頂門の一針より
◎「反フェイスブック」の新SNSに入会希望が殺到
プライバシーと広告に関する方針がフェイスブックと対照的なことから「アンチ・フェイスブック」と呼ばれている新参の交流サイト(SNS)「Ello」(www.ello.co
)が、わずか数日のうちに、人々が今、最も入会を熱望しているだろうウェブサービスへと上り詰めた。
Elloは昨年、「プライベートSNS」として立ち上げられたが、最近になって「招待制」へと移行。これを受け、限られた入会枠に希望者が殺到したため、インターネット競売大手のイーベイ(eBay)では、「招待」が最高500ドル(約5万5000万円)で売りに出されているほどだ。またここ1週間で話題が広まった結果、招待の申請数が急増し、1時間当たり3万5000件に達したとも報じられている。
Elloの人気のポイントは、フェイスブックユーザーの不満の受け皿を狙ったともみえる単純なメッセージだ。運営会社は「Elloは広告をのせないし、あなたの個人データを第三者に販売もしない」と説明している。
Elloは「マニフェスト」でこうも述べている。「ソーシャルネットワークは、エンパワメントのためのツールになれると私たちは考えています。欺いたり何かを強制したり、操作したりするためのツールではなく、人がつながり、創造し、生きることを喜ぶ場です。皆さんは製品ではないのです」
またElloは、個人データを収集・販売することや、利益のために個人の社会的つながりの見取り図を作成する行為は「気味が悪く非倫理的」だと断じ、「『無料』サービスという見せかけの下に、ユーザーは押しつけがましい広告を受け取りプライバシーを失うという高い代償を支払っている」と批判している。
米バーモント州を拠点とするElloは、自転車やロボットの設計を手掛けたこともあるポール・バドニッツ(Paul Budnitz)氏らアーティストやプログラマーたちによるグループが立ち上げた。バドニッツ氏は「シンプルで美しく、広告がない」ようにElloを開発したと話している。
米メリーランド大学のソーシャルメディア専門家、ネーサン・ユルゲンソン(Nathan Jurgenson)氏は、斬新なElloの方針を歓迎している。「Elloがこれだけ注目を浴びているのは、違う政治姿勢を持つソーシャルメディアを約束しているからだ。われわれはソーシャルメディアが繁栄するのに伴い、あまりに一握りの人間たちにあまりに多大な力を渡してしまったことに気付きつつある」
Elloの急成長は、フェイスブックに対する同性愛者コミュニティーの批判とも重なった。実名ではなくステージネームで登録されているドラァグクイーンたちのアカウントを、フェイスブックが停止し始めたからだ。一方、Elloは実名登録を義務付けていない。
■収益モデルは?
Elloが一時的な話題で終わるのか、収益の出るビジネスプランを作成するのかは今のところまだ定かでない。Ello側は「使用料は一切なし」を貫くつもりだといっている。ただし有料で追加できるプレミアム機能の提供は始める可能性があるという。ただ、こうした類のビジネスモデルをElloが成功させ、その方針を維持できるのかという疑問も出ている。
しかし、立ち上げに協力したアラル・バルカン(Aral Balkan)氏は、Elloはベンチャー・キャピタルから43万5000ドル(約4770万円)の出資を受けている時点ですでに妥協していると批判する。プライバシー擁護団体「ind.ie」の創設者であるバルカン氏は短期間Elloで働いたが、その出資を知ってElloを去ったという。
「ベンチャー・キャピタルから出資を受ければ、自分のサイトのユーザーを売り物にするつもりがあるか否かの問題ではなく、もうすでに売り物にしているということだ」とバルカン氏はブログに投稿している。【9月29日 AFP】 014年09月30日 15:39 発信地:ワシントンD.C./米国
〔情報収録 - 坂元 誠〕
◎香港民主派によるデモ拡大 米・台湾も支持表明で中国に大打撃
香港の民主派による中国政府への抗議デモが拡大している。中国で大型連休が始まる10月1日の国慶節(建国記念日)を前に、デモは30日も続き、金融街セントラル(中環)の隣接地区など計3カ所で幹線道の一部を占拠している。香港当局が有効策を打ち出せないなか、米国や台湾などが民主派を支持し始めた。中国政府が猛反発する可能性もありそうだ。
次期行政長官選挙から民主派を“門前払い”する制度改悪に反発した、学生や市民ら数万人の占拠は3日目を迎えた。中国政府の決定が覆る見通しはないが、民主派は「親中派」の梁振英行政長官の辞任を求めるだけでなく、10月1日に「第2段階」の抗議行動を発表する予定で、収拾のメドは立っていない。
香港警察は中環周辺で28日夜から29日未明にかけて、100発近い催涙弾を使ってデモ隊の強制排除を試みた。負傷者は40人を超え、中国政府や香港警察の強権的な姿勢が全世界に広まった。
こうした動きに対し、香港の民主派を支持する動きが出てきた。
アーネスト米大統領報道官は29日の記者会見で「米政府は香港情勢を注視している。香港の安定と繁栄には、可能な限りの高度な自治が必要だ」「香港の人々が熱望していることを支持する」と語り、デモ隊の要求は妥当との見方を示した。
そのうえで、オバマ大統領が11月の北京訪問の際に行う中国の習近平国家主席との首脳会談で、集会の自由など「基本的人権」の問題を取り上げるとの見通しを示した。
台湾の馬英九総統も同日、学生や市民のデモについて、「完全に理解し支持できる」と語り、中国政府に対し、「香港の民衆の声を聞き、平和的で慎重な態度で処理する」よう呼びかけた。習主席が最近、台湾への「一国二制度」の適用に言及したため、台湾では警戒感が広がっている。
こうした批判に対し、中国外務省の華春瑩報道官は「香港は中国の内政問題であり、外国が誤ったメッセージを送らないように希望する」とクギを刺した。中国政府が猛反発する可能性もある。
香港には例年、国慶節の大型連休を利用した中国人観光客が大勢訪れるが、今年は大規模デモの影響で「中国人団体客は前年比で約3割減る」(香港紙)との見方も出ている。[ZakZak] 2014.09.30
〔情報収録 - 坂元 誠〕
◎【日朝協議】「詳細は平壌で」宋大使が表明 政府、職員派遣へ
安倍晋三首相は30日、日朝外務省局長級協議で宋(ソン)日昊(イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使から、拉致被害者らの再調査の現状について平壌で特別調査委員会から直接報告を受けるよう提案があったことを明らかにした。政府は、担当職員を北朝鮮に派遣する方針を決めた。1日に開く拉致被害者家族会らへの説明会で、今後の対応を説明する。
中国・瀋陽で9月29日に行われた局長級協議に出席した伊原純一アジア大洋州局長は、30日午後に帰国し、直ちに首相に協議の内容を報告した。
首相はその後、官邸で記者団に対し、宋氏の説明内容を紹介した。それによると、宋氏は再調査について「科学的、客観的に着実に取り組んでいるが、初期段階であり、具体的に結果を報告できる段階にない」と述べ、「調査の詳細は平壌に来て、調査委のメンバーに直接会って話を聞いてほしい」と語った。
岸田文雄外相は外務省で記者団に対し、山谷えり子拉致問題担当相ら関係閣僚を含めた検討を早急に進める考えを示した。平壌への派遣の是非については「再調査を前に進めるためにはどうすればよいか、という観点から方針を決めなければならない。政府全体として、しっかりと意思疎通を図り方針を決めなければならない」と述べた。
宋氏の説明に従うと、日本側は平壌に行かなければ調査の現状を聞けないことになる。ただ、宋氏は「日本人一人ひとりに関する具体的な調査結果を通報することはできない」と語っている。政府内には、中身のある報告が期待できない中、「不十分な調査内容でも日本側が認めたことになってしまう」として、訪朝団の派遣を見送るべきだという意見も出ていた。
これに対し、政府高官は「向こうが来いと言ってきている。派遣団が行くのにリスクはないだろう」と強調、すでに派遣団の人選に入っていることを明らかにした。首相や岸田氏の訪朝については否定した。宋氏は30日、瀋陽で「わが方は調査状況を客観的にありのまま通知する用意がある」と語った。【産経ニュース】 2014.10.1 00:20
〔情報収録 - 坂元 誠〕
◎伊藤竜馬「本当に嬉しい」、世界ランク4位ワウリンカ破る大金星
<男子テニス>
男子テニスツアーの楽天ジャパン・オープン(日本/東京、ハード)は30日、シングルス1回戦が行われ、主催者推薦枠で出場の伊藤竜馬(日本)が第1シードのS・ワウリンカ(スイス)を7-5, 6-2のストレートで破る金星をあげ、2回戦進出を決めた。
伊藤 竜馬 選手詳細情報
試合後のオンコートインタビューに「初めてこういう強い選手と対戦して、ここ日本で勝ったということは本当に嬉しいのと、本当に数少ない日本の大会の1つである楽天オープンで、たくさんの方が有明にかけつけてくれて、その力があったからこそ勝てたと思います。本当にありがとうございます。」と話した。
トップ10選手に勝利したのは今回が初めてということについては「ドローが出来てから、ポジティブな気持ちでイメージを常に頭の中で描いていて、それが本当にコートの中で実行出来たので、勝ちが結びついたと思いますし、最後まで攻められたことが勝利になりました。また続けて頑張っていきたいと思います。」とコメントした。
勝利した伊藤竜馬は、2回戦でB・ベッカー(ドイツ)と対戦する。
ベッカーについては「何回も対戦している選手で、勝ったこともあります。またここ日本で出来るだけ長くコートに居られるようしていくので、みなさん応援よろしくお願いします。」と意気込みを語った。
一方、敗れた世界ランク4位のワウリンカは、今年の全豪オープンの決勝でR・ナダル(スペイン)を下し、念願のグランドスラム初タイトルを獲得した。優勝後に発表された世界ランキングでは、自己最高位の3位に浮上した。
また、先日行われた全米オープンでは、準々決勝で錦織圭(日本)に敗れてベスト4進出を逃しており、今回伊藤竜馬に敗れたことでワウリンカは日本勢男子に2連敗となった。
(コメントはWOWOWから抜粋)
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