できる、弘法山。
     山頂には「前方後方墳」があり、たくさんの桜の木に囲まれています。
     もう四月も終わろうというのに、山頂は桜が満開でした。
     曇っていたのが惜しいです。

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写真②:眼下に広がる松本平をバックに、一組の中年夫婦が。…僕の両親です。

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写真③:中学時代からの友人と、10何年ぶりに会って来ました。
     僕と一緒に高校入試に失敗した彼も、今や銀行の課長サンです。
     だらしない格好で一緒に飲んでいた僕は、
     どう見ても「金をせびりに来たイヤな旧友」でした。