イスラエルからのニュース
2008年7月23日(水)
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*エルサレムで、再びブルドーザーによるテロ。犯人が射殺される
までに18人のイスラエル人が重軽傷を負った。犯人はハマス系
の国会議員の親戚だと判明したが、単独犯と見られている。(H,P,Y)
*相次いで発生したエルサレムのブルドーザー・テロの犯人は
いずれも東エルサレムのアラブ系住民。東エルサレムのアラブ
系住民のテロによる死者は今年すでに12人に達した。(H,P,Y)
*エルサレムのルプリアンスキー市長が、東エルサレムの
アラブ系住民を雇用するかどうかを再検討すべきだと警告。(P)
*米大統領を目指すオバマ候補がベングリオン空港に到着。
エルサレムで発生したテロを「弁明の余地無し」と激しく非難
した。(H,P,Y)
*カディマ党首選で勝てば、直ちにリクードと労働党を含む挙国
一致型内閣の結成を目指すと、リブニ外相が語った。(H,Y)
*今日の閣議でイスラム勢力による世界的なジハードへの対策
を検討へ。世界的なテロ対策についての閣議検討は初めて。(H)
*エルサレムで数十人の超正統派がパレスチナ人2人に暴行。
パレスチナ人は警察と近所の住民に救助された。騒ぎの発端は、
パレスチナ人がユダヤ人に暴行を行なったからだとの証言も。
(Y,H)
*包括的な大気汚染防止法が国会で成立。施行は2011年
初めから。 近年、イスラエルの各都市では大気汚染が深刻化
する傾向が見えており、汚染が原因と見られる子供の病気も
増えている。(P)
2008年7月24日(木)
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*オバマ候補がラマラを訪問し、パレスチナの首脳と会談。また、
ガザからの砲撃を受けるスデロット市も訪問した。オバマ候補は、
大統領になれば二国家の平和共存のため努力する考えを
示した。(H,P,Y)
*ガザからの砲撃が止まり、停戦が安定している現状はハマスに
有利だとシンベトのディスキン長官が警告。ハマスは武装強化を
進めており、近日中に総攻撃を仕掛けて来る可能性があると
語った。(H,P,Y)
*オルマート首相が警察官に行なった証言の内容が漏洩したと
の、首相からの苦情を受け、検察庁が調査を開始。(H)
*オルマート首相に贈賄したとされるタランスキー氏に対する、
首相側弁護士の5日にわたる反対尋問が終了。同氏の証言が
曖昧なことは実 証されたが、首相に対する贈賄の事実は揺る
がず。(P,Y)
*フランスからベングリオン空港に450人の移民が到着。移民省
担当者らの歓迎を受けた。フランスには50万人のユダヤ人が
住んでいるが、反ユダヤ主義の高まりで危険を感じている。(H,P)
*アルアクサ殉教団指導者のズベイディが、8年ぶりにジェニン
を出てラマラを訪問。武器を棄てる代わりに国防軍が追跡を
やめるとの合意が出来たため「暗殺を恐れずに行動できる」と
喜んだ。(Y)
*先月末に行われたエルサレムの陸橋の完成式典で、超正統派
の圧力を受けて出演直前に衣装変更を余儀なくされた少女
ダンスチームが、慰謝料50万シケルの支払いを求めて市役所
を提訴。(P)
*社員や退職者の電気代無料特典を中止するよう求められている
イスラエル電力社が10億シケルの特別基金を準備。将来、社員
に電気代の支払義務ができた場合に、会社が肩代わりする作戦
か。(H)
2008年7月25日(金)
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*オルマート首相に汚職疑惑で4回目の事情聴取。マズズ検事
総長は、首相が十分な取調べの時間を確保しないと非難した。
(H,P,Y)
*オバマ候補が、イランの核問題は重要課題だと発言。イランに
変革の時間を与え、それでもイランがウラン濃縮をやめなかった
場合は「いかなる行動も正当化されるだろう」と語った。(H,P,Y)
*カツァブ大統領の起訴担当を、エルサレム地検から国の検察庁
に変更。 新たな罪状の追加や事務の引継ぎなどに時間がかか
り、起訴状の作成は数ヶ月先になる見込みだと、マズズ検事
総長は語った。(H)
*東エルサレムでのパレスチナ人強制退去と、西岸地区での
入植者による暴力行為について、米国政府がイスラエルに
抗議。(H,Y)
*退任するイスラエルのギラーマン国連大使が、レバノンの国連
軍の活動に不満を表明。再びヒズボラと戦争になると警告した。
(P)
*過激な国防軍妨害活動で知られるISMの活動家数十名が
「ガザの海上封鎖を破る」と宣言して、来月にキプロスからガザ
に向け航海へ。途中で国防軍に止められて、騒ぎを起こすの
が狙い。(P)
*英語と数学の教育を全く受けず、大学受験の直前に勉強を始め
る超正統派イエシバの学生が、子供の時から英語と数学の授業
を受けている世俗派の生徒と同等以上の成績を出していることが
判明。(H)
*テルアビブの墓地があと1年で満杯に。土葬のイスラエルは
墓地が増える一方となっており、深刻な問題となっている。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp