「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 中国資本が日本の水源地を買収(多数交渉継続中) | 日本のお姉さん

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 中国資本が日本の水源地を買収(多数交渉継続中)

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成21年(2009年)5月14日(木曜日)
          通巻第2593号 

 ドル決済ベースのクレジットカードが中国の多くで使えない
  「米国ドル」が「美金」と言われた時代の終わり
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 たとえば日本の観光客が北京の土産屋で買い物をしてクレジットカードで支払う。
 これまでは大歓迎だった。いまでも一流ホテル、レストラン、盛り場のデパートでは使える。

ところが、昨今、一部の店舗では外国のクレジットカードが拒否され始めた。
 終局の決済がNYのドル決済となり、いざ最終決済のときにドルの価値が目減りしている恐れがあるからだという。
 そんな表面的理由より、そうやってドルが国内に貯まることを中国は避けたいと理由が大きいのではないか。

 これまで中国では米ドルを「美金」(メイジン)と呼び、誰もが憧れた。
 1971年のニクソン・ショックはドルと金兌換を停止したが、当時、中国の外貨準備高は1億6700万ドルしかなかった(こんにちのそれは2兆ドル)。
 じつに一万二千倍もの外貨準備高の増加!

 70年代後半、トウ小平は共産党幹部を集めた会議で「外貨準備を100億ドルにしよう」と訴え、座がしらけた。
そんな目標は達成可能とは思われなかった。

 1986年、NY証券取引所のジョン・フェラン会長が北京を訪問し、トウ小平と面会した。
この時、通訳をつとめたビクター・ジカイ・ガオによれば「あなた方は豊かな富を誇る資本主義だが、中国は依然として貧しいうえ、富の蓄積がない。あなた方はファイナンスと資本市場のノウハウを知っている。中国の市場を育成するために手助けが必要である。中国もやがては証券市場を開設したい」と言った。
 上海と深せんの証券市場は1991年に開設された。

 大不況とウォール街の暴落を予告して、いま世界的有名人となったノリエル・ルービニ教授が言う。
 「現在、ドル基軸体制は大きな挑戦を受けている。それはおそらく中国の人民元が、十年以上はかかるだろうが、ドルを超越した基軸通貨になり仰せる可能性を持つ。英国ポンド、日本円、スイス・フランは、今後も地域的なカレンシーとして残るが世界の基軸通貨にはならないだろう。たとえ現在の中国の通貨が世界的に交換性がなくとも、或いは金融機関が西側のレベルとはほど遠いところにあるとはいえども、米国の金融機関の再建と信用の再構築がなされない限り、人民元の挑戦は早まる」(ヘラルドトリビューン、5月14日付け)。

 風向きが変わった。
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樋泉克夫のコラム


   愛国教育基地探訪(その1)
      ―-天津で出会った「定礎 皇紀貳千六百貳年」


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 中国各地には愛国教育基地なる施設が数多く存在する。
毛沢東に因縁深い場所、共産党烈士の生まれ故郷、国共内戦の激戦地、「抗日戦争」に因縁浅からぬ戦場など。これらの場所の見学ツアーを「紅色游」と呼び、専門ガイドブックの『中国 紅色游 紅色旅游完全図文手冊』(《中国紅色游》編委会 中国旅游出版社 2007年)も出版されている。

もちろん共産党の功績を大々的に讃え、国民に周知徹底させようという狙いはミエミエ。ということは、『中国 紅色游 紅色旅游完全図文手冊』を手に愛国教育基地を歩けば、共産党が国民をどっちの方向に引っ張っていこうとしているか自ずから判ろうというもの。そこで、ゴールデン・ウイークを利用しての愛国教育基地探訪ということになった次第だ。

 最初は2年前。「革命の聖地」で知られる延安、張学良が楊虎城と手を組んで共産党掃討作戦の督戦にでかけてきた蒋介石を逮捕・監禁した「西安事件」が起こった西安、「国共謀略戦」の最前線となった重慶を経て上海に抜けた。旅のハイライトは延安のハズだったが、どこの街で「延安へ行ってきた」というと、誰からも「アッハッハ」と爆笑されズッコケたもの。
だいいち延安ですら、カラオケの女性従業員に「延安くんだりまで、ご苦労さんのこった」とでもいいたげに対応された。
いやはや、いまや「革命の聖地」もカタナシ。 

昨年は武漢、長沙、南嶽、衡陽を経て日中戦争の最後の激戦地であると同時に米空軍による蒋介石支援の象徴ともいえるシェンノート率いるフライング・タイガー基地のあった 芷江、鳳凰を過ぎ、四川省と省境を接し湘西と呼ばれる湖南省西部の山間の悪路を揺られて常徳で一息。
四川大地震の1週間ほど前のこと。芷江の空港の片隅に残るフライング・タイガー司令部跡の内部には、当時から現在までの米中協力を表す記念写真が所狭しと展示されていた。
少し離れた場所に立つ記念館では、共産党(大陸)、国民党(台湾)、フライング・タイガー(米国)の3者が日本を敵に協力した様が誇示され、さながら3者は湖南省西部の山峡で密かに“蜜月関係”を楽しんでいる風に見えた。

かくて今年は天津、唐山、秦皇島、乾隆帝や西太后を葬った清東陵近くの遵化を経て万里の長城の外側に。歩を進めて清朝皇帝が炎天の北京を逃れ遊んだ避暑山荘の所在地で知られる承徳(熱河)に向かい、ここから南下して古北口で長城の内側に戻り、広大な赤土の湖底を無様に晒す密雲ダムを右手に眺めながら北京入りのルートを取ることとなった。

 天津の旧日本租界では、大日本武徳会天津支部が昭和十六年に建設した武徳殿が往時そのままの外観を留めている。
しかも玄関向かって右脇の御影石の台座には「定礎 皇紀貳千六百貳年」と刻まれたまま。
中国各地で経験することだが、歴史的建造物などが壊され無惨な姿を晒していると十中八九は「これは文革当時に紅衛兵の手で」との言い訳。往時のままの姿を残している場合は、ほぼ例外なく「周総理が紅衛兵から守った」との周恩来賛辞。

さて天津の武徳殿が残ったのは、紅衛兵の破壊から周恩来が守ったからか。紅衛兵が破壊する価値すらナシと歯牙にもかけなかったからか。
はたまた、この純日本風の建物を、当時は「日本帝国主義の侵略の証」と思ってもいなかったのか。

それにしても、いまや日本でも数少ないであろう皇紀年号の残る建造物を残しておいてくれたとは、天津という街に掛け値なしに感謝感激。かくて3年目の愛国教育基地探訪がはじまった。
(続く)
 
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(読者の声1)貴誌前号の「鬼という表記には愛憎混じった感があるように思われますが単なる慣用句なのでしょうか。2020年ころには中国でも今の日本並みのマナーが定着することを願っております」(PB生)<引用終わり>

感想です。
1.鬼:支那語の「鬼」は日本語では化物の意味と聞いています。日本では鬼も化物ですから日本よりも広い概念なのでしょうか。
漢字の意味が日本と支那で違うのは、他にも沢山あるようです。「光」が皆殺しの意味を持つとは知りませんでした。だから支那で三光作戦になるわけです。原爆はまさに「光」爆弾です。日本語の「光」線はどうなるのでしょうか。

2.マナー:13億人が支那四千年の慣習を捨てて、日本人の慣習を真似ることなどありえません。その前に日本が消滅しているでしょう。
   (東海子)


(宮崎正弘のコメント)日本人を「東洋鬼子」、或いは「小日本」と表現します。これぞ最大の差別語です。
ところで中国の若者のマナーは都市部では顕著によくなっています。率直に言って日本の若者よりマナーが良い地域がありますよ。北京の西単とか、上海の南京路から准海中路あたり。
全体で見るとマナーの悪い国ではありますが。。。


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(読者の声2)いつもいろいろな情報、示唆、ありがとう御座います。
 ネットを何気なく見ていましたら、大変な書き込みがありました。『中国資本が日本の水源地を買収 』という記事でした。
実際に売買契約が成立してはいないようですが、昨年六月に林野庁に情報が寄せられ調査した結果、長野県天龍村、三重県大台町、岡山県真鍋市など西日本を中心に活動が活発化しているようです(継続中、多数)。
同庁森林整備部計画課の担当者は「現在の法制度では、万一、森林が売買されたとしても所有権の移転をすぐに把握する手段はない。森林の管理についても国が口を挟むことも難しい」と説明とか。
国際日本文化研究センターの安田喜憲教授(環境考古学)は「ル-ル整備が不十分な中でこうした森林売買が親交すれば、国として自国の森林資源や水資源を管理することが困難になり、国土保全に大きな影響を受けることが予想される」。


林野庁の方、何をのんきな事を!


以前から心配していた事が現実になってきた怖さを感じます。何より驚いたのは、法制度が未整備だということです。
私は何も出来ませんので、先生にご連絡させていただく事で何か防ぐ為にお力がある方が早急に動いて下さるように願うだけです。
私の実家にも、わずかばかりの森林があり、高齢の両親から林業に携わる事の大変さも聞いています。
帰省するたびに年々森が荒れている事を感じて胸を痛めていました。
金額的な魅力で手放される方があるだろう、危険も感じています(個人の林業経営は大変なのです。金銭的にも労力も)。
中国の方々が一番欲しい物が何か、ただの主婦でもわかります。でもこれは絶対に渡せないものです!
日本の昔から地方の小さな一人一人の日本人が、大切に守ってきたものですから。
   (YM子)


(宮崎正弘のコメント)産経新聞、早期に警告を発する図ですね。陸続きでなくて日本は幸せ、水を一番盗まれているのはチベットとウィグル。そしてウィグルと陸続きのカザフスタンは天山山脈の雪解け水の運河を、かってに中国側に引かれて、これまた水を盗まれています。
次の中国の狙い? ロシアのバイカル湖です。実際にパイプラインを敷設して、バイカル湖の水をモンゴルを通過して華北へ運ぼうという壮大なプロジェクトはロシア側に示され、ロシアの環境グループが反対運動を展開しております。
プーチンは価格があえば売るかも知れない。

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(読者の声3)貴誌通巻第2592号(読者の声1)で「有楽生」氏が、某月刊誌に連載の『昭和天皇』の「天皇は、吉田松陰の孟子解釈を踏襲した国史学者、平泉澄らを警戒しはじめていた」を引用されました。
日本における孟子受容史の研究の第一人者である井上理順鳥取大学名誉教授から直接以下のようにうかがいました。
 革命思想を忌避するため、孟子は日本に隠れて伝わっていて、公には講ずることができなかったというのは、後世の作り話である。孟子はかなり早い時期から日本で読まれ、代々天皇に御進講してきた清原家に伝わっている、天皇への御進講のテキストには、孟子も含まれている。
つまり大陸における状況を分かった上で、孟子を研究し天皇陛下にも御進講するほどものごとをありのままに受け止めるおおらかさと客観的に観る冷静さが古来から日本にあったのだと考えます。
「フリーセックスを容認し当人が責任を取らなくても子供を育てる体制」とかPC(政治的正しさ、つまり差別と誤解されるか可能性のあることは一切言わない行わないこと)といったことから勘ぐりの世界にのめりこんでいる現在の感覚で考えるのは、迷妄に陥る危険性があります。
南京大虐殺のような作り話が宣伝され、その創作者が根拠を何も示すことなく当然のように語る一方、否定する人間にはなかったことを証明すること要求されるというねじれた状況があります。
そもそも何かがなかったことを証明することは、あったことを証明するよりはるかに困難です。このねじれた状況はなにもシナにおいてだけでなく、日本においても観られるようです。
  (ST生、神奈川)


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(読者の声4)すこし時間が経ってしまいましたが、何時まで経っても心が納まらないので、投稿させていただきます。貴誌2573号「(読者の声1)ST生 神奈川」で、以下のような論評がありました。

「前文略・・・・・・・・
 昭和初期に当時政治思想史の第一人者であった井上哲次郎東京帝国大学教授が天皇の践祚には三種の神器は必須ではないとの意見を発表したところ、頭山満がとんでもないことを言うなと脅すという事件がありました。天皇陛下が宮中祭祀に使うからこそ尊いものであるという宮中で伝統からすると、井上教授の見解のほうが宮中の伝統に忠実であるといえます。」
(引用終わり)

 かねがね、貴誌の読者欄の談論風発を愛読し、荻原重秀や田沼意次がケインズの先駆けをなすという卓論も笑って読み飛ばす雅量を持ち合わせているともりですが、ST生の議論には強い違和感を感じました。
 案の定、次号の2574号においてSJ氏が質問を投げかけられましたが、ST氏の返答に対し、「・・・・井上博士の言い分には承知できません。従って、貴台の井上評価にも納得できません。中略・・・・この件は、宮中祭祀の評価に関わってくるので、ここでこれ以上論議する気はありません。」と納められてしまいました。
 ST氏の議論はつじつまが合いそれなりに納得させるものがありますが、私は頭山翁にならって、別の観点から強く抗議したいと思います。
このような議論は本居宣長大人が漢心、さかしら心として極力排除されようとした典型的のように思えるからです。
 生命の源、創造力の根源ともいうべき素朴な混沌に、一見理路整然とした説明を与え、分かった様な気になって安心してしまうのは、こころの感動を奪い、精神の枯渇につながります。
 ここまで書いてきて私が長年師事してきた今は亡き師匠の話を思い出しました。
師匠は戦前、戦中において国政の中枢と行き来があり、いろいろな秘話を聞いています。 
昭和史研究家には衆知のことかも知れませんが、悪名高い三国同盟の立役者の一人である元駐イタリア大使の白鳥敏夫氏が同盟締結の切所において精神に異常をきたしていました。取扱に苦慮した外務省から頼まれて、故師匠が白鳥氏の身柄を預かったとのことです。白鳥氏の精神は異常に鋭敏化しており、外交上の機密事項をまくしたてたり、送られてくる多量の献本を信じられない速さで読み飛ばしていたそうです。数百ページの書物をパラパラと捲ったかと思ったらはい読了という具合で、不思議に思って任意のページを開いて詳細を質問すると全部答えたそうです。
 話が横道に逸れてしまいましたが、その師匠の話で「ヒットラーが三種の神器を欲しがっていた。なんとか取り上げる方法がないか考えていた。」と。
容易に信じられる話ではありませんが、狂気を帯びた天才の発想には常人の想像の枠を超えたものがあると思います。
  (IT生 千葉)

宮崎正弘の新刊 

チュウゴク人は、今、日本の物件を買いあさっているそうです。

日本の企業が売り出したヨーロッパの古城も

買いあさっているらしいですよ。

日本の水源地を買おうとするのは、

チュウゴク人ならやることでしょう。

日本人は、もたもたしていたら、日本のおいしい水を

チュウゴク人から買うことになる。

日本人は、おっとりしすぎ。外国人に日本の領土を

買わせるな。他の国では、ほとんどの国では

外国人は土地を自分名義では買えないのに

日本では買えるのです。(アメリカ占領のなごり?)

今からでも遅くない。外国人にみだりに

日本の土地や水源地や森林を買わせないよう

法律を整備してくれよ~。パレスチナ人は、最初から

ユダヤ人に土地を売り続けてきた。

ユダヤ人は、ちゃんとお金を払ってパレスチナの土地に

住んでいたんだ。今では、イスラエルは、もといた土地に

自分の国を持って暮らしている。わたしは、イスラエルの

味方なので、パレスチナ人がユダヤ人に土地を

売ったのは、ラッキーなことだと思っているが、

日本人はチュウゴク人に水源地を売ってはダメだよ~。

売るなら、背後にチュウゴク人がいる企業でないか、

よく、調べてから売ってね。

http://miyazaki.xii.jp:80/saisinkan/index.html
宮崎正弘・石平 共著
『絶望の大国、中国の真実――日本人は中国人のことを何も分かっていない』
(定価980円。ワック文庫) 
 宮崎正弘の近刊  絶賛発売中!
『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫、980円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
 『北京五輪後、中国はどうなる』(並木書房、1680円) 
 『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との共著。徳間書店、1575円)
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http://miyazaki.xii.jp/
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