アジアの街角から | 日本のお姉さん

アジアの街角から

チュウゴク在住の怪老人OJINさんのメルマガについていた

OJINの日記より。↓


「ねえ、一緒に映画を見に行かない?」

「いいけど、なんか面白いのやってるの?」

「うふふ、新作の“南京”が明日から掛かるんだよ~~~♪」

新作の“南京”っつーたら、昔の日本軍が南京で虐殺やりましたという、例のあの映画だなーーーー。

「映画館で、日本人を殴り殺さないんなら行ってもいいけど‥‥‥」

「うふふ、一番ヒドイ場面で、皆さ~~ん!ここに日本鬼子がいますよ~~!って叫んじゃおうかな~~~♪」

「おいおいおい‥‥」

ーーーというじゃれ合いの後、行きました、中国娘と“南京”を見に・・・・

公開2日目、午前9時半開演という時間帯で行きましたので、100席ほどの客席に10人ぐらいとまばらな観客。(入場料は1人40元≒600円)

映画は、日本軍がほぼ南京を制圧して掃討戦、と思われる場面から始まりましたが、問題だなと思ったのは、中国側の戦闘員が誰も軍服を着ていないこと。

みんな民間人の格好。それでも小銃をぶっ放し手榴弾を投げているので、これは軍人なんだろうな?と推察できるだけ。

案の定、一緒に行った中国娘(大学生)に「この中国軍人は共産党軍か国民党軍か」と聞きましたら、「八路軍=共産党軍に決まってるじゃん!」ーーー終ってから延々と歴史の講釈をして、ようやく国民党軍とは認めましたが、

ほとんどの中国人が、この中国娘と同じように感じていると思います。

そして捕虜となった中国軍人の大量処刑場面。ここでも軍服姿の者は誰一人としておりません――――。歴史知識のない者には民間人虐殺と映るでしょう。

揚子江と思われる水辺に追いやられ----水辺までで画面が変わりましたが、あのまま追い込まれたであろうと当然想像します。ーーー広場にギッシリ座らせて、機関銃で撃ち殺すシーン。ーーー穴の中に入れて生きたまま埋め殺し。

街の中には死体が散らばり、電柱に括りつけられて死んでいるのも至る所に。

完全制圧後、これは珍しいものだぞ、と話しながら掠奪品(?)を荷車に積み上げるシーン。婦女暴行場面が数シーン――――。

指令官らしき軍人が「規律が紊乱しとる!早く慰安所を作れ!」そしたら、

将校が安全区管理委員会のラーべを脅して、慰安所で働く(中国人の)女を百名選び出せ、と命令。泣き泣き従うラーべ。

布告:慰安所では性病防止のため必ずコンドーム着用のこと。
   ひとり1回の時間は15分以内とする。
   日本人慰安婦は5円、中国人、朝鮮人慰安婦は2円とする。

そして慰安所の中の場面で、先の者が終るか終わらないうちに次の者がのしかかる。期間の経過は不明ながら、やがて、たぶん激務(?)のため、死んだ慰安婦が素っ裸のまま荷車に山積みされてどこかへと運び去られるーーー。

そんなこんな、あまりストーリー性はなく2時間。

終ってから3人で(中国娘は2人でした)食堂に入り、あれはウソだ、これは本当だなどと中国語で話しておりましたら、相席した若い中国男が「あんた達が話してるのは南京大虐殺のことだろう」と話し掛けてきて、

OJIN に南京大虐殺の見解を聞いてきました。

3~4万人は死んでいるだろうけれど、ほぼ全員が軍人で、戦争中なんだから仕方ないことだ、と答えましたら、「しかし日本軍人にも2人酷い奴がいただろう」

初めは何のことか分かりませんでしたが、ようやく百人斬り競争のことだと分かって「あんな話は小説みたいなもんだよ。あの頃の日本刀はできが悪くて、何人も切ったら曲るし刃こぼれするし、第一血油で切れなくなってしまうよ」

と話したところで食べ終わって、「まあ、日本人には日本人の解釈があり、俺達には俺達の解釈がある」と言いながら出て行きました。

見終わっての中国娘の全体に対する感想は「ストーリーがよく分かんないし、ぜんぜん面白くな~~~い!」ーーーでございました。