頂門の一針」 | 日本のお姉さん

頂門の一針」

「頂門の一針」 1261号
胆大為妄、或は暴虎馮河
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樋泉 克夫
この世界で起こる複雑極まりない現象も、存外に簡単な法則の組み合わせで解き明かすことができるようだ。
たとえば慣性の法則、運動の方程式、作用反作用の法則で構成された「運動の三原則」によって、あらゆる運動現象を原理的に説明しきってみせたニュートンのように。
そこでニュートンに倣って、殊に複雑・怪奇・激越・面妖で変転極まりない最近の中国の振る舞いを改めて考え直してみる。
とりたてて小難しいリクツを持ち出さなくてもいい。中華民族主義、大一統、反日の3原則で説明できるだろう。
これを総称して愛国無罪。

先ずは中華民族主義。たとえば聖火リレーからオリンピック目前の北京の戒厳体制までは、これでヒト括りできるはず。
スポーツに政治を持ち込むなといったところで、所詮は政治だ。北京オリンピックは我が民族が一切を差配し、中華民族の存在感を全世界にみせつけるための絶好の機会である。
ならば民族の面子を潰してやろうなどと妄動する輩の跳梁跋扈を許すわけにはいかない。
豪華絢爛の聖火リレーを妨害するヤツラに対し、こちらから出向き断固懲らしめてどこが悪い。

北京がオリンピックを行うに相応しい安全・安心の古都であることを印象づけるために、万難を排して取り組むぞ。不逞の輩は断固として海外の客の目の届かぬところまで放擲せよ。
こうなったら東京やソウルでのオリンピックが子供騙程度だったことを、北京を戒厳令なき戒厳下の要塞都市と化してでも、断固として世界にみせつけてやる、となる。

次いで中華民族は一つであるべきだという大一統という手前勝手な考えがあればこそ、3月のチベットにおける民族弾圧や少数民族に対する理不尽な仕打ちにみられるような“蛮行”が繰り返されることになる。
香港やマカオでの“慣らし運転”を終えた一国両制を、これから台湾に推し進めようと虎視眈々と狙っている。大一統という民族の聖なる使命の前には、台湾住民の意思などナンボのモンジャイ、なのだ。

最後に反日だが、誰もが昭和に入ってから、ことに昭和6(1931)年9月18日に勃発した満州事変以降の中国大陸における日本軍の行動に原因があるように看做しがち。
たしかに「九・一八」は反日の記号となり、満州を流れる松花江は反日のシンボルとなった。

だが、戦争時の「日本帝国主義打倒」からはじまり、毛沢東時代の全国一斉に一糸乱れず展開された「日本帝国主義復活阻止」を経て昨今の若者によるネット反日まで、これまでみられた一連の反日行動を冷静に振り返ってみる時、そこに侮日・軽日・憎日・恐日・畏日・罵日・嫌日・敬日、時に恋日の意味が込められていることが見て取れるのである。

そもそも歴史的に考えるなら、中国人が自らの不甲斐なさを否も応もなく知らされた日清戦争こそが、両国関係の分水嶺だったような気がしてならない。

負けるはずのない《小日本》に朝鮮半島で完膚なきまでに叩きのめされてしまったことで、東方に浮かぶ「海上の三山」に棲み中華文明の栄に浴すことのない化外の民たる《倭人》に対し持ってきた優越感は吹っ飛んでしまった。以来、《小日本》が屈辱と恐怖のトラウマになってしまった、というわけだ。
いま共産党政権は中華民族主義、大一統、反日の三頭立て馬車で疾駆する。で、行き着く先は・・・天知る地知るも、我知らず。 
       《QED》 (大学教授)
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安倍辞任の真相
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渡部亮次郎

<安倍晋三首相は12日、辞任する意向を固めた。参院選で惨敗したものの、内閣改造を断行することによって政権浮揚を図ったが、失敗したことが原因とみられる。これに関連し、麻生太郎幹事長は首相の辞意について「ずっと前から聞いていた。自分には求心力がないと言っていた」ことを明らかにした。

同日午後1時から首相の所信表明演説に対する各党代表質問が予定されていたが、自民党幹部は民主党幹部に対し「わたしは代表質問に出るわけにはいかない。健康上の理由だと首相が言っている」と伝えた。> 07年9月12日13時33分配信 時事通信


<自民党の総裁選挙 19日に。

政府・自民党関係者によりますと、自民党は、安倍総理大臣の後継を選ぶ総裁選挙を今月14日に告示し、19日に両院議員総会を開いて、国会議員と自民党の地方組織の代表による総裁選挙を行う方向で調整することになりました。>NHKニュース9月12日 16時20分

真相は追々明らかになってくるだろうが、決定的な事は肉体的にも精神的にも限界点に達していた、という事ではないか。半生、精神力を鍛錬する「苦境」に立った事があったとは考えられない。
「参院選で負けても辞めない」は小泉全総理に刷り込まれた事であって、実際の重圧を予想し、自ら決意した事ではなかったはずだ。

私が総理辞意表明の前夜、財界筋から得た情報では、安倍さんの痩せ方が尋常では無い、最盛期より10Kgも痩せた、とのことだった。真相は不明だが、痩せて生気を失っていた事は事実である。

安倍周辺に通じている人の話によると、原因は腸が普通より短い事にある。すぐに消化不良と下痢を繰り返すため、ストレスが溜まるとたちまち痩せることになる。加えて精神力は元々無い。

麻生以外に相談した政治家は無いはずだ。あったとすれば小泉前首相だが、相談すれば「辞めるな」といわれるに違いないから相談しない。派閥を牛耳る森元首相や青木幹雄元参院自民党議員会長は参院選敗戦直後に辞任を勧めて断られた仲だから、今回は無関係。
おそらく「神のお告げがあったから安心してほっぽり投げられた」と周辺は言う。神とは母親にして祖父の一人娘洋子のことである。晋太郎亡後、晋三を総理にする事だけを夢見てきた人。
精神的苦悩で日に日に痩せて行く息子を見るに忍びなく、ついやさしい声をかけたのではないか。おそらく昭恵夫人も同様だったのではないか。
そこで2日前の10日に麻生幹事長とサシで会って、健康上の理由で辞意を匂わせていたようだ。当日の行動記録を読むと夕方5時26分から20分以上も会談している(院内大臣室)。
その一方で小沢民主党代表との党首会談に一縷の望みを託していたのだから、やはりお坊ちゃんというしかない。

こうして「政局」に突如なったわけだが、自民党の領袖たちの中で古賀誠はツンボ桟敷だった。この古賀はおそらく福田康夫に擁立を働きかけると見る向きは多い。これに対して旧経世会(津島派)がどう動くか。

森本首相と青木も福田擁立で動くだろう。だが福田が立たなければ、空振り。

麻生以外は立たない可能性もあり、と事情通。安倍の腹には麻生後継しかないが、後継を指名できる力は残っていない。文中敬称略。
2007・09・12

本稿は安倍辞任表明当日のものだが、今日になっても通用すると確信している。安倍辞任以降の新読者のために敢て再掲した。安倍辞任の情報から独り取り残された観のあった古賀が引退した野中の指令の下、福田康夫を担いで一旗挙げるところ間でも当っていた。2008・07・25

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五輪ツアーに大異変
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)7月25日(金曜日)
通巻第2268号  

 南京空港で貨物に時限爆弾が発見
  上海ではサッカー場をターゲットのテロが計画されていた

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多維新聞網などに依れば、23日午前、南京空港の貨物ターミナルでX線検査機は不思議な国際宅配便を発見。開封したところ時限爆弾がセットされていた。

同日、上海では五輪開会式に合わせての上海サッカー場襲撃計画が露見し、未遂グループが拘束された、というニュースがあった。

日本からの五輪ツアーに大異変が起きている。

大手6社が観戦ツアーを募集してきたが、売り切れどころか、ほぼ半分しか埋まらず各社悲鳴をあげているという。或る情報ではJTBだけが、辛うじて目標の3分の2にこぎ着けたそうな。

ダンピングという手も使えない。そもそも4倍ほどのホテル代を、1年前の予約時に先払いさせられている旅行代理店が多いのである。

五輪をあてこんで激増を予測した中国ツアーは年明けと共に正反対で、ホテルも飛行機もガラガラ。

北京の5つ星ホテルで五輪会期中に空室がある。

4つ星ホテルは半分も予約が埋まっていない。

日本の大手旅行各社、中国部門を縮小の検討にはいっている。

   ♪
(読者の声1)樋泉克夫先生の論評を待っていました。

>いま共産党政権は中華民族主義、大一統、反日の3頭立て馬車で疾駆する。で、行き着く先は・・・天知る地知るも、我知らず。<

この締めくくりは、さすが、さすが。

「我知らず」の部分。これから「我知る」部分を少しでも開陳してくだされば幸い。新幹線、グリーン車の乗客になった場合、『ウエッジ』誌に連載されていた樋泉さんのコラムが楽しみでした。これから月1回の
登場を楽しみにします。(SJ生)

(宮崎正弘のコメント) 張り切って月2回のペースになりそうです。
まもなく大学は夏休みに入りますので。。。
   ♪
(読者の声2) 本日の「知道中国」175回、樋泉克夫さんのコラム中、「そもそも歴史的に考えるなら、中国人が自らの不甲斐なさを否も応もなく知らされた日清戦争こそが、両国関係の分水嶺だったような気がしてならない。

負けるはずのない《小日本》に朝鮮半島で完膚なきまでに叩きのめされてしまったことで、東方に浮かぶ「海上の三山」に棲み中華文明の栄に浴すことのない化外の民たる《倭人》に対し持ってきた優越感は吹っ飛んでしまった。以来、《小日本》が屈辱と恐怖のトラウマになってしまった、というわけだ」。

という箇所ですが、最近、友人経由で我が自衛隊の元幕僚長級の数人が中国軍のカウンターパートと中国で意見・情報交換を行った際に、中国軍幹部が「わが国は、アヘン戦争での敗北以来ほぼ1世紀にわたり、我が国が非力であったがために諸外国列強勢力に蚕食・蹂躙された。2度とふたたび、このような「屈辱の歴史」を持ってはならないと、我々(軍人)は深く誓っている」という発言があったと聞きました。

あの「百年の屈辱の歴史、骨身に沁みている」ということでしょうか。

敗戦後の米国の占領(政策)を、ほとんど「屈辱とは感じていない」戦後日本人との意識の差は大きい、と私は感じます。(KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)軍人がリップサービスで言うのは自由ですが、
それを真に受けてくる日本側も観察眼が甘いのではありますまいか。
中国軍は日本の自衛隊と似てサラリーマン化しております。

口で勇ましく、戦争となるや真っ先に指揮官が逃げる。それが伝統的なシナ軍です。
         ☆
北京五輪開会式の、その日。8月8日
 
 【国民大集会】八・八北京虐殺五輪NOデー!
我が国日本に対し支那共産党政府は建国以来一貫して反日敵対行動を起こした事実は看過できぬことです。

この支那共産党政府が行う平和の美名に隠れた虐殺の祭典北京五輪の当日に異議を唱えるべく超党派大同団結の国民大集会を左記の通り開催します。

尚、当日は日本民族のみならずチベット人・台湾人・東トルキスタン人ら各民族が参加をいたし、各民族の代表によるリレートークをする予定であります。

時節柄御繁忙のことと存じますが、諸先生、諸先輩、同志諸兄御誘い合わせの上、御参加戴きますよう御案内申し上げる次第です。

※ 午後八時八分には北京に届けとばかりの怒涛のシュプレヒコールを行います

※ 駐車場は完備されていないのでお車でのご来場は御遠慮ください。

※ 大会準備をお手伝いしていただける方は五時三十分に現地集合です。

日  時 八月八日(金)午後六時三十分~八時三十分

場  所 代々木公園野外ステージ JR山手線原宿駅下車徒歩五分
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/yoyogi/kouenannai.html

主  催 八・八北京五輪NOデー!国民大集会実行委員会
      実行委員長 殿岡昭郎
      事務局長(中国民族問題研究所代表) 村田春樹 
      連絡先〇九〇‐七〇五五‐二五〇〇(村田春樹)
   ♪
「チベット自由人権 日本百人委員会」が発足します
チベットの要人を迎え、日本側支援代表らとシンポジウムがあります
   同委員会代表は 櫻井よし子さんを予定

とき         7月30日  午後六時半(六時開場)
ところ        憲政記念館
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/kensei/kensei.htm

参加申し込みは、御名前、ご住所、電話番号を、FAXで(6404-
8842)
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筆順の是非敢て
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内田一ノ輔

読者の皆様は「卍(まんじ)」の筆順(書き順)をご存じですか。6画です。

漢字を書く場合、1画づつ書いていくわけですが、書き終わった時に正しい漢字が書けていれば良いはずだと私は認識している。しかし、漢字には筆順というものがあって、時には筆順が正しくないとの指摘を受けたりする。
重要な事は、漢字自体を正しく書けることであり、かつ美しく書ければそれに越した事は無いはずだ。

「右」と「左」という似たような漢字の筆順が異なるとされているのは有名です。しかし、私はどちらの漢字も「―」→「ノ」の順で書いている。

「必」という漢字にいたっては、なんと4種類もの筆順んが有って、そのどれもが「不適当ではない筆順」とされている。しかし、私の使っている筆順は「心」+「ノ」であり、「不適当な筆順」とされているようだ。

私の独断と偏見でいえば、「必」には「心」という漢字が大きな意味を持っていると感じてきた。また、筆順を「不適当ではない」方法で書いてみると、慣れもあるのでしょうが、自分の感覚ではバランスの悪い漢字になってしまうのです。

漢字自体には、偏や旁に夫々の意味があるとされているし、私もそう認識している。

「魚」偏がつけば、多くは魚の種類を意味し、「月」偏(にくづき)がつけば、人体の部所や人体に関わることを意味する場合が多い。

「心」という漢字は部首として分類されている。また「心」を部首とした漢字には間違いなく「必」があるのである。
「心」を部首とした漢字を見てみると、人の感情に関わる物が多く見て取れる。

要するに、「必」という漢字は、人の「心」に襷(たすき)を掛け、「かならず」という決意を表したものではないのか。あくまでも私の解釈です。

そう私は考えてきた結果、筆順は「心」+「ノ」が相応しいと解釈してきたのである。

「心」の筆順は「ノ」→「し」→「’ ‘」である。しかしながら「必」という漢字の「不適当ではない」とされる筆順では、「心」の筆順は無視されているのである。

さらには、私のような筆順に至っては、「不適当な筆順」とされているのだ。ここの所については、どうしても納得がいかない。

こうなってくると、筆順とはいったい何なのであろうかという素朴な疑問が涌いてきてしまうのです。

ここで、「筆順指導の手びき」という、文部省の作った筆順基準書(1958年)を紐解いてみる。

「まえがき」には、「同一構造の部分はなるべく同一の筆順」に統一するという観点で検討を加えたとあり、特に「覚え易さ」という要素を追究したもののようだ。

しかし、「右」と「左」で、「ノ ―」と「― ノ」と異なるのは。「まえがき」と矛盾しているのではないかという疑問が残るし、結果、子供たちを混乱させるだけではないのか。

同じような漢字を使う中国や台湾では、「右」「左」の「ナ」の部分は
「一 ノ」という順序で統一している。

しかし、「筆順指導の手びき」では、「覚え易さ」よりも「整え易さ」や「字源」を強調して、「右」と「左」を書き分けているという説明は説得力が無い。

この「手びき」の作成委員の中に、いわゆる「人災」と呼ばれ、かつ発言権の強い委員がいて、このような形となってしまったのではないのかと勘ぐられる。

ハッキリしておきたいのは、「筆順指導の手びき」という基準書に示された筆順は、あくまでも指導上の配慮から「基準として提示するにすぎない」との立場のようである。「ここに取りあげなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない」としている。いわゆる規範的筆順だ。

しかし、この点について、教師に対する説明や理解度が欠けていて、いつのまにか基準としての筆順は「正しい筆順」となって1人歩きしてしまったのが実態の様である。

この解釈で言えば、前述の「不適当ではない筆順」「不適当な筆順」という表現方法自体が「不適当」なのである。

確かに、小学生に漢字を教える場合や、外国人に漢字を教える場合には、見たこともない漢字を書かせる手法としての筆順は重要なのであろう。

小学生の漢字テキストには、1画ずつなぞって書けるようなものもあり、そこでは筆順も同時に覚えることが出来きるというものも見たことがある。

しかしながら、機能的要素(整え易さ・書き易さ・読み易さ・覚え易さ)ばかりに拘るとか、教師の誤解で筆順に拘れば、結果として子供たちに混乱を与えていると言えないのか。結局は、漢字文化の煩わしさに嫌気を覚えさせてしまうのではないのか。

漢字検定では筆順も出題されると聞いたが、何をもって正解とするのかも知りたいところである。また、筆順はあくまでも、漢字を教える手法の一つに過ぎないと割り切り、筆順には拘る必要もないのではないか。むしろ美しい字に拘るべきである。

書道の世界では、筆の運びや跳ねというものもあり、形や美しさにも筆順は大きく影響すると思われる。このことについては、書道家の方のご意見を待ちたい。

本誌の読者の年代であれば、筆順にうるさい方も居られるでしょうし、昔ながらの筆順の方もいるでしょう。下記サイトで一度確認してみるのも面白いかも。
「漢字筆順字典」、「卍」の筆順も判ります。
http://ksbookshelf.com/DW/Hitsujun/
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目からウロコ! たばこの話(2)
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平井 修一

コロンブス探検隊のスポンサーはスペイン国王で、薬が莫大な富をもたらすことは今も昔も変わらない。新薬開発はスペインの国是だった。探検家たちから「現地の住民はたばこを薬として使っている。試してみたが確かに効く」という報告が続々と寄せられてくる。
たばこの成分のニコチンには「自律神経に働き、はじめに興奮、次に麻痺をもたらす」(大日本百科事典)作用がある。興奮(昂揚)と麻痺(鎮静)という相反する効能をもつというのは珍しいそうだが、アルコ
ール・酒とそっくりで、ともに習慣性が強い。人間はその手のものが大好きなのだ。

●たばこは万能薬として広まる
サルノコシカケ、紅茶キノコ、アロエ、ウコンなどいろいろな怪しい健康食品があり、専門家とか医者もどきがマスコミで効能をもっともらしく言うことでブームになるのは洋の東西、今昔を問わない。

国王の意向を受けたかどうかは知らないが、スペインの大学教授がたばこを治療薬として勧めるなどにより、各地で評判になった。

フランスの外交官、ジャン・ニコはリスボン公邸の庭にたばこを栽培した。研究を重ねた結果、片頭痛に効くと確信。片頭痛に悩んでいたフランス王妃カトリーヌにスナッフ(微粉状にした嗅ぎたばこ)を献上した
から評判はうなぎのぼり。

日本で言えば宮内庁御用達。たばこは「王妃の薬草」として大評判になった。ジャン・ニコはニコチンの名称として永遠に讃えられる栄誉を得た。

イギリスではたばこの煙がリューマチや神経痛などの痛みを和らげると評判になった。

<この動きに拍車をかけたのが、セビリアの医師、モナルデスだ。国内外で名が知られており、スペイン政府とも関係が深く、多大な影響力がある医師だった。

1571年、モナルデスはたばこに関する本を出版する。「たばこは歯痛からオデキまで、あらゆる傷や病気を治せる」と記したもので、それぞれの病気に応じた処方を紹介する総合的な医学書だった。

本はたちまちベストセラーとなり、ラテン語、イタリア語、フランス語、英語にまで翻訳された。以後、この本はたばこに対する万能薬信仰のバイブルとして、200年以上にわたって影響を持ち続けることになる>(コスネール編著「たばこの謎を解く」)
スペイン国王は「してやったり」とニンマリたばこをふかしたことだろ
う。

それにしても現在は万病のもとのように蛇蝎のごとく嫌われているたばこが、万能薬として普及したなんてビックリだ。長生きと読書はするものである。(つづく)
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話 の 福 袋
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 ◎北京五輪に向け全面規制開始、警察関係者数十万人北京に集結

【大紀元日本7月25日】北京で7月20日から、五輪向けに8項目にわたるセキュリティ・チェックが実施された。
全国の空港19カ所におけるダブル・セキュリティ・チェック、北京の地下鉄全線、4大駅、長距離バス・ステーションでもセキュリティ・チェックが行われ、自動車は車両ナンバーにより走行の規制を受けるという。

百万人を超える出稼ぎ労働者が北京から追い出されたほか、地下室などの劣悪な住居に住む低所得者約30万人も強制的に移動させられた。

町中では、至るところに見かけられる公安武装警察のほかに、少なくとも15万人の安保警察および29万人のボランティア巡回警備が通行人に尋問している。北京の警備は物々しさを増している。

保安警察数十万人、怯える北京

北京は、完全武装の公安警察が巡回していて、王府井では市民が尋問される場面が随所で見られる。至るところに制服姿の警備がいる。特に雲南省昆明市で発生した2件の人為的爆破事件が当局に不安を与え、四川震災地区にいた十数万人の兵士も呼び戻され、危機に応対させるほどだ。

政府側の報道によると、少なくとも数万人の武装警察、15万人の保安警察および29万人の警備がまるでテロリストを見分けるように、北京市を往来する通行人を厳しくチェックしているという。

また、安全を確保するために、各建築現場の出稼ぎ労働者を北京から追い出した。さらに、今では、地下室などの劣悪な住居に宿泊する低収入層も北京から追い出そうとしている。北京当局は業者に対して、五輪期間中に地下室の賃貸を禁止することにした。

しかし、北京当局がここまで厳重に警備を敷いても、事件は続発している。7月21日、北京地下鉄では、人が線路に立ち入りしたため、電車は数十分間運行停止になった。

実際、北京警察自身でさえ保安に対して自信がないと示した。また、これまでに、公安部A級指名手配の懸賞金は約154万円だったが、五輪期間中では770万円になった。警察は地方の警察学校学生約8千人を警備にあてる。

ネット利用者は、本来では平等を唱える五輪は、今になって、大量の出稼ぎ者がそのために追い出されていて、北京は少数の裕福層と北京出身者の特権活動になってしまった。また、本来では、平和の五輪も当局によってまるで国難が眼前に迫っているような、体裁の悪い局面にしてしまったと嘆いた。

 ◎「防衛予算に巣くう利権屋を排除」と検察 秋山専務理事逮捕で

5兆円産業ともいわれる防衛利権の解明を目指して始まった一連の捜査で、東京地検特捜部は元防衛事務次官、守屋武昌被告(63)の収賄摘発から約8カ月を経て、ついに24日、“防衛フィクサー”の秋山直紀容疑者(58)の逮捕にこぎ着けた。

だが巨大産業をめぐる政官業の闇を明らかにしたとは言い難く、秋山容疑者から有力な供述が引き出せなければ、今回の事件が終着点との観測もすでに出ている。長期の捜査を継続させ、脱税を摘発した特捜部の狙いは何だったのか。

「事件の先があるならいいが、防衛事件という大枠で考えると、先が見えずに着手して、脱税だけで終わりというのはどうか」
 ある検察首脳は今春、こう疑問を口にした。

法務・検察の一部では、脱税額が少ないことなどから立件に慎重な声もあった。通常、脱税額は3億円を超えると逮捕される悪質な事案とされるからだ。

今回程度の金額では、容疑を認めれば在宅起訴が普通。一方で法務・検察の一部が、政界関係者と近い秋山容疑者を“狙い撃ち”したとの批判を嫌ったとの見方もある。

5月中旬ごろ、参院外交防衛委員会で秋山容疑者の証人喚問を模索する動きがあったことも、捜査が政局に影響することを嫌う検察首脳らを慎重にさせたとみられている。

だが、特捜部では一貫して「明らかな犯罪行為を見つけたのに、あえて見逃すことはできない」と主張。地道な捜査が上層部を動かした。脱税マネーの行方追及は、まだ続けられる。

「今後の調べで事件が伸びなかったとしても、防衛予算に巣くう利権屋に退場願ったことに意義はある」検察関係者は語った。
産経ニュース2008.7.24 22:00

 ◎上海でテログループを摘発 サッカー場攻撃計画と当局

24日の新華社電によると、中国・上海市公安当局者は、北京五輪期間中に上海のサッカー競技場の攻撃を計画していたグループを摘発したと明らかにした。

同当局者は「われわれはテロを計画していたグループを急襲し摘発した」と語ったが、摘発の日時や、何人を拘束したのかなど詳細は明らかにしていない。

上海のインターネットメディアは23日、国際的なテロ組織が上海の競技場で攻撃を計画しているという情報があると上海市公安当局が明らかにしたことを伝えていた。(共同)2008.7.25 00:38)


 ◎7割の人が「憮然=腹立て」と誤用、文化庁の国語世論調査

日本語の慣用句や言葉の使い方について、文化庁が世論調査した結果、70%以上の人が「檄(げき)を飛ばす」や「憮然(ぶぜん)」の本来の意味を取り違えていたことがわかった。

議論などで結果が出る「煮詰まる」についても、40%近くが「議論が行き詰まり結論が出せない状態になること」と逆の意味に思い込んでいた。

調査は今年3月、全国の16歳以上の男女3445人を対象に行われた。

「檄を飛ばす」は「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求める」というのが本来の意味。選択肢の中から正答を選んだのは19%にとどまり、73%が「元気のない者に刺激を与えて活気づけること」と回答した。

「憮然」についても「腹を立てている様子」と誤った答えを選んだ人が71%に上り、「失望してぼんやりしている様子」と理解している人は17%だけだった。

また「卑劣な方法で失敗させられる」という意味の慣用句は「足をすくわれる」が正しい答えだが、74%の人が「足下をすくわれる」と回答、「足元を見る」という表現と混同していた。

「話などの要点」を意味する「さわり」も正しく回答したのは35%で、55%は「話などの最初の部分」と勘違いしていた。

特に「煮詰まる」は世代間で使い方に大きな開きがあり、「結論の出る状態」とする回答は50歳以上は70%を超えたのに対し、16~19歳は16%だった。(2008年7月24日23時29分 読売新聞)


 ◎1000億ジンバブエドル、価値たったパン1斤 国民の望みは連立より食糧

【ロンドン=木村正人】アフリカ南部ジンバブエで、ムガベ大統領が野党指導者と連立政権の樹立に向けた協議を始めることで合意した。同国の年間インフレ率は220万%に達し、中央銀行は1000億ジンバブエドル紙幣を発行。

この巨額紙幣でもパン1斤しか買えない窮状ぶりだ。国連は500万人の食糧援助が必要と指摘しており、「歴史的な与野党合意」にも国民の不安は募る一方だ。

現地からの報道によると、ムガベ氏と野党民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長らは21日、南アフリカのムベキ大統領の仲介で与野党協議を始めることで合意。2週間以内に連立政権の枠組みを決める段取りだ。

ムガベ政権の弾圧で大統領選の決選投票から撤退させられたツァンギライ氏が協議に応じたのは、野党支持者への暴力をすぐに止めさせる必要に迫られたからだ。

ムガベ氏と親しいムベキ氏だけでなく、国連、アフリカ連合(AU)を協議の場に引き込むのに成功したことが大きかった。大統領選の不正を通じ「独立の英雄」に対する国民の信頼も地に落ちた。ムガベ氏は国際社会の批判をかわすため協議に応じざるを得なかったとみられている。

主食トウモロコシの収穫量は昨年に比べ半減。国連は不足分40万トンを支援しようと計画しているが、ムガベ氏は地方での野党弾圧の実態が明るみに出るのを恐れてか国際非政府組織(NGO)の活動を禁止。食糧援助は完全に止まった。

首都ハラレ在住の日本人男性によると、スーパーマーケットは南ア系の店を除くと陳列棚はガラガラ。ソフトクリームが1700億ジンバブエドル、ピザが1兆4000億ジンバブエドル。

午後になると値段は必ず上がっている。支払いに小切手を使う人も多いが、急激なインフレで4、5日後の決済時には目減りするため、外国人は米ドル払いを要求されている。

この男性は「昨年5月、1ドルの闇レートが4万2000ジンバブエドル。今は7000億ジンバブエドル。実際には16億7000万%のインフレ率だ」と言う。  7月25日8時1分配信 産経新聞

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反     響
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 1)ジムでストレッチ中に若い男性トレーナーと雑談して意見が一致したのは「我が国のスポーツでは基礎体力及び身体能力を高める訓練が非常に不足している。特に野球にその傾向が認められる。その点で最も進んでいるのが最も競技人口が少ない部類に入るだろう(アメリカン)フットボールである」であった。実はこの不足は実に遺憾なことである。

24日夜もオリンピックに出場するU-23のサッカー、男子である、の対オーストラリア戦にもこの欠陥が顕著に表れていた。すなわち、ただ単に走っているだけのオーストラリア選手に、我が国の若き戦士たちはいとも簡単に吹っ飛ばされるのである。技術的には我が国の方が上であると見えるのに。

視点を変えれば「アメリカでは3大スポーツを教育のあらゆる段階で経験させることもあって基礎体力と運動能力が一般的に高い」のである。しかもその上に専門的にフットボールなり何なりに専心する場合、コーチたちは競技の技術を教え込む前に日本で言う「身体作り」を徹底的にやらせるのだ。

換言すれば土台をしっかり作っておくことを押し進めている。この点は日本におけるフットボールでも実行されている。我が国の大学フットボールでは高校でも未経験者か人材を発掘して一流選手を数多く養成してきた。

それが意味することは基礎となる体力と身体能力を鍛えておけば、その土台の上に花が咲きやすいということである。精神論はその後からで十分である。アメリカではこの基礎体力作りの基礎を、学校教育の3大スポーツを経験させて築いているとも言える。

日本最高水準にある大学フットボールコーチの1人は「その点を押し進めずに、専らスキル(技術と言うよりも技巧と言ったらよいか?)を集中的に訓練する我が国のコーチングはこの点が諸外国、特にアメリカと違うこと」を指摘する。

私はこれに加えて妙な精神主義を有難がるマスコミを批判したい衝動に駆られる。精神主義が功を奏するのは、体力・基礎・技術が同列であった時に初めて効果があるのであって、初めに精神ありきではないと言いたい。だが、精神訓練が我が国の文化であることは疑うべくもない。だが、そこに偏ってはならないと言いたい。

別な視点から言えば、1つの競技のみに特化して訓練すると、身体が、筋肉がその競技にしか適していない結果に終わるのである。
U-23の試合ぶりを見ていて思うのは、あの球扱い・技術全般は素晴らしいと思う。だが、身体能力があのままでは、異なる鍛え方をしてきた外国勢にはその点で劣勢であると思わせられた。
あの段階まで来てから身体能力の訓練に立ち戻っては遅いかどうかは別にして、この点を考え直す必要があるだろう。以上 前田正晶

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身 辺 雑 記
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主宰者は大阪に赴任したが仕事の無かったことがある。そこで月給を妻
子に送らせなが「筆順事典」を読みきったことがある。よく選挙事務所
を訪れると「祈 必勝  ○○大臣○○ ○○」トイッタポスターが貼
られていて筆順がさらされている。必ずを心プラス「ノ」というのは皆
無。

だが大臣の臣の書き方はさまざま。なんだか教養が試されているようで
面白い。筆順事典を読みきったしだい。臣は左のIから書き始めると書い
てあった。

長はーからではなくIから。崩し字をした時にばれる。怪しいところを覚
えてしまえば簡単。「癖」になる。