「姿勢の力」で紹介したA先生は「打撃の威力は姿勢から導き出される」と話していらっしゃいましたが、A先生が指導される構えや歩法を正確に再現することが、その原理を体現する方法であろうと感じました。

 

では、原田先生やベルナルド先生から教わったことは言葉では「どう表せるだろう?」と、この何か月間か考えていたのですが、現時点での答えとして「システムの構築」と言えるのではないか?と思いつきました。

 

勿論、姿勢や構えも習いましたが、それら以上に多くの時間を割いて教えて頂いたのが、一連の動作を、全体的なまとまりを維持しつつ、秩序立てて行う為の稽古法だったと考えています。

 

これは原理、原則と言うより、個々の内観的な”動作の矩”を構築する為の稽古と言えそうですが、その矩を維持しつつ構えや型を繰り返すことが、再び”動作の矩”を深めることにも繋がります。

 

この動作システムの最少かつ一番分かり易い”モデル”が、原田先生から教わった開掌稽古であると思っています。