1年を振り返って


今年最後のコンサートは、レニングラード国立バレエ団の「くるみ割り人形」だった。昨日6時半に開演だったんだけど、拓也が乗せて行ってくれたから、気が楽だったけど、道が混んでて、裏道を駆使して5時ちょっと過ぎに家を出て、渋谷のオーチャードホールに6時ちょっと過ぎには着くことができた。

今年は1年いろんなコンサートに行った。まず1月28日に川畠成道のバイオリンコンサートをオペラシティに聴きに行って、盲目の人がボランティアの人に誘導されて席に着いたのを見て、「私もひとりで行けるかも。」って思ったのがきっかけだった。コンサートに行くといつもいっぱいコンサートのパンフレットをもらう。成道さんのコンサートのときに、2月21日にベートーベンの第五があると書いたパンフレットをもらい、サントリーホールに電話してみた。そうしたら、「アークビル一階の日の出タクシーの事務所前に、車椅子を持ってお迎えにあがります。」と電話で言われて、初めてひとりでコンサートにでかけた。タクシーの人も、会場の係りの人も、みんな親切だった。そのコンサートで第五を指揮した飯森さんのファンになって、飯森さんが4月にトヨタ・マスターズの指揮をするってことがわかったから、また家に帰って来てからすぐにトヨタ・マスターズのチケットを頼んだ。

4月には、その池袋の東京芸術劇場であったトヨタ・マスターズを聴きに行き、5月の末にはバンベルグ交響楽団のコンサートを聴きに行った。バンベルグ交響楽団の中に、私の家にホームステイしたことがあるフランクの彼女のお父さんが団員だったから、コンサートの後のパーティにも招待されて、迎えに来てくれたたぁちゃんと一緒に出席した。

6月はコンサートに4回も行った。3日には西本智実という女性指揮者のチャイコフスキーのコンサート。初めて女性の指揮者を見たけど、指揮する姿が華麗でとっても美しかった。13日はオーチャードホールで熊川哲也の「ジゼル」。熊川は初めてみたけど、「日本人もうまくなったなぁ。」っていうのが印象だった。バレエは西洋の踊りで、自分でも習ってたくせに日本人には向いてないと思ってた。でも熊川は違った。人々が騒ぐのがよくわかった。18日のコンサートは日曜日だったから、たぁちゃんと一緒に行った。やっぱり連れがいると、気が楽だった。そして19日のチェコフィルの「魔笛」。あのとき、初めて魔笛を観たけど、最高にすばらしかった。ダグマルさんが歌った、「夜の女王のアリア」は今でも頭に浮かぶ。花束を添えてファンレターを書いたら、お返事くださったことも一生忘れない。