12.03.20 撮影
前回は、同じ菜の花でも
異なる品種が同じ土手に生えていることを取り上げましたが、
実は開花時期も異なっていました。
(´σー`)
→12.04.15 伏見の酒蔵と菜の花 ①
12.01.21 撮影
洋種ナタネの方は生育の状態がまだなのに対し、
在来ナタネの方はまだ寒い時期からとう立ちし、蕾をつけています。
京野菜の中には花菜という名の花を食べる野菜があります。
花菜は伏見寒咲ナタネともいい、
一般的には京野菜のブランドのひとつである花菜として知られています。
(★´ひ`★)ゞ
花菜である伏見寒咲ナタネの種蒔きの時期は、
同じアブラナ科の野菜である
コマツナやミズナ、カブなどと変わらない時期である
9月下旬~10月中旬に行うのですが、
収穫は11月下旬から始まり、
その名前の通り、他のアブラナ科野菜よりもとう立ちが早いです。
葉の形状も葉が縮れているのが特徴で、
早く咲いていたことも含めて
酒蔵の横の土手に咲いている菜の花と特徴が重なるので、
おそらく土手に播かれたのは
伏見寒咲ナタネの種なのではないかと思っています。
o(^-^)o
12.03.20 撮影
(´σー`)
12.03.20 撮影
きっと美味しそうに見えたのでしょう。
誰かが摘んだ跡がありました。
(* ´Д`*)
公共道徳的には、酒蔵を背景に黄色い花が咲いている風景を、
多くの人に楽しんでもらう為に植えられたものであり、
誰かが摘んで家で食する為のものではないので、
これは良くないことです。
(^_^;)(^_^!)
一方、栽培技術的には、伏見寒咲ナタネを含む
ブロッコリーなどのアブラナ科の花茎を収穫する野菜は、
頂花蕾という一番最初にできる蕾を摘むことにより、
葉の腋から芽が出やすくなり、
側花蕾と呼ばれる花芽が多くでき収穫量が上がります。
\(★´ー`★)ノ
よって、摘んだことにより土手の花も多く咲き、
黄色の菜の花の景色が一層美しくなります。
(*´ひ`*)
そういう訳なんで、摘んだ跡があるのは邪な気持ちからなのか、
専門知識を生かしたボランティアでやったものなのか、
なかなか判別が難しいところなんですよ。
(´σー`)
【③へ続く】
I was born in spring / ClubT:O-GArden
■参照および引用した資料
・「歳時記 京の伝統野菜と旬野菜」
髙嶋四郎・編著 トンボ出版