日本人は、だから「うつ」になってしまう。そのリスクを回避するにはどうしたら良いかを書くべきでしょ | 日本のお姉さん

日本人は、だから「うつ」になってしまう。そのリスクを回避するにはどうしたら良いかを書くべきでしょ

日本人は、だから「うつ」になってしまう。そのリスクを回避するにはどうしたら良いかを書くべきでしょう。

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日本人は、だから「うつ」になってしまう
東洋経済オンライン 6月10日(水)6時50分配信

働けなくなるリスクに備えるのも、保険の重要な役割(写真 : tooru sasaki /
PIXTA)

あなたが病気やケガで働けなくなったとしましょう。そのため会社を休まざるをえなくなりました。有給休暇を使い果たしてしまうと、収入がカットされ始めます。さらに職場に復帰出来ない状態が長く続くと、いよいよ収入が完全に途絶え、生活ができなくなります。これが就業不能リスク、「働けなくなる」リスクです。

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しかし当面は大丈夫です。幸いなことに日本では、最低限の公的保障制度が整備されています。健康保険制度から支給される傷病手当金です。働けない、給料が払われない、などいくつかの条件が満たされると、標準報酬の3分の2相当の金額が最長1年6カ月にわたり支給されます。読者の中には、この制度の恩恵に浴した方もおられるかもしれません。

米国には、傷病手当金のような公的制度が原則としてありません。その代わりに「働けなくなるリスク」のための保険が普及しています。民間保険会社が取扱う、就業不能保険です。多くの企業が従業員のためにこの保険を採用しています。米国では、良い人材を確保するため、会社が保険料を負担して就業不能保険を従業員に提供することが一般的です。個人で加入する人も多くみられます。

ところで、米国の「就業不能保険」と日本の「傷病手当金制度」の支払いの内訳をみると、ある事実に驚かされます。それは、職場における「うつ病」の日米の違いです。

■ 日本で急増しているうつ病による休職

日本の傷病手当金の支払いは、年間約10万件です。支払事由のトップが「うつ」を中心とする精神疾患系の疾患で、全体の25%以上を占めています。しかもこの15年間で4倍以上に急増しています。特に若年層(20~39歳)では、なんと40%を超えています。

いったんうつ病になると、なかなか職場復帰が難しい、という特徴が見られます。支給期間もほかの病気を大きく上回り、平均すると220日です。また支給が何回にもわたっており、このことから繰り返し再発しやすい病気であることがわかります。ようやく職場復帰しても、しばらくするとまた休職を繰り返す、まさに現代を象徴する厄介な病気と言えるでしょう(平成25年全国健康保険協会調査)。

一方、米国の就業不能保険の支払内訳を見ると、精神疾患の割合はさほど大きくありません。トップはヘルニア系疾患(背痛、腰痛、リウマチなど)で30%、次に神経性疾患、心臓病、ガンと続きます。なんと精神疾患は5番目で全体の7.7%に過ぎません。前述したように日本は25%ですから日米では3倍以上の開きがあります(2014年Council for disability awareness調査)。

日米のうつ病を比較した別な調査結果もあります。日米両国の都市部で働く男女を対象としたアンケート調査です。うつ状態になることが「ある」と答えた人の割合は、米国で9.6%、日本で30.4%でした。なんとうつ病の出現率でも、日本は米国の3倍も高いのです。

そして、興味深いのがその原因です。日本は83%が「仕事上のストレス」と答え、米国は67%が「自分の将来に対する不安」と答えています。また「職場や学校での人間関係」をストレスの原因と答えたのは日本では44%ですが、米国でわずか18%でした。

このように、ストレスの原因に日米で大きな違いが見られます。米国では、将来に対する不安が大きなストレスの原因ですが、日本では会社の人間関係が最大のストレス要因なのです(2012年ニールセン・カンパニー調査)。

うつ病は日本、中国、韓国など東アジア圏に多くみられ、欧米諸国ではそれほどでもない、という説があります。東アジアの文化は集団主義的で抑圧的であるのに対して、欧米文化は自由で開放的であるため、という解釈です。また最近は文化的な違いよりも、そもそも遺伝的なものだという説もあります。いずれにせよ、人の心の動きはさまざまなファクターが影響し合う複雑系システムなので、原因を特定するのは簡単ではありません。

ただ先程のニールセン調査でも明らかなように、日本でのうつ病の直接的な原因のひとつが、会社の職場環境にあることだけは確かなようです。

■ 解雇に怯えているのは、米国のサラリーマンなのに?

月曜の朝、気分が重くて体がだるい。それどころか日曜の夜から気持ちが暗くなってしまう。このような「サザエさん症候群」は、多くの日本のサラリーマンに見られる症状です。要は、会社に行きたくないのです。多くの日本人にとって会社、そして職場の上司や同僚たちとの人間関係がストレスの元凶です。では、なぜそれをストレスと感じるのでしょうか。

米国では日本と比べ、一般的に上司が大きな人事権(採用と解雇の権限)を持っています。だから日本以上に、ボス(上司)の存在は大きなものです。もしボスとの相性が悪ければそれは大変なストレスとなります。ボスから、いつクビにされるか分からないからです。ボスとの関係がこじれ、いきなり「君はクビだ!」と解雇を言い渡される場面を、米国の映画やドラマで見たことがあると思います。
解雇に怯えながら過ごす日々は、日本のサラリーマンには計り知れない重圧です。また職場の仲間たちとの人間関係も、仕事中心のドライなものです。仕事の後で一杯飲みに行き愚痴を言い合う機会は、日本ほどありません。このように米国の会社員生活は大変なストレスのはずです。

ところが先程見たように、米国のサラリーマンは、会社や組織、人間関係にはそれほどストレスを感じていないのです。これはいったいどういうことなのでしょうか。

■ 逃げ場のない日本のサラリーマン

この日米サラリーマンのストレスの差は、労働環境の違いに原因があるようです。そのひとつが「転職市場」の存在です。ボスとうまくいかなければ、その時点で、米国人はさっさと転職を考え始めます。人間の相性は、努力次第でなんとかなるようなものではないと考えているからです。相性の悪いボスに気を遣いながら仕事をするよりも、次の職探しに精を出したほうが得策だと考えるのが米国人なのです。だから、会社が嫌いになっても、上司とうまくいかなくなっても、意外とサバサバしています。逃げ道があるからです。

ところが、日本の場合はどうでしょう。相性の悪い上司がいても、気の合わない仲間たちがいても、そう簡単に会社を辞めるわけにはいかない、という感覚を持っている人が大多数です。人間関係のこじれを理由にして転職をする、次の仕事を見つける、ということも決して簡単ではありません。ましてや自分や家族の生活を考えれば、不満があったとしてもリスクを冒して会社を飛び出そうとはしないのが一般的です。気分がすぐれず「うつ」の兆候を感じても、なんとか克服しようと頑張ってしまいます。日本人は会社から逃げられることが難しいのです。

日本では、企業内の配置転換によりいろいろな職場で仕事をこなしながら社内キャリアを積んでいきます。そのため、さまざまな業務は経験するものの特定職務での専門性は身に付きにくく、そのことが転職を難しくしている、ともいえます。転職ができないとなると、どうしても会社にしがみつこうとします。そこで上司や周囲に気を遣い、有給休暇も取らずにサービス残業に明け暮れる、ひたすら「頑張らなければ」の日々が続きます。

この日本型の雇用システムは、制度疲労を起こしていることは、多くの識者によって指摘されてきました。しかし、まだ多くの人々は旧来の幻想から目覚め切れていません。労働意識と現実の労働環境とのギャップが生じています。「うつ」になって初めて、そのひずみに気が付くのです。

一方、資本主義を地で行く米国の労働環境は、もとより寒風の吹きすさぶ荒野です。人々は「働くこと」と「働けなくなること」の現実を直視して生活しています。そして、その前提での雇用環境が整備され、転職市場も十分に機能しています。転職を繰り返しながらキャリア形成していくことも可能な社会です。

このように「うつ」の発症事由の違いは、日米の雇用環境の差を如実に物語っているのです。

人間は集団的生き物です。だから人間社会から「うつ」を完全に根絶することはできません。しかし「うつ」の発生を減らし、「うつ」を原因とする「働けなくなる」リスクを軽減する手立ては考えられます。新しい働き方の時代に即した雇用環境の整備は言うまでもありません。また就業不能リスクの軽減に向けた保険会社の商品、サービス開発の努力にも大いに期待したいところです。そのことが、頑張らずに転職を決断する支えにもなるでしょう。

「働けなくなる」リスクは、皆さんのすぐそこにあるリスクなのです。

橋爪 健人
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150610-00072490-toyo-soci&p=1
000*****| 13日前(2015/06/13 11:20)
>士業とか、医者とか、インベストメントバンカーとかで。
私は医者の方ともよく話してますが、情報が表に出てこないだけで結構うつになってる方みえます。
ある心療内科医は自分がなって初めて患者の辛さがわかったと言ってました。

自分はうつではありませんが疲労が溜まると腹が下り、夜中でも仕事中でも20~30分起きにトイレに駆け込む事がよくあり、車を運転してる時などたまりません。他にも胃液の逆流や喘息症状が出ます。
毎日続くと寝れず体が思うように動かず仕事も十分できず休みも何もできません。
去年もこれが原因で休養のため2週間ほど連続で休みを取りました。
しかし医者で検査(大腸内視鏡もやった)しても原因不明で返されてしまいます。一部の医者しかまじめに見てくれません。
内臓疾患や怪我が無いからと言ってストレス性疾患を甘く見るのは危険だと考えます。
こういう不調無しで働けるのはとても幸せな事だと感じます。

返信6
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*********| 4時間前(2015/06/26 12:39)
ノーベル賞を受賞した利根川博士は最近の研究で悪い思い出を思い出さずに良い思い出を出すように動物実験したら、うつ病にさせた動物が元気になったという論文も出てます。
悪いことばかりを思い出さないように、しばらく休養をとっていい思い出を思い出すように考え方を変えることができればまた復帰も可能になるかもしれません。

15 3 poo*****| 2時間前(2015/06/26 13:59)
大変だな。。それが続くとうつか大病になるのかなぁ。。

11 2 ban*****| 1時間前(2015/06/26 15:40)
お大事になさってください。私もパワハラのストレスでうつ、退職しました。

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sot*****| 7時間前(2015/06/26 09:31)
マスコミや世論が作り上げたこうあるべき主義が
一人ひとりを圧迫しているのでは?
うつになるのではなく、うつを作り出しているのでしょう。
それを食い物にしてただこうやって記事にするだけで
何の解決にもなりませんね。

返信10
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以前のコメントを表示(7件)
ToTo| 2時間前(2015/06/26 14:35)
昔の職場で「うつ」で会社を休み、期限が切れそうにると「パニック障害」等度々診断書を持参しては長期休暇の社員が居た。
彼はその間二人目の子供をつくり、パチンコでも300万程の借金をつくっていた・・・「うつ」の線引きが分からない!!。

10 4 min*****| 1時間前(2015/06/26 14:41)
うつに加えてギャンブル依存症だった可能性もありますね。
病院の診断書ならある程度信頼できるでしょう。

問題はそういう方の生活保障を企業が過剰に負わないといけない状態だという事でしょう。
これは病気の人も会社も両方不幸にしてしまいます。

12 1 sp| 1時間前(2015/06/26 15:22)
マスコミや世論が作り上げたかどうかはともかく、こうあるべき主義は、日本は多様な価値観を受け入れにくい単一民族国家だから、仕方ない部分はある。

欧米では逆に多様性がありすぎて、なおかつ個人主義だから、確かにこうあるべきというのは日本と比べると少ないね。

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hir*****| 6時間前(2015/06/26 10:17)
東洋経済の記事、、最近、つまらない。
まとまりがない。適当感がある

返信2
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mmn*****| 5時間前(2015/06/26 10:44)
PV狙いであえて扇情的にやってるそうです。
まるでスポーツ新聞ですね。

ただ、ライターは現状が本意ではないとは信じたいですが。

21 4 hir*****| 1時間前(2015/06/26 15:01)
そうでしょうね

そう考えないと、劣化激しいんで

ter*****| 6時間前(2015/06/26 10:31)
精神疾患に対する理解がないのも一因だと思う。ここで批判している人みたいな考えを上司が持っていたら、仕事に復帰するとしても、後ろめたくてまた病んじゃいそうだもの。
見た目でわからないからといって、怠けてると決めつけるのはおかしい。

too*****| 28分前(2015/06/26 16:12)
まぁでも「無理!」と思ったら、とっとと辞めるのも選択肢。
生活云々もあるだろうが、病んで仕事ができなくなるよりまし。
日本も労働力の流動性を高めたほうがいい。
そしてブラック企業は淘汰された方が、社会が明るくなる。

単に忍耐力がないだけなのとの線引きが難しいけど。

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kum*****| 16日前(2015/06/10 16:37) 報告 いいね ちょいちょい矛盾した感じの文章だな。

終身雇用があたり前の時代より、増加してる理由は何?

治安こそ大事。犯罪者は人間のゴミ!死ね| 5時間前(2015/06/26 11:15)
現在の日本で「中途採用(転職)市場」を活発化させることが重要ってこと?
結局、うつ病気質・うつ病素因を持っている人は、
別の会社に転職したとしても、そこでまた同じことを繰り返すと思うよ。

ところで、
うつ病の原因は、会社の人間関係ってのが圧倒的みたいだけど、
あくまで、私の周りのケースですが、
「高学歴で頭の良い自分は、小中高時代みたいに、高い評価をされ、重んじられ、自分の提案がすべて通るのが当然で、そうなっていない今の職場はおかしい」などと思っている高学歴+高プライドの若いうつ病罹患者が、すこぶる多かった。

7 38 fig*****| 4時間前(2015/06/26 12:30)
たぶん、昔ながらの日本土着の精神論のまま、欧米資本主義の形態に近寄ったから。
社会的抑圧はそのままで生活不安要素が増えた状態。

19 1 min*****| 3時間前(2015/06/26 13:25)
終身雇用時代のセーフティネット及び転職市場のまま、終身雇用が崩れつつあるから。

時代の変わり目でうまく再起するチャンスが少ないということ。

tak*****| 5時間前(2015/06/26 11:31)
一定のノルマを会社と契約する欧米に対し、日本は仕事が出来る人にどんどん仕事が集まるような傾向がないか?
無論それは給与に反映されるが、常識では考えられないような労働時間となっているのではないか?
「やらない者勝ち」のような風潮は社員・会社双方に弊害をもたらす。

min*****| 3時間前(2015/06/26 13:27)
最初からどの仕事を請け負うのか契約で決めるようにならないと難しい。
自分の仕事さえきっちりできてれば大丈夫という状態にしないと。

仕事の範囲が曖昧で常に全体の為に動かないといけないというのが元凶。

12 0 the*****| 2時間前(2015/06/26 14:18)
でも個々の公務員が勝手に突っ走ったら、なおさらダメな気もしますが。

7 0 min*****| 2時間前(2015/06/26 14:37)
そう、人の仕事に勝手に手を出したら給料出ないうえに怒られるようにしないと。
フォローの仕事は上司が追加金出す決済をして新たに契約する。

cha*****| 39分前(2015/06/26 16:01)
日本人に仕事上のストレスが多いのは、単純に雇用システムだけじゃなく、家庭や学校での環境と社会での環境が違い過ぎることにもあると思う。
若者に鬱が多いのもそこに原因があるのではないか。

qyc| 2時間前(2015/06/26 13:57)
よくある結論の無い話だな。鬱の原因分析までは良いと思うよ。私も鬱になる理由は

>相性の悪い上司がいても、気の合わない仲間たちがいても、そう簡単に会社を辞めるわけにはいかない

と思うし、また鬱だけではなく自殺の原因も(経済的理由よりも)これが一番多いんじゃないかと思うからね。ただ問題はここから。読者は、こういう問題提起をされたらその解決策が書かれてると期待するじゃない?なのに

>新しい働き方の時代に即した雇用環境の整備は言うまでもありません>また就業不能リスクの軽減に向けた保険会社の商品、サービス開発の努力にも大いに期待したい

こんな事言われても私らにはどうしようもないじゃないですか?そのあげく

>「働けなくなる」リスクは、皆さんのすぐそこにあるリスクなのです。

これですもの。そんな事言われなくても分かってますって。
そのリスクを回避するにはどうしたら良いかを書くべきでしょう。

mai*****| 17分前(2015/06/26 16:24)
オレも今精神疾患で休職中だけど親族や周りは「頑張れっ!」って言うけど、そんな簡単なもんじゃない。
目に見えないけど病気なんだから治らないと今後の自分が不安で仕方ない。
逆に目に見えないし、数値化できるものじゃないから社会復帰してみないと治ってるのかもわからない。

kji*****| 22分前(2015/06/26 16:19)
かなり強引な記事だと思う。
アメリカのドラマでも仲間で飲みに行くシーンはよく見かける。
これがサバサバしていて意外にも格好いい。
「人間関係は努力でどうにかなるものではないという考え」というのはなるほどと思います。