カッサーノのニューロリハ〜脳卒中リハビリを考える〜

カッサーノのニューロリハ〜脳卒中リハビリを考える〜

特に回復期〜維持期にかけ、脳卒中リハビリを本気で考えていきます。私の目的は【脳卒中の方が障害をもった中でも、地域でいきいきと生活する】そのために機能改善〜生活、予防まで考えていきたいと思います。いろいろな方と情報交換ができたと思います。

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この記事は別に移りました。

http://itrehabili.com/clinical-principle01/


今後とも、カッサーノを宜しくお願い致します。

心から、動かされることはなんでしょうか?



わくわく、どきどき。。



言葉では表現できない、心の奥からふつふつと感じることはなんでしょうか?



「好き」と感じることはなんでしょうか?




この感じていることを自分の仕事や生き方に反映できたら、自分なりの幸せな人生を歩めると思います。






きっと、、




人に賞賛されることとか、お金がはいりやすいとか、昇進したいとか、




もちろん、大事なことです。エネルギッシュに働いたり、自分の人生を構築する上では




でも、その周りの評価を得たり、影響力を与えられる人になるためには



そりゃ相当の努力が必要です、


そしたら相当のストレスや我慢などが必要です。



そして、それに追われたり、心身共に疲れてしまうと、それが目的となってしまいます。



病院のトップになること。が目標。

有名な組織で働くこと。が目標。

講師になり、副収入を得て、ふつうのPTとは違うことになること。が目標。




これでは、ダメです。




なって、何を成し遂げたいのでしょうか?


この根幹ともいえる、軸がなければ、いけないのです。


軸がなければ、こういう努力がストレスとなってしまいます。




この軸や想いは、




自分の心がわくわく、どきどき、


もしくは



心が温かくなる、安心するような



こんな感じを頼りにするといいです。


こういうことしているときは時間や周りのことを忘れること。

この笑顔がみたいから、自分は大変なことも苦にならない。むしろ楽しく、前向きに取り組める。


など



それを胸はって言える大人になる。



そしたら


やりたいことも



何が優先なのか



分かります。選択できます。




そしたら、


組織の変なしがらみや上下関係も、イライラすることなく、うまく受け流したり、捉えたりすることができます。




そして、そんな想いを見つけたら、とりあえずやってみる。行動してみる。



違ったなぁと思ったら、やめればいい。




ちなみに、フェイスブックなどの大ヒットブームも、創設者は、実はそこまで期待していなかった事業なのです。当時は。



でも興味本位でやってみて、途中でその可能性に気付いたそうです。

そこからのスピードはとてつもなく早かったそうです。



つまり、


俺はこれがやりたい!!→本当にやりたいこと!!


ではなく、



これちょっとおもしろそうだな!→やってみて、俺の本当にやりたいこと!!



必ず強い想いや計画は必要ないのです。


そしてやることというのは、変わります。

20代、30代、40代で変わって当然です。


ただ、自分の軸にぶれていなければ、いいのです。





僕はシンプルに考えることが好きですし、大切と感じています。



今年は、自分にとって大事な選択の時が来るかと思います。またご報告します。

その時に、シンプルに、軸にそって答えが出せるようにしたいですね。



最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



4月に入り、新人さん、実習生の季節となりましたね。


皆様は「指導」をどんな風に考えていらっしゃいますか?



今日は「行動科学」の視点から「教えるとは?」を考えてみたいと思います




プリセプターが新人に対し、教える。

例えば


「あの方はこういう現病歴で、血液データがこうだから、こういうリスクに注意しよう」


「トランスの時は麻痺側が浮かないように、しっかり膝を固定して・・・(実際に実技練習)」


きっと現場では、業務関連の事から、実際患者様にかかわる際の知識や技術の指導をするかと思います。




最近分かったのが、


新人の「はい、分かりました」はあてにしないことです。笑



僕も良く分かっていないのに分かりました!といってました


きっと何度も指導して頂くのは申し訳ない、指導されて分かりませんなどいえない、先輩に認められたい、


なんとなくまずは「分かりました!」と反応してしまう、分かっている事・分からない事がそもそも分かっていない。


先輩の「分かった?」と聞いた主旨と、新人の「分かった」の価値には隔たりがある。



などなど、様々な理由があるかと思いますが、心当たりがある方もおられるかと思います。。




そして指導するときに、


「あの患者さんの時には、病態が○○だから、患者さんがリラックスできるように対応したり、検査はもっと早くしたり、もう少し患者さんの立場になってやってみて」


など新人さんに伝えることがあるかと思います。


ただ、アバウト(抽象的)なことは、正直難しいです。



きっと上記のように指導した先輩も、最後には、「まぁ、患者さんそれぞれだから難しいよね~」とにごすこともあるのではないでしょうか?




私が「教える」時に意識している事。



そもそも「教える」とはどいういうことか?



知識や技術を教えることではありません。


①行動を促進させる(今やってることが良いとき)

②行動を修正する(間違った方向にすすんでいるとき)



この2つです。



「行動」に注目し、その行動が良ければ褒め、動機づけを行い、その行動が悪ければ、具体的にどう行動することが望ましいか、それを達成するためにどんな具体的目標を立てればいいか?を提示します。





例えば


新人が患者さんに一人で入るときに


ある程度、行動をピックアップします。



居室に入ったら

・ノックをして、表情をみながらあいさつ

・部屋の環境を確かめる(カーテンが開いているか、物が乱雑になっていないか、布団がたたんであるか…)

・トイレのチェック表をみる

・本日の体調や状態を把握する(患者自身から聴取したりバイタル測定から)

・会話する際の立ち位置は腰を下げて患者様目線であるか?

など


居室~リハ室へ

・車いす駆動が人や物にぶつかることなく可能か

・患者さんとのラポール形成するために、なにげない会話が可能か?

など


リハ実施



と、より具体的に「行動」に着目して、評価します。


このメリットは

・行動に着目する事で、指導される側の性格や気分に対し指導しないことです。

最近の新人は話をきかないとか、おとなしいとかと、人柄や性格に対し、否定や指導をすることが良いとはかぎらないからです。

この多様な価値観の時代に、仕事の位置づけが必ずしも、頑張って成果を出すことではないからです


趣味を大事にしたい人、仕事はほどほどに家庭を大事にしたい人、掛け持ちで仕事をしている人、起業するために今の仕事を最低限の準備期間としている人など・・・


だから「行動」に着目することで、人柄に対し指導するのではないので、躊躇せず、はっきりと先輩も伝えることができるのです。




そして多々ある新人の問題行動を、全て伝えず、今できることを3つに絞り、それを意識して次の患者様にかかわる。


例えば


患者様に課題を理解させるときに、早口で相手の理解をしっかり確認せず、課題を行っていた新人に対し


次入るときには


課題を行うたびに、患者様にしっかり課題内容を説明し、最後によろしいでしょうか?など患者さんが課題内容を確認したことを自分が確認したら、実際に課題を行う。



と、指導した所、次の患者さんが終わった時に、新人から



今回は意識して行いましたが、どうでしたか?


と、自分の行動に対しFBを受け取りたいという反応が返ってきました




行動にフォーカスし、その具体的な指導を行い、良ければ褒め、悪ければどうするか?自らみせたり、具体的な行動の仕方を提示する。

そして段階づけを考えながら、1つ1つステップアップする。




僕は今まで新人に対し、アバウトなことばかり教えてきました。


それは、そういう指導を受けてきたからかもしれませんし、自分で考えろ!、患者様の対応やリハビリは千差万別、正解なんてない。


と考えていたので、具体的な業務内容は伝えるが、その新人個人を尊重するという逃げ道を使って、具体的にこうするべきといえませんでした。


自信がなかった面もありますし、どういう風に教えたらいいかわかりませんでした。




もちろん、リハビリの仕方は多様で、大事なことは頭で考えることだと思っています。


しかし、行動を良し悪しで指導することで、最低限のスキルは身につけることができ、しかも誰にでも(性格や国籍に問わず)使用することができます。



あとは、FBで長々と口で説明はしません。


実施直後のFBなら残りやすいですが、口頭で言ったことは残りにくいので、


簡潔に伝え、実際に次にやるべきことを提示し、新人や学生が行動することが大事かと思っています


それをしっかりみてあげる




学生に関しても同じで、実際に触ってやってみないと実践力はつきません


見学は最初のイメージづけで十分です






こんな風に、自分なりの「教え方」が整理できると、きっと指導の仕方が変わるかと思います。



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と、今日つづったことは、ここに全て書いてありますww


興味ある方はぜひ!




最後まで、読んで頂きありがとうござました。

私たちは筋肉の専門家、神経の専門家ではありません。


臨床では患者さんを良くする専門家です。


それが急性期ではより医学的情報やリスク管理するための情報が重要であり、地域のリハではより介護・福祉のこと、多職種の視点などが重要になります。




私は神経科学が好きで、患者さんに対して応用しようとしていますが、根本は患者さんを少しでも良くなれば、どんな方法でもいいと思っています。




だから、例えば神経科学に関してはスペシャリストだ!筋や動作分析に関してはスペシャリストだ!という方がいても、


脳卒中患者さん、もしくは大腿骨頸部骨折患者さんのスペシャリストではない可能性があります。



私たちは患者さんを良くする専門家でなければいけません。




1つの領域をマスターすることは大事ですが、私がいる回復期病院では現実は違います



PTとしての専門的知識やスキルは当然必要であり、それに加え生活の視点や多職種との連携ができる必要があります


それが回復期病院で患者さんを良くするために必要な専門家の要素なのです。




日々の座っている車いすや寝ているときの姿勢


食事量や栄養状態


排尿・排便状況


入院中の生活リズム


その患者さんが感じている入院生活のストレス


患者さんのneedsに沿った関わりと目標設定




患者さんを良くしていくには、そんな生活場面をみながら、必要なことを提供できること




すると、シーティングの知識やスキル


排尿障害に対するアプローチ


不眠やストレスを緩和できる関わり




こうすると、多職種との連携が不可欠です。


だからいくら、神経科学に詳しくても、現場で大事なことはまた違ってきます



なぜなら、患者さんが良くなるには、患者さん自身が学習できいる環境や精神面、やる気が重要です


よく食べて、よく寝て、よく運動(リハ)する、そして良く出す(排泄)!



基本が大事です


筋肉に対する関わりではなく、人に対して関わる視点です




だから、○○アプローチに特化した療法というのは、それに該当する方には良いですが


回復期病院の脳卒中の患者様に全て適応することはないと思います



逆に学会等では、色を出したり簡潔に述べるために、その療法しかやっていないというような感じでみえてしまうかもしれません。


僕の病院でもKAFO療法を積極的に行っています

私自身も使用しています。



しかしだからといって、これだけやればいいわけでは当然ありません



むしろ、しっかり生活が整って、モチベーションもあって、そんな状態にあって、こういう特化した療法を行うから、改善しやすいのであって


不眠、食欲不振、すぐ疲れしまう、高次機能障害が強い、リハ拒否があるなどの方に、PT的な○○療法を行ってもどうでしょうか?




つまり回復期病院で「結果」を出すためには、生活視点や多職種との連携、医学的な情報(血液データ、画像等)、目の前の患者さんを多角的に評価できるスキル、そしてしっかり治療できるスキル


というような、様々な能力が必要かと思います。



PTの知識・スキルを深めることは当然、専門家として必要です


それに加えて患者様に結果を出すためには、好きな分野や自分の領域の分野だけでなく、


苦手とする分野や嫌いであまり手に付けていなかった所をしっかり学ぶ必要があります




それが回復期病院で携わるプロではないでしょうか?


神経や筋肉の知識やスキルのプロではなく。




これが他の領域では、単に重要度や必要度が違うだけです



だって、患者さんを良くするためにかかわっているのですから!




ボバースや認知、長下肢などで有名な病院や色を出してやっている病院はありますが、その療法に関する知識やスキルは当然高いものをもっています。


だからといって全ての患者さんを良くできているかは分かりません

その療法に合った方はいいでしょうが、その療法だけではもちろん不十分ですよね。



私自身、長下肢装具療法を押していますが、やり方によってはよくも悪くもなります


悪くなりますっていう表現は適切ではないですが、効果量が乏しい方や、無理やりやって体を固くしてしまう方なども経験していて、ゼロではありません。


要は使い方なのです


他の療法も全く同じです


使い方、やり方次第で変わります


自分もやっと長下肢装具療法の使い方が分かってきたくらいです。


いくら立って歩いた方がエビデンスがあるからといって、過剰努力には逆効果もあるのではないでしょうか?


過剰とは、患者様自身が適応や学習できるか。

一見無理そうでも、若い方や個人差によっては、やることで良くなると思いますし¨



つまりちょっと頑張ることは脳にとっても良いことですが、限度を超えるとそりゃよくなりません。



これはリハの原則だと思います。この頑張りに耐える力は、患者様の個人差や障害の重症度にも影響するでしょう。





僕の言いたいことは、


「バランスが大事」ということです




PTだけの狭い知識だけでなく、いろんな視点をもつこと。


ある療法に特化することも大事ですが、それだけやって良くなる方いない


自分の好きな療法も、使い方、やり方次第で全く違う



回復期病院で「結果」を出すためには、PTとしてのスキルを磨きつつ、多職種の幅広い視点や生活をみる。

特殊な療法や治療を盲目的に信じず、実際の臨床で試行錯誤しながら問題解決をし、その療法の特性を知る。

自分の得意分野として極めることは大事だが、それだけでなく、バランス良く治療することが大事。

そして目の前の方には何が一番効果的かと考える作業が大事かと思います。


それが患者様を広い視点から評価でき、その都度、効果的な治療を選択でき、患者様が抱える問題を解決できるスキルになるのでしょうか。



私たちの病院でも、外部に対し発信していくときは長下肢装具をあげますが、それだけやっているわけではありません。


臥位の練習もすれば、トイレ介助もします。

時には食事介助もします。


その中で長下肢装具を行います。



バランス良く行います。


僕自身バランス良く行ったほうが結果が出ると感じているからです。




そして「結果」にフォーカスを当てる事。


リハビリでいう結果とは?



機能があがることでしょうか?

FIMの点数があがることでしょうか?



もちろん機能向上や、点数向上は大事です。

みなが指標にでき、参考にでき、比べることができますので。


しかし、


最終的には患者様のneedsを叶えることが「結果」になるのではないでしょうか。


と、最近教えて頂きました。




そう考えると、結果を出すためには、何が必要になってくるのか?



私たちがリハのプロである以上、お金を頂いて行っている以上、


真剣に誠実に考える必要があります。




僕自身も日々の臨床に対し、自戒を込めて。。。

最後まで読んで頂きありがとうございました!