原産地 エジプト鞘翅目シバンムシ科のシバンムシ | 日本のお姉さん

原産地 エジプト鞘翅目シバンムシ科のシバンムシ

アジサイの芽を食っているのは

シバンムシだと思う。

理由は、、、雨が降る前の「いいエサ」だから。

シバンムシは水に弱い。


日本のお姉さん  

1ミリ半から2ミリの虫。成虫はカナブンの小さいものみたいな形。

オスはまるっこいこげ茶の虫。メスはもうちょっと細長い。

たまに明るい茶色のものがいる。羽を広げてふわ~っと飛んでいる。

捕まえようとすると、ふっと下に逃げるのでなかなかつかまらない。

ハーブが大好き。乾燥ラベンダーを食われたことがある。

乾燥なつめやしが大好き。エジプト産なつめやしにもぐりこんで

やってきたのかなあ、、、。心配。

キャットフードも好き。

小麦粉とそうめんが大好き。

エサがないと木材を食べる。

奈良の古い建築物も食べられるかもしれない。

幼虫は、白くて細くて

見えないぐらい小さい。

ビニールの袋に丸く穴を開ける。
恐ろしい虫です。

成虫は、人間の髪の毛について移動することもある。

見つけたら食われた食品ごと水につけて殺すこと。

または、食われた食品ごと焼き殺す。

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アジサイを食う謎の虫?葉山で被害深刻/神奈川
6月23日9時0分配信 カナロコ


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花芽を付けているものの、葉脈を残して食い荒らされたアジサイ。日の当たらない場所に多く見られる。

 「かながわ花の名所100選」に選ばれている葉山町堀内のあじさい公園で、散策路沿いに群生するアジサイの葉が虫に食い荒らされる被害が深刻化している。最近、関東でも生息数が増えている甲虫による被害を推測する専門家もいるが、現場ではハチの仲間の幼虫の姿も確認されており、“犯人”の特定には至っていない。間もなく見ごろを迎えるが、公園を管理する葉山町は「今から対策を取っても間に合わない。何の手だてもない」と頭を抱えている。

 あじさい公園は町営公園の一つで、相模湾を見渡せるロケーションに約10種類、3千株のアジサイが植えられている。22日現在で五分咲き。食害をもたらした原因が特定できないまま、葉のないアジサイが、咲き具合にどう影響するのかも心配されている。

 町都市計画課によると、3年前から被害が確認されるようになり、今年は5月に入ってから目立ち始めた。花芽と葉脈だけを残す哀れな姿をさらすものも少なくない。最近では町民だけでなく、町外から訪れる人からも苦情が寄せられるようになったという。

 県農業技術センター(平塚市)は「アジサイの葉には有毒成分が含まれており、食い荒らされるケースは珍しい」としながらも、農作物を食害する害虫でコガネムシ科のアオドウガネの可能性を指摘する。

 同センターによると、アオドウガネはもともと九州や四国などに生息していたが、最近は関東地方にも生息するようになり、生息数は増加傾向にあるという。昨年8月には、平塚市内でアジサイの葉がアオドウガネに食い荒らされる同様の被害を確認している。

 ただ、今回の食害がアオドウガネによるもの、と断定できない要素もある。アオドウガネの成虫が葉を食べるピークは8月ごろ。5月から大量の被害が確認されるようになった今回のケースとは「時期が異なる」(同センター)からだ。現場では植物の葉を餌にするハムシやハバチなどの幼虫も確認されているが、食害の痕跡だけでは特定できないのが実情だ。

 葉山町は「もはや一過性ではない」として、来年から殺虫効果があるとされる木酢液を事前に散布するなどの害虫駆除に乗り出す方針を決めたが「財政難で費用と労力をどれだけ割けられるかは分からない」としており、対応は後手に回っている。 

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シバンムシ
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シバンムシ

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分類
界:動物界 Animalia
門:節足動物門 Arthropoda
綱:昆虫綱 Insecta
目:鞘翅目 Coleoptera
亜目:多食亜目 Polyphaga
上科:ナガシンクイ上科 w:Bostrychoidea
科:シバンムシ科 Anobiidae

英名
death watch beetle

ヨーロッパオオシバンムシ
Hedobia imperialis
シバンムシ(死番虫)はシバンムシ科 Anobiidae に属する甲虫の総称。1995年現在で世界から約 2,000 種、日本から 62 種が記録されており、最終的には全世界で既知種の
数倍、日本産は 150 種程度には達すると推測されている。成虫の形態は長楕円形から円筒形で、色彩は赤褐色から黒色。体長は 1 - 数ミリメートル程度。長楕円形のものの外形は、カブト
ムシの雌をごく小さくしたようにも見える。基本的に枯死植物に依存する食性であり、乾燥木材を主に食べる食材性の群と、きのこを主に食べる食菌性の群に大別される。食材性の群は幅広い食性の転換を起こしており、種子食や虫こぶ食、書籍を加害するもの、乾燥動物質すら食べて世代を完了できるものなどを含むため、経済的に重要な家屋害虫となっているものが数多く知られる。
幼虫はこうした食物の中に穿孔して生活しており、体色は白色。頭部は褐色で、カブトムシのようなコガネムシ上科の幼虫と同様に C の字型に体を曲げている、いわゆる地虫型である。蛹は
老熟幼虫が肛門から出る分泌物で糞や食いかすをつづって作った繭の中におり、最初は白色であるが、次第に眼の部分が着色する。
分化の中心は熱帯にあるものの、多くの害虫種は旧北区起源の温帯適応種であり、縁の近いナガシンクイムシ科の害虫種のほとんどが熱帯起源であることと好対照をなす。ただし、食品害虫として顕著なタバコシバンムシとジンサンシバンムシは熱帯起源である。
名の由来 [編集]
シバンムシのシバンとは死番、つまり死の番人を意味するが、これは英名の
death-watch beetle に由来する。ヨーロッパ産の木材食のマダラシバンムシの成虫は、頭部を家屋の建材の柱などに打ち付けて「カチ・カチ・カチ……」と発音して雌雄間の交信を行うが、これを死神が持つ死の秒読みの時計、すなわち
death-watch の音とする迷信があり、先述の英名の由来となった。
食性 [編集]
害虫を多く擁する食材群のシバンムシの食性の特性は、他のナガシンクイ上科の昆虫と比較してみるとわかりやすい。ナガシンクイムシ科の場合、成虫も幼虫と同様に盛んに摂食(後食)を行い、盛んに発生源である木材などに穿孔を繰り返す。しかし、シバンムシの場合、成虫になると摂食は行わず、産卵のためにも餌に穿孔することはない。また、ナガシンクイムシ科やヒラタキクイムシ科(またはナガシンクイムシ科ヒラタキクイムシ亜科)の昆虫は材の柔組織に含まれるデンプンやタンパク質(アミノ酸)を成長に必要とするのに対し、シバンムシはこうした栄養素に富んだ辺材部だけでなく、もともとそうした栄養素をほとんど含まない心材や、利用しやすい栄養素がほとんど失われた古材も区別せずに摂食して発育することができる。それのみならず解毒能力も非常に強力で、多くの昆虫にとって有毒なアルカロイドを多く含む乾燥植物質を利用できるものもあることが知られている。こうした食性の適応力の高さは、腸管内の共生酵母に拠っているところが大きく、成長に必要なビタミンや必須アミノ酸をこの酵母が合成していることが知られている。
害虫 [編集]
害虫となっている種は、大きく食品害虫、建材害虫、書籍害虫に分かれる。ただし、相互に重複もある。
食品害虫 [編集]
乾燥動物質からすら発生するタバコシバンムシとジンサンシバンムシの 2 種が乾果、乾パン、海苔、昆布、鰹節、乾麺、穀粉といったきわめて多くの種類の乾物を食害するが、畳の藁床なども食害し、次項の建材害虫の要素も有する。

この 2
種はタバコや除虫菊などに含まれるアルカロイドやピレスロイドのような植物毒に対する耐性が高く、ゴキブリを即死させるような猛毒の植物も食べて育つことができる。そのため、長期保存されている乾燥動・植物質はありとあらゆるものが加害されると言っても過言ではなく、タバコ、香辛料、漢方の生薬なども食害を免れない。博物館の植物標本や昆虫標本の大敵でもあり、ハーバリウムに進入、定着されると防虫剤に対する耐性が高いこともあって、駆除が極めて困難である。
成虫は室内をよちよち歩いていることが多いが、飛ぶこともでき、穏やかな光に対しての走性がある。飛び方は同じ屋内害虫のショウジョウバエに似ており、ゆるやかにふらふらと飛ぶ。羽化後 4 - 12 日は繭のなかでじっ
としており、性成熟を待つ。生活環は季節にもよるが、年 2 - 3 世代。ジンサンシバンムシで一生は 90 日。成虫は温度により 10 - 25 日程度生存し、低温のほうが長寿であるが、大型の雌に産卵させずにおくと 1 ヶ月以上生存する。暖かい季節が成虫の活動期で、5 - 11 月に主に現れ、保温性がよい屋内では真冬でも出現することがある。低
温で幼虫の蛹化が抑制され、幼虫で越冬する。東京都の調査では、調査した 400 軒中、全ての家屋で発見された。
建材害虫 [編集]
日本では、ケブカシバンムシ、マツザイシバンムシ、オオナガシバンムシの3種が広く分布し、建造物や家具、仏像、民具の素材となっている木材を激しく加害する。被害の進行はゆるやかで、なおかつ外部に食いかすが目立って排出されたりすることもあまりなく、成虫の脱出口も目立たないため、気がつかない間に表面の薄皮一枚と、材の硬い部分を残して、内部がほとんど粉状の食いかすだけという状態となってしまっていることも稀ではない。そうなると、外見に特に変化はなくとも、博物館資料、文化財としてなどの特殊な価値があるものを除き、実用に耐えられず廃棄せざるを得ない。
ほかに、カツラクシヒゲツツシバンムシ(ノウタニシバンムシ)やクロノコヒゲシバンムシが特殊な状況で建材に大きな被害をもたらした記録があり、ヨーロッパで広葉樹材で作られた家具をよく加害するヒゲナガホソシバンムシが1990年になって日本に侵入、定着したことが確認された。
ヨーロッパでマツ科の用材をよく加害することが知られているエゾマツシバンムシは、日本に分布し、野外で稀ではないが、国内での建材の被害報告は知られていない。
木材以外では、クシヒゲシバンムシと先述のタバコシバンムシが、畳を食害する。タバコシバンムシが藁床の部分を食害するのに対し、クシヒゲシバンムシは畳表と麻糸だけを食害する。また、畳がシバンムシに食害されると、天敵であるシバンムシアリガタバチとクロアリガタバチがやはり発生し、これらの毒針によって刺される健康被害も発生することが知られている。
書籍害虫 [編集]
フルホンシバンムシとザウテルシバンムシの 2 種が、書籍を加害する。フルホンシバンムシは和紙、特に江戸時代末期の糊の使用量の多い和紙で作られた古書を激しく加害し、ザウテルシバンムシは和書、洋書を問わず加害する。いずれも貴重な古書、古文書の内部に縦横にトンネルを掘って食害し、被害が進行すると紙が細片となり、判読、修理のいずれも不能な状態に陥る。古来「紙魚の害」と呼ばれたものの多くがこれら書籍食性のシバンムシによるものであり、シミによる被害は書物の表面をなめるようにかじるのみで、内部にトンネルを掘ることはない。図書館の一部では、これらの駆除をするため、減圧燻蒸装置を導入している。
参考文献 [編集]
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タバコシバンムシ
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タバコシバンムシ

分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : 鞘翅目 Coleoptera
亜目 : 多食亜目 Polyphaga
上科 : ナガシンクイ上科
Bostrychoidea
科 : シバンムシ科 Anobiidae
亜科 : セスジシバンムシ亜科 Xyletininae
属 : Lasioderma
種 : タバコシバンムシ L. serricorne

学名
Lasioderma serricorne (Fabricius, 1792)
英名
cigarette beetle

タバコシバンムシ(煙草死番虫) Lasioderma serricorne は、ジンサンシバンムシと並んで貯蔵食品害虫として知られるシバンムシの一種。世界中に広く分布し、日本国内にもほぼ全土に分布し、大多数の家庭で発生して乾燥食品などありとあらゆる乾燥動・植物質を食害する。

目次
[非表示]
a.. 1 形態
b.. 2 生活史
c.. 3 被害
d.. 4 飼育
e.. 5 ギャラリー
f.. 6 参考文献
g.. 7 外部リンク


形態 [編集]
成虫の体長は1.7-3.1mmでカブトムシの雌と同じような長楕円形。濃い飴色から淡いチョコレート色程度の赤褐色で、背面には黄色の微毛がびっしり生えている。頭部は休止時には前胸の下に隠れて見えないが、活動時に前方に伸ばしたときや、ひっくり返したときにみると、前胸よりふたまわり程度小さいだけで、かなり大きく、複眼も発達している。触角は11節で、ジンサンシバンムシと違い、基部の第1節以外に大きく発達する節はなく、どれもほぼ同じ大きさの鋸歯状。頭部下面の両側には休止時に触角を収める深い溝がある。

幼虫は老熟すると体長4-5mmに達するが、通常はコガネムシの幼虫のように地虫型に体を丸めているため、3mm程度の大きさにしか見えない。全身はかすかに黄色味がかった白色で、長くて繊細な毛が密に生える。頭部は黄褐色で、前端がやや赤褐色がかるほかに、前面に4つの淡褐色の斑紋を有する。

学名のうち属名は lasios(ギ:λασιος )「毛深い」+derma「皮膚」で毛深い体を、種小名は serra「鋸」+ cornu「角=触角」で、鋸歯状の触角を表したもの。

生活史 [編集]
成虫の活動は保温性がよく暖かい部屋では周年みられるが、通常気温の上昇する5~6月に始まり、10~11月までである。羽化した成虫は、4~5日の間は繭の中に留まって性成熟を待つ。繭を食い破って脱出した成虫は一切摂食することはなく、あれば水分を摂取するのみで10~25日間生存し、その間に交尾と産卵を行う。1個体の雌は10~60個の卵を食物となる乾燥動・植物質の隙間や表面に産むが、個体によっては100個を超えることもある。

卵は6~12日で孵化して食物中に穿孔していく。通常終齢は4齢だが、環境が不良だと5齢から時には8齢に達することもある。老熟して蛹になるまで23℃で40~45日、25~28℃で30~40日ほどかかり、卵から成虫までの有効積算温度は432日度という数値が得られている。温度の低下や食物条件の悪化がみられると蛹化が抑制されて耐久性のある幼虫の状態で耐えるので、越冬態は幼虫である。

老熟幼虫は食物の齧りかす(フラス)や糞を肛門から出る分泌物でつづって繭を作り、その中で蛹化し、1週間足らずで羽化する。

被害 [編集]
ジンサンシバンムシと同様ほとんどすべての動・植物質を食害するが、ジンサンシバンムシがケブカシバンムシと同様に木材を、またフルホンシバンムシと同様に書籍も加害することがあるのに対して、タバコシバンムシはこれらを食害することは知られていない。ただし、ジンサンシバンムシが食害しない畳の藁床を食害し、乾燥食品を密閉してそこからの発生を遮断しても、発生を阻止するのは困難である。

和名や英名は貯蔵葉煙草を食害して大害を及ぼすことによる。葉巻きタバコの製造課程で卵が巻き込まれる場合があり、製造後に湿度を保って保管した葉巻きタバコから発生する場合がある。

ただし、煙草よりも加工穀類を好み、小麦粉、白玉粉、上新粉のような穀粉そのものや、素麺、パスタといった乾麺、乾パンなどで最もよく発育する。そのほか、香辛料、乾果、鰹節、海苔といった乾燥食品のほか、漢方の生薬、貯蔵種子、ドライフラワー、肥料用の油粕、植物標本、昆虫標本、ウール等の動物繊維が被害を受ける。また、代表的な文化財害虫としても知られる。

食品、生薬、標本類は密閉容器に保管することで発生を防ぐことができることが多く、発生してもその容器単位で駆除を行えばよい。こうした対策が困難なのは畳のような大きな発生源であり、また植物園や博物館のハーバリウムに定着されても植物の押し葉標本が食害されて対策が困難となる。畳はほぼ無尽蔵の餌となる発生源であり、ここからの継続的な発生が幼虫に体外寄生する天敵のハチであるシバンムシアリガタバチの発生を呼び、このハチによって刺される被害を引き起こすことが多い。畳に発生した場合は畳乾燥機などによって加熱処理するのが人体への薬害の不安がなく有効であり、ハーバリウムへの定着が起きたときは、ホルマリンなどによって燻蒸することによって対処することになる。

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ジンサンシバンムシ
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ジンサンシバンムシ

分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
綱 : 昆虫綱 Insecta
目 : 鞘翅目 Coleoptera
亜目 : 多食亜目 Polyphaga
上科 : ナガシンクイ上科
Bostrychoidea
科 : シバンムシ科 Anobiidae
亜科 : シバンムシ亜科 Anobiinae
属 : Stegobium
種 : ジンサンシバンムシ
S. paniceum

学名
Stegobium paniceum
(Linnaeus, 1761)
英名
drugstore beetle

ジンサンシバンムシ(人参死番虫) Stegobium paniceum は、タバコシバンムシと並んで貯蔵食品害虫として知られるシバンムシの一種。世界中に広く分布し、日本国内にもほぼ全土に分布し、大多数の家庭で発生して乾燥食品などありとあらゆる乾燥動・植物質を食害する。和名の「ジンサン」とは漢方の生薬の朝鮮人参のことであり、生薬を加害することからつけられている。英名の"drugstore beetle"も同様の
由来である。こうした食性からまたの名をクスリヤナカセ(薬屋泣かせ)と称す。

目次
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a.. 1 形態
b.. 2 生活史
c.. 3 被害
d.. 4 参考文献


形態 [編集]
成虫の体長は1.7-3.6mmでタバコシバンムシよりやや細長い長楕円形であり、やや円筒形気味。濃い赤褐色で背面には黄褐色の微毛がびっしり生えており、前胸背板上の毛は毛斑を描く。触角は11節で、タバコシバンムシと違い、基部の第1節のほかに先端の第9~11節が大きく発達し、中間の第3~8節は顕著に小さく糸状。鞘翅はタバコシバンムシのようにのっぺりと平滑ではなく、左右のそれぞれに11本の条線が刻まれている。

幼虫は老熟すると体長4mmに達し、強くC字型に体を曲げている。全身は黄白色で、繊細な短毛が頭部に密に、他の部分はまばらに生える。頭部は黄褐色で、斑紋などの強く着色した部分はない。

生活史 [編集]
成虫は保温性がよく暖かい部屋では周年みられるが、西日本の気候では4月の中旬から下旬にかけての時期より出現しはじめる。羽化した成虫は、4~12日の間は繭の中に留まって性成熟を待つ。繭を食い破って脱出した成虫は摂食せずに10~21日間生存し、その間に交尾と産卵を行うが、産卵を終えていない大型の雌が1ヶ月以上生存した記録がある。1個体の雌は20~60個の卵を産む。

卵は9日前後で孵化して活発に歩き回った後で食物中に穿孔していく。通常終齢は4齢だが、温度が20℃以下になるなど環境が不良だと過剰脱皮が起こり、時には8齢に達することもある。老熟して蛹になるまで最短条件の30℃相対湿度60~90%で約40日かかり、卵から成虫までの有効積算温度は625日度という数値が得られている。発育に適した温度帯はタバコシバンムシの25~32.5℃に対して、22~30度で、この範囲を外れると極端に発育が低下する。温度の低下や食物条件の悪化がみられると蛹化が抑制されて耐久性のある幼虫の状態で耐えるので、越冬態は幼虫である。東日本や西日本では年2化経過し、北日本では1化のみである。

老熟幼虫は食物の齧りかす(フラス)や糞を肛門から出る分泌物でつづって繭を作り、その中で蛹化し、4~5日で羽化する。

被害 [編集]
タバコシバンムシと同様ほとんどすべての動・植物質を食害するが、タバコシバンムシがクシヒゲシバンムシと同様に畳を加害することがあるのに対して、ジンサンシバンムシが畳を食害することは知られていない。ただし、タバコシバンムシが食害しない木材や書籍を加害することがある。畳が根深い発生源とならないため、タバコシバンムシよりは防除も容易である。

食物の範囲はタバコシバンムシより若干狭く、温度に対する適応力も多少劣るが、家庭での発生頻度はタバコシバンムシより高く、同所的に発生するとジンサンシバンムシのほうが競争力が強く、たいていタバコシバンムシのほうが駆逐されてしまう。

発生がみられたときには放置されている乾物や油粕肥料を点検してそれごと廃棄すればよいが、時には殺鼠剤や、照明器具の中に誘引されて死んだ昆虫の遺骸から発生していることがある。そのほか、漢方の生薬、貯蔵種子、ドライフラワー、植物標本、昆虫標本から発生する点はタバコシバンムシと同様である。

ジンサンシバンムシにもタバコシバンムシの天敵であるシバンムシアリガタバチが寄生し、このハチによって刺される被害を引き起こすことがある。

参考文献 [編集]
酒井雅博(1995)シバンムシ, 家屋害虫辞典, 井上書院 p.266-p.279.ISBN
4-7530-0091-5

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鞘翅目シバンムシ科
原産地 エジプト付近と目される
導入年代 大正から昭和初期
導入原因 貯穀とともに侵入したと考えられる

カテゴリー
カテゴリー 被害甚大種
ランク Aa
外来生物法

詳細
分布範囲 [全国]日本全土。
[府内]全域に生息
選定理由 [被害対象]生活被害
[影響内容]
[性質特性]環境適応性が高い、繁殖能力が高い
[被害程度]被害が大きい
生態的特徴 乾燥した動植物由来のものを食するが、きわめて広い食性を持つ。

見分け方 タバコシバンムシとは上翅に明瞭な縦条があることで区別できる。
被害状況 民家、食品工場など、あらゆる屋内に生息し、多種多様の乾燥食材などを食害している。また、囓る力が著しく強いため、加工食材の包材を穿孔侵入するため、異物混入の原因にもなる。また幼虫、とくに畳床に発生するものについては、シバンムシアリガタバチが寄生することにより、人体への咬刺被害や皮膚炎が発生する間接的要因となっている。
必要な防除対策 まず虫の発生を早期に発見する。フェロモントラップによるモニタリングを定期的に行う。被害が確認されたら、殺虫剤の燻煙・燻蒸を行う。畳で発生した場合には高周波マイクロ波による加熱処理が有効。
参考文献 外来種ハンドブック、安富・梅谷(1983)、松崎・武衛(1993)
http://www.pref.kyoto.jp/gairai/data/d05_52.html

●シバンムシ

「シバンムシ」とひとくくりにしていますが、世界中にはなんと1,000種類もの仲間がいます。「コウチュウ目カブトムシ亜目シバンムシ科」なんて書くと立派な感じがしますが、見た目は本当に小さい虫。体長2~3ミリで茶色く、硬い殻をもっています。本につき、穴を穿つ「フルホンシバンムシ」の他、「ジンサンシバンムシ」「タバコシバンムシ」などが家庭ではよく見られています。

「シバンムシ」は乾燥を好むのが特徴で、含水率の低い食物(小麦粉やそうめん、使っていない香辛料)の他、ドッグ(キャット)フードやドライフラワーなどから大発生して仰天することがあります。漢字で書くと「死番虫」。食害以外に実害はないのですが、人を刺して痒みを引き起こす「シバンムシアリガタバチ」(見た目アリに似ているハチ、体長2.0ミリほど)の寄主になるので、注意が必要です。http://allabout.co.jp/contents/sp_insect_c/sumai/CU20050226A/index/