下段払いへの自信

テーマ:

先週はEさんとの稽古でした。

 

最近は所属会派の仲間と空手の稽古されたり、某居合を研究されたりと、しばらく会わなかった間も更なる研鑽を積まれていたそうですが、そんなEさんにベルナルド先生から教わった稽古法を紹介しました。

 

諸々紹介した後、S先生の時と同様、逆突き・下段払いでの組手です。

 

S先生が相手を足元から崩すような突きであるのに対し、縦拳で押し込むようなEさんの突きは接触時にボンと弾き飛ばされる様な感触が特徴的です。

 

以前の下段払いでは「捌けたか?」と思った瞬間に接点から腕を弾かれ、押し込まれてしまっていましたが、今回は止めねばなりません。

油断すると一気に腕ごと弾かれ腹を突かれましたが、それも一回だけで後は払い切ることが出来ました。

 

S先生、Eさんとの稽古を通し、近間でも確実に拍子を掴み、突きを止め、払いで力を通すことへ、少し自信を深めることが出来たと思っています。

 

Eさんからも良い評価を頂けましたが、とは言え、それも所詮は”腰に構えた所から、逆突きで突いて来る”と言うフォーマットに則った結果でしか過ぎません。

 

お二人とも、その気になれば”引き出し”から幾らでも対応策を出せる方達です。

今はこの稽古を積み重ね、何れは更に自由なフォーマットでも対応出来るようになれればと考えています。

 

 

 

 

 

AD

大島先生の指導風景動画

テーマ:

二十年ほど前に撮影された米国松濤館大島劼先生の指導動画です。

 

英語で指導されているので、語学力のない私には上手く掴めないところも多々ありますが、大変丁寧に解り易く指導されていらっしゃることは伝わって来ます。

 

江上茂の後輩である大島先生は70年代に江上を米国に招き、自らの高弟に指導を受けさせたこともあります。

動画の中でも江上の空手に関して語る場面がありますが、以前このブログに記しました様に大島先生の空手もまた早稲田大学空手部直系の江上空手の一つの伝系と捉えて良いのではないか?と考えています。

 

大島先生はこの動画の中で江上の空手に対するご自身の考えを述べていらっしゃいますが、まことに僭越ながら同じことを感じます。

色んな意味で大変貴重な動画ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

AD

”棘”の抜けた突き

テーマ:

先週はA君(以前”後輩”と紹介した彼です)との稽古でした。

 

掌を前に構えたところへゆっくりとした突きを打ち込んだり、軽く腹部を突かせてもらったりして”力の通り方”を確かめましたが、彼によると”突きの感触が変わった”とのことで以前あった”刺々しい”感じが取れていると評されました。

 

実は、ベルナルド先生と稽古した時、突きを受けて頂き「私の突きはKDSの求めている突きから外れていないか?」と問いかけていました。

 

先生は「You're right!」と言って下さいましたが、同時に「やっていることは正しい。しかし、使い方が間違っている」(意訳ですが…)と指摘され、どうして刺々しいのか、どうすれば刺々しさが抜けるかを教わっていたのです。

 

今回その時に教わったことを試させてもらった訳ですが、以前突きを受けると顔を顰めたA君に、今回はニヤッとされました。

感想も「刺さる感じがないですね。でも不思議と足元から崩される」と言うもので、ニコニコしながら「(この突きは)イイですね、やり方を教えて下さい」と言ってもらうことが出来たのです。

 

あくまで組手等とは程遠い、受けてくれるのを前提とした手解きの中での話ではありますが、そんな風に評してもらえるようになったのはなかなか嬉しいことでした。

 

小さな棘がやっと抜けたのかも知れません。

 

 

 

 

 

AD

下段払い

テーマ:

先週の金曜日、私の主宰する会へS先生を御招きし、ベルナルド先生ご夫妻から教わった稽古法を紹介しました。

 

幾つかの稽古法を紹介した後、それが突きや払い技にどう関連しているかを示す為、S先生に逆突き下段払いで突き手をお願いしました。

 

S先生と言えば、ちょっと問題のあった有段者を、見た目それほど速いとも思えない突きで壁際まで吹っ飛ばしたのを目の当たりにしたことがあります。

その威力にはご本人も自覚を持ちで「早く突いて”入ってしまう”と洒落にならないから」と仰っていたのを覚えています。

 

そのS先生に一足の間合いで対峙し、逆突きで突いてもらい、私が教わった下段払いがどの様なものかを体験してもらいました。

 

言葉で書くとあっさりしたものですが、今迄、S先生が突きを捌かせて下さったことはあっても、その強力な突きを捌けた実感は一度もありませんでした。

しかし、今回はその威力ある突きを”捌ける”確信があり、下段に払うことが出来ました。

 

S先生に「(ベルナルド先生の指導を受ける)以前だったら出来ませんでした」と言うと「確かに以前は出来なかったですね」と答えて下さいましたから、これこそがベルナルド先生ご夫妻からの指導の賜物と自信を持って言えます。

 

原田先生との邂逅から四年、その空手の手解きを受けてから三年半、まだまだ中級にも至らぬ段階とは言え、早くも以前の空手稽古では到達し得なかったところに辿り着いた実感を得られました。

 

あくまで限定条件下とは言え、S先生とそうした稽古が出来たのですから、今後一層稽古を進めることも可能でしょう。

その為にも先日指導していただいた基礎をきっちりと習得する必要がありそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週9日日曜日のことベルナルド先生ご夫妻と再開し、そして再び稽古する機会に恵まれました。

 

ベルナルド先生には丁度二年前稽古をつけて頂き、その直前に原田先生から受けた手解きの解説を受け、その翌年の昨年は指導風景の動画を送って頂いたりと交友が続いておりました。

 

先月半ば、先生から来日することが記されたメールを受け取り、来日中予定のない日曜日にお会いすることとなりました。

 

当初、ホテルでお会いし、以前より気に掛かっていた姿勢の手直しを受けられればそれで充分と考えていたのですが、ひょんなことからベルナルド夫妻が我が家にいらっしゃることとなり、まさかのマンツーマン稽古となりました。

 

六畳ほどの部屋で行ったのですが、4時間にわたり開掌稽古の次段階と言えるKDSの姿勢、呼吸などへ対するベーシックなアプローチの指導を受けることが出来ました。

 

内容的には昨年送って頂いた動画の内容と同じものも多かったのですが、互いの身体に触れあい何処をどう動かし、その時の意識の持ち方、また、そうすることによりどの様な効果があるか等々はやはり直接指導を受けなければ分からないことの方が多かったです。

 

嬉しかったのは二年前に教わった開掌稽古をチェックして頂いた時に「You're right!」と言ってとても嬉しそうにして下さったことです。

さらに「(今回教えた)次の段階へ」と仰って頂き、この二年(B先生から指導を受けてから三年半)の間、道を外れることなく進んでいることが確認出来たことは大きな自信につながりました。

 

とは言え、今後も一人稽古が続きますし、次の段階と言ってもまだまだ基礎段階です。

先生の奥様のグラディスさんからは「三か月やれば新しく変われるわ」とも言われましたので、その言葉を信じ稽古を続けたいと思っています。

 

 

姿勢の力

テーマ:

またまた久しぶりのブログ更新となってしまいましたが、毎度の如くその間も稽古は続けておりました。

KDSメソッドも柔術型の復元も一定の進展がありしたが、今日はそれとは別の、先週参加した太極拳のセミナーで教わった事に関して記録しておきたいと思います。

 

その日のセミナーでは姿勢勁力、つまり姿勢から繰り出さされる力と言うものを指導して頂きました。

 

セミナー主宰のA先生が、発勁で軽く突く(実際には押す程度)と、一瞬で後ろに飛ばされ躓いた様に後方へ倒れて行きます。

私は少し強めに突いてもらったのですが、同様によろけながら5~6メートル後退し、尻もちをついて転がりました。

 

過去に様々な先生や仲間から威力のある突きや受け手を飛ばす突きを受けたことがありましたが、あのように転がされた記憶はありません。

傍から見たら、気功で吹っ飛ばされるヤラセ動画の様に見えたと思うのですが、現実にその様な反応をしてしまったのです。

 

その様な傍目には真似出来そうにない突きだったのですが、先生に補助していただきながら、言われた通りの動作をすると、先生ほどの威力はないものの、小柄な女性が再現出来ていました。

 

指導内容は、どのような姿勢を取り、何処の筋肉をどう使うかで、物理的にどう力がかかり、相手が崩れるかと言った聞いていて、実に理にかなっていると感じる内容でしたが、その基本は”腰の反り”と”胸の張り”を否定した姿勢でした。

 

この4年余り、私も腰の反りも胸の張りを極力排除して来たつもりでしたが、まだまだ以前の癖が抜け切れていなかったのでしょう、先生からは他の参加者以上に腰の反りが目立っていると指摘されてしまいました。

 

姿勢の他にも、構えや歩法、套路など教えて頂いたものの、基本姿勢がどうにもならない為、何をやってもダメと言う有様でした。

なので、自由稽古時間に先生へお願いし、腰と胸をどの様に真っ直ぐにすれば良いか、直接指導、矯正して頂き、その感覚だけを覚えるよう努めました。

 

 

帰宅後、英国松濤會の書籍( http://ameblo.jp/o-arashi/entry-11996865481.html )やベルナルド先生との稽古動画を確認しましたが、指導して頂いた姿勢と同様に腰を反らず、胸を張らない姿勢を取っていることが分ります。

A先生から指導された理に叶った姿勢は、KDSメソッドを習得する為の大きなヒントとなると確信しましたので、今後の稽古に活かして行きたいと思います。

 

【2017/3/1 推敲済】

 

 

 

 

遅ればせながら

テーマ:

新年明けましておめでとうございます。

 

プライベートで忙しく、時間的にと言うよりは精神的に?ブログを更新する時間を取れませんでした。。。

 

しかし、もちろん稽古は続けています。

 

昨年末から、以前よりテーマとしていたある柔術流儀の型手順を元にした、型の復元に伸展があったのですが、丁度一年くらい前、こちらのブログでも少し触れたある中国武術と空手の型との関係とも交錯するようなイメージで色々と伸展しています。

 

柔術の型に関してはある程度復元が出来たら公表したいと考えているのですが、失伝している流儀ではないだけに、ちょっと神経を使わざるを得ません。

 

空手の分解の方は”あくまで素人の、ちょっとした頭の体操、型を元にした手解き”と言う体であれば問題ないかな?と考えてはいるのですが、あまり見っともないものもさらせませんから

仲間とも相談して、見た人が何らかのヒント(反面教師になりそうなものも含め?)となれそうな動画が取れるようなら公開したいと思います。

 

プロの技術公開とは比べるべくもないのでアマチュアの発表会動画程度のニュアンスで公開出来たらいいなと考えています。

 

 

 

 

引手の身体操作

テーマ:

私のブログを立ち上げるきっかけとなったはみ唐さんのブログの10月7日のエントリー「空手 「正拳は引き手で突く」の意味 」( http://ameblo.jp/hamikara/entry-12207427187.html?frm_id=v.mypage-commented-article--article--blog--2--hamikara )に引手に関して思うところをコメントしました。

その時のコメントは「両拳から伸びた糸がその滑車で繋がっている。片方の拳を引くと片方の拳が引かれて前に出る」と言う説明を受けて以下のようなものでした。


”(私の場合は滑車が)肩に支点があり、下(腰方向)と前方(突く方向)に動くイメージが強い感じです。(”肘から先が飛び出す感覚”と例えられることもあります)その時、引手の操作は上半身がブレぬ為に反対の動きをすると言う感じ”


間違っている訳でもないのですが、何処か自分自身が行っている身体操作が表せていない感じがありました。

何か上手い表現がないか探していたのですが、たまたま打撃系格闘技を練習している後輩と稽古する機会に恵まれたので、研究している英国松濤會の突きを教える体で、説明法を考えてみました。

 

まずは後輩の持つミットへパンチを入れたり、腹を軽く殴らせててもらい、次に研究中の突きを受けてもらい、その違いを感じてもらいます。

ゆっくりとした軽い突きでも足元から崩す感覚のある突きに興味を持ってくれたようなので「どのようにその突きを行っているか?」を自分の内観を観ながら解説をしました。

突きの基礎となっているのは昨年ベルナルド先生から直接教わった英国松濤會の突きの理論ですから、それをそのまま教えれば良いだけなのですが、私の理解ではなかなか上手く解説が出来ません。

 

そこで、所謂腕力任せのパンチと突きの違いを実演しながら、その違いを内観で確認しながら解説したのですが、上半身をブレらさない様にと指導すると、それまで行っていた回転運動を止めることへ意識が行き過ぎるせいか、上半身を固めて捻じれや回転を止めてしまい、下半身の意識が御座なりになるようでした。

結果として後輩の突きは自分自身の腰の揺らぎで突きの力が吸収されているようでした。

 

なので”上半身がブレぬ”と言うことを強調するのでなく、下半身の安定を主眼にした解説を考えてみました。

実際には上半身の操作が変わる訳ではないのですが、引手による脇の絞りと連動して臀部から太もも裏を通し、重心を地面にしっかりとアースするような心持と説明すると、何とか突きに力が乗って来るようになって来ました。

しかし、急ごしらえでぎこちなく、突きと言うよりまさしく突き飛ばす動作になっていました。

 

後になって考えたのですが、突く動作には、拳を突き出す為の肩甲骨や胸郭の前後への若干回転運動と、それとは別に身体本体の上下軸を整え地面に対し安定を確保する為の運動があります。
言ってみたらその二つの運動が互いに干渉しないように動作を完徹させることが突きの要点と解説してみても良かったのかも知れません。

 

その二つの動作を干渉させない為には所謂”柔らかさ”が必要ですが、その柔らかさが両方の運動に”ブレ”を生じさせ、力の伝達を吸収するような柔らかさでは役に立たないと言えそうです。

この辺りは甲野先生が著書などで仰っていた”身体の遊びを取る”であるとか、原田満典先生から教わった開掌稽古の理解が要となって来るところかと感じるところです。

 

 

ちなみに後輩はジムではかなりハードパンチャーだとのことでしたが、確かにそのパンチはかなりの威力がありました。
体重も私よりかなりありますから、そのパンチを喰らえば私など間違えなく一発でノックアウトです。

 

しかし、そのパンチでは少し押されることはあっても足元からふらつかされることはありません。

私程度の不完全な突きでも(あくまで一種の手解きの型としてですが)重心を落とし身構える後輩を、ゆっくりと突いても後ろによろけさせる程度のことは可能ですし、しかも、それを速く突けば力が貫通して行く感覚があると言います。

 

現状、単純な打撃の強弱で言えば後輩の方が強と思うのですが、簡単な手解きを通して効果に明確な違いを見出すことが可能です。

この様な価値観の”突き”をどう応用しどう表現して行くか、常に稽古を通して考えて行く必要がありそうです。

 

【推敲済】

 

 

 

内観と稽古②

テーマ:

前々回の記事の続きです。

 

内観を意図的に探れるようになってきて、最初に感じたのは自身の身体の歪みでした。

 

当時のテーマは井桁術理の理解とその手解きである正面斬り、柾目返しなどの習得でしたが、甲野先生が指摘されたように身体の捻じれ、つまり、姿勢の歪みがあると技の通りが悪いと直感的にも感じましたので、自身の内観を見ながら姿勢を整えると言うことが、稽古の指標となりました。

 

以来、姿勢を整えると言うことに着目して来ましたが、それに関して何年か前にある整体法の指導者が話されていたことが印象に残っています。

 

その方は

 

”身体はある種の刺激を受けると、その刺激に対応する為、自らを整えようと運動を行う。その働きによって一旦は身体が整うが、再び刺激を受けると、更に細部を整える為に次の運動が出て来る。そうして次々と起こる運動には終わりがない”

 

と仰っていたのですが、私がそれまで十年以上感覚的に探っていたことと同じだなと感じたものです。

 

前々回ブログで”えもいわれぬ違和感”を感じることがあると書きましたが、本来であれば身体を整える為の運動が起こるべき個所の不具合をそう感じていたのかも知れません。

 

私の場合、自らの歪んだ姿勢を運動(稽古)により”整った身体”、つまり、歪みを治す、そしてその正誤は井桁術理の手解きや稽古の進展状況を観て判断したと言うことになります。

 

ちなみに、甲野先生が稽古参加者と交流しつつ内観感覚を次々に拓き技の質を高めているのを見ていると、動作の種類や個別の対応法の発見があると言う以上に基盤となる身体の性能そのものが改善されている様に感じられます。

身体を細部まで整えることが、様々な状況への最大限の対応力を発揮出来する為の身体を練ることに繋がっていると考えています。

 

良くある喩ですが、高さ30センチ程度の平均台の上を歩いたり片足で立つことは出来ても、高さ10mの台の上では同様の動作をするのは難しい。

けれど、もし、その様な状況下でも平時と変わらぬ身体の整い方を維持出来るのであれば、まったく同じとは行かぬもののかなり近い動作を出来るのではないか?

これを”メンタル”の一言で済ますことも可能でしょうけど、私、精神的作用も含め身体的に整った状態を維持することが重要だと考えるようにしています。

 

勿論、では”身体が整った状態とは具体的にどの様な状態なのか?”と言う根本的な疑問は残ります。

それを具体的に定義出来るほどの理解は私にはありませんが、現状は前述にあるように技の通りなどを通してその正誤を判断するようにしています。

この一月

テーマ:

前回の記事から数日でアップする予定でしたが、自宅改修に伴う諸々の片付けに追われ気がついたら一月以上が過ぎてしまいました。

 

先月は当初KDSの原田先生が来日されるかも知れないと言うことで、お会い出来ることを楽しみにしていたのですが、ご都合がつかなかったようで来日が流れてしまいました。

また、S先生とも久しぶりに稽古を、と言う話も有ったのですが、前述の改修に伴う引越しの準備などでままならない状況が続いています。

 

この半年近くなかなか思うように稽古が出来ませんが、それでも原田先生、S先生そして昨年一度だけですが指導を受けることが出来たベルナルド先生のお蔭で、着実に稽古が進んでいる実感はあります。

定期的に誰かに指導を受けることはないものの、一人稽古のヒントは先生方から幾つも頂いていますし、空手ではないものの何人かの稽古仲間との研究稽古で多くの刺激をもらっていますから、それが功を奏しているのでしょう。

 

まぁ、何度も何度もこうして自分を鼓舞するような日記を書くのも、同じことの繰り返しで書くことがないからですが、次の日記こそ前回の続きをまとめたいと思います(苦笑)