パレスチナ ガザ地区の空爆 | 安田菜津紀 Little Photographer

安田菜津紀 Little Photographer

フォトジャーナリストやすだなつきが写真と一緒に綴るストーリー


Little Photographer 安田菜津紀


今年最大規模の空爆がイスラエルからパレスチナ自治区であるガザに向けられた

名目はハマスへの攻撃、実際は一般の人々の犠牲

(1948年の第一次中東戦争以後で、1日当たりの死者数として最も多い)


戦争は一度始めてしまえば、そのスパイラルは何十年と続いていく

そしてハマスを非難する声明は出ても、イスラエルの攻撃を批判しない国際社会


その国の状態は、子どもたちを見れば分かる

そんな言葉がある


社会が混乱するとき、そのしわよせは「社会的な弱者」である子どもたちに向けられる

運命を自ら選ぶことができない、子どもたち


「私たちが戦場に行くのは、そこに戦争があるからではない。

そこに一般市民の犠牲があるからだ


これはビルマで亡くなった長井健司さんが属していたAPF通信山路徹さんの言葉です

自らの命をかけて、報道という仕事に携わっている山路さんの言葉には

計り知れない重みがありました

命の対価―独立系ニュース通信社の使命 (プラチナBOOKS)/山路 徹

そんな山路さんに

私は明日、会いに行ってきます


長井さんがご遺体で日本に帰国した際、私は同じ飛行機に乗っていました

飛行機から降ろされる長井さんの遺体を見て

上手くは表現できないけれど、この仕事を続けなければと思いました


命の重み

ただそれを、伝えていきたい



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