頂門の一針 | 日本のお姉さん

頂門の一針

メイル・マガジン「頂門の一針」8月21日(木)
━━━━━━━━━━━
プロポリスは蜜蜂が発見
━━━━━━━━━━━永冶ベックマン啓子

蜜蜂は人の健康の為に、蜂蜜、ローヤルゼリー、花粉、ワックス、蜜蜂の毒、それからプロポリスの6つの大切な物を私達に提供してくれます。プロポリス使用の歴史は古く、古代エジプト、ギリシャ、ローマまで遡り、ロシア、中世ヨーロッパに置いては、民間薬として幅広く使用されその自然の抗菌性と消炎効果、鎮痛、麻酔作用が良く知られていました。その昔、中国では歯槽膿漏の秘薬として、蜜蜂の巣(プロポリスが付着)が使われていました。語源は、プロはラテン語とギリシャ語で前、ポリスは都市、城砦、つまり病気は都市(蜜蜂の巣)の前で、留まると言う訳です。蜜蜂は、1つの巣を1匹の女王蜂と約300匹の雄蜂達、それに2~7万匹、例外的には30万匹の中性化した雌の働き蜂で大変精密化した1つの国家を形成しています。巣の中の1匹分の生活空間は、1立方cm以下のとても狭い空間になり、温度が34℃前後、微生物が一番生殖しやす環境です。7千万年以上の昔より、有害な細菌やウィルス、カビ、隙間風、湿度などから自分達を守る為に、巣の全ての出入り口、部屋、隙間等に自然の武器プロポリスを使い自己防御に成功してきました。人間に取りましても、最も古い天然の薬品の1つです。
近年化学薬品の副作用の弊害が世界各地で問題となる中、優れた自然療法が求められています。この時代背景の中で、蜜蜂の研究家達は、蜜蜂の巣が今日の模範的な病院の手術室より、より無菌状態である事実を認識し、1970年代の初め、世界に先駆けてドイツでプロポリスの固有主成分のビタミンに良く似た成分である、Flavonoide/フラボノイド群(語源は黄色の意があり、ビタミンPとも言われ、現在までに4000種類が知られています)が新しく発見されています。

フラボノイド群の働き :
*、体の個々の細胞、リンパ球やマクロファージの保護活性強化を計り、新陳代謝を促し体が持つ自然治癒力を高める働きをします。
*細胞間物質コラーゲンを合成し、結合組織や血管を強化し、細菌やウィルスの進入を防ぎます
*活性酸素フリーラジカルを消去し、体内の酸化や発ガン物質が出来るのを防御
*抗アレルギー、止血、鎮痛、麻酔作用、広い抗菌スペクトル、消炎作用がある
*骨髄機能を活性化させますので、白血球や血小板を増加させて正常値に戻しますので、免疫力がでて身体を活性化させます。
* 弱っている毛細血管、血管の強化、白内障や高血圧予防の作用
* 年齢に関係なく髪を黒くし、増やす
プロポリスとは、芳香のある自然物で、蜜蜂が植物の新芽や若葉、花芽、樹皮から採取した、植物の高度な生物学的パワーを持つ分泌物、樹脂類と自らの分泌物(酵素パロチン)を混ぜ合わせて作られた膠状物質です。自然薬理物の宝庫とさえ言われるほど、多くの成分からなる生薬です。プロポリスを提供する最も重要な植物は、白樺、ダテカンバ、ポプラ、マロニエー栃、ドイツトウヒ、ドイツカラマツ、樅、松等の植物です。主に夏の昼間に採集され、1つの巣から年間約60グラム位しか取れません。自然物ですから、四季、気候、地域、環境に大きく影響を受け、その成分に大きな変動が見られます。プロポリスの芳香は、約30種類の揮発性成分からなり、これら微量成分が中枢神経に働きかけて、神経のバランスを良好に保ち、抗欝的な働きをすると考えられます。 ジャスミン、ラベンダー、ベルガモット と同じアロマセラピーの働きがあります。人は年齢と共に、精神的にも肉体的にもその力が衰え、体の防御力、自然治癒力―免疫力が低下します。例えば50歳を過ぎますと、その人が持つていた免疫力は若い時のなんと50%まで半分に下がります。日常生活の中で、今まで左手に何ら問題なくやって来た事が、ある日急に重荷になってきますしかし、この問題を解決し、熟年層に再び活気と元気のパワーを呼び戻してくれる自然の策があるのです。伝統的で、しかも未知の可能性を秘めた不思議な自然の物質、プロポリスです。勤勉で賢い蜜蜂達に感謝!(ながやベックマンけいこ 在独ミュンヘン)
━━━━━━━━━━━━
ラーメン発祥の地は蘭州市
━━━━━━━━━━━━古澤 襄

ハバロフスクの空港で帰国便を待っていた時に美しいロシア人女性と隣合わせとなった。黒髪に青い眼、肌は抜ける様な白さ。一目みてブリヤート人だと思った。ブロークンな英語で話かけると「博多の里に戻ります」と流暢な日本語が返ってきたので驚いた。イルクーツク大学の日本語学科で在学中に北海道大学に留学し、そこでご主人と知り合って結婚したのだという。それなら「里」はイルクツークであって、博多は「嫁ぎ先」ではないか、と思ったが、細かいことを言っても仕方あるまい。「札幌ラーメンを食べたの」と話題を変えたら「札幌ラーメンよりも博多ラーメンが好き」と白い歯をみせて笑う。酷寒のシベリアに住むロシア人にとって脂肪分を摂取することが欠かせない。ラードがたっぷりきいた博多ラーメンが好きというのが分かる気がした。だが日本では寒い北海道で淡泊な味の札幌ラーメンが流行って、南の博多で濃厚な味の博多ラーメンが生まれたのは何故だろうと考えている中に、新潟行きの搭乗時間がきた。博多には福岡支社長時代に3年いた。最初はトンコツのにおいが強烈な博多ラーメンに閉口したが、細ネギをたっぷり入れて、紅ショウガを山盛りした博多ラーメン党になってしまった。ラーメンは日本人が、ソバ打ちから考案したしたものだと思っていた。昔は支那ソバといったものである。日本人が考案したラーメンを支那ソバというのは何故だろう。多分、支那大陸に渡った日本人が考案したので、支那ソバといったと手前勝手な解釈をしていた。ソバは世界中にある。ロシアが最大の産地で、カナダでも栽培されている。中国南部でもダッタン・ソバが有名である。多くの国ではソバを種のまま煮て柔らかくし、スープに混ぜた粥にして食べている。ソバ種を石臼でひいて、メリケン粉状にして、捏ねたうえで包丁で細く切り揃え、熱湯でうでて汁で食する手数をかけた食べ方は、日本独特のものである。支那ソバは、この手のものだと思ってきた。ところが違っていた。発祥の地は中国の蘭州市、海抜1600メートルの高地あるこの街は、歴史の古い都でシルクロードの要衝。秦の昭王の時代に隴西郡の地といわれた。古名は金城といったが、隋の時代に蘭州の名がついた。私は蘭州市をまだ訪れていないが、ここの名物は蘭州ラーメン。ラーメンという言葉は、中国語の「拉麺」からきている。練った小麦粉の塊を引っぱってのばしていくこと「」)によって麺を作っていくことから、この名がついた。蘭州市武都路に「馬子禄牛肉麺」というお店がある。そこで拉麺の実技をみせてくれる。牛肉スープで具に焼き牛を乗せて食べるのだが、客が麺の太さを注文すれば、自在に作ってくれる。麺の黄色さは「かん水」を使って作るが、麺の“こし”が強くなり、“伸び”をよくする。昔の支那ソバも「かん水」を使うので、独特のアクともコクがあった。まさしく蘭州ラーメン直伝の味といえる。だが「かん水」を使ったラーメンを多く食べると胃に良くないという説が出て、戦後は「かん水」を使わないラーメンが出回るようになった。小麦粉のグルテンによって“こし”を求める製法で、黄色みが薄れ、味わいも淡白になるため「細いうどん」の感じが拭えない。胃潰瘍を患った私だが、やはり「かん水」を使ったラーメンの方が好きである。それも昔の味の支那ソバに郷愁を感じる。お湯を入れて食べる即席のカップラーメンだけは願い下げにしたい。
━━━━━━━━
寄付哀願ヒラリー
━━━━━━━━平井 修一

米国民主党の次期大統領候補を正式に決定する「民主党全国大会」がコロラド州デンバーで8月25~28日に開催され、バラク・オバマ氏が選出される運びだ。民主党はこの大会で、ヒラリー・クリントン氏との昨年からの予備選挙で二分された党内の支持をオバマ氏に一本化し、11月の共和党のジョン・マケイン氏との本選挙に進むことになる。ヒラリー氏は7月に予備選挙で敗北を認めて以来、オバマ氏支持を訴えている。ヒラリー氏はこの選挙戦で20億円もの負債を負ったといわれており、選挙戦後も支持者に寄付を呼びかけているが、夫のビル・クリントン前大統領は支持者に「ヒラリーに10ドル以上の寄付をすれば全国大会へ参加でき、できる限り支持者と対話する機会をつくる」とメールでこう呼びかけている。「私は多くの民主党全国大会で実に多くの役割を演じてきました。選挙運動員、知事、基調演説者、ノミネート候補者、大統領、そして前大統領としてそこに参加してきました。しかし、初めて参加した大会は格別な思い出になります。ひとつの所に実に多くの人々がひとつの大きな目的、すなわち民主党の次期大統領候補を選ぶために努力しているのを見るのは刺激的で歴史的な機会になります。ヒラリーは現在あなたを必要としています。ヒラリーは皆さんが掲げた問題のために戦い続けます。26日と28日にはヒラリーがオバマ氏支持のスピーチをします。あなたが今日(19日)の真夜中最終期限前に寄付してくれれば、あなたには来週デンバーでヒラリーと私に会うチャンスがあるでしょう。今すぐクリックして寄付してください」先月にもビル・クリントン氏は「ヒラリーを囲むパーティー」への参加を呼びかけ、50ドル以上の寄付を求めたが、今回は10ドルに「ハードル」を下げて若年層や貧困層からの寄付を狙っているようだ。日本の公職選挙法では考えられない選挙の仕組みだが、選挙への関心を高め参加を促すことには大いに貢献しているだろう。「支持をするなら金をくれ」と言ったら実もふたもないが、「候補者への支持の大きさを寄付の額で示すことはできます」と言い換えれば、日本でも納得する人は多いのではないか。日本の選挙は棄権率がすこぶる高いが、選挙ひいては政治への関心と参加を高めるために、寄付をワンクリックでできるようにしたらどうだろう。アルバイトは採用不可、ボランティアはOKといった、選挙運動の過剰な規制もこの際、緩和したらどうだろうか。
ーーーーーーーー