青服防衛隊の来日は不用(博士の独り言) | 日本のお姉さん

青服防衛隊の来日は不用(博士の独り言)

青服防衛隊の来日は不用(博士の独り言)

http://specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-1525.html

ブエノスアイレスで聖火リレー
【4月12日 AFP】 チベット(Tibet)自治区での暴動弾圧などを巡り中国への批判が強まるなか、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで11日、北京五輪の聖火リレーが始まった。チベット支持派が「意表を突く行動」を予告する一方、欧米での妨害をふまえ、聖火の護衛を強化。警官1200人、沿岸警備隊員1500人が動員された。AFP 
4月12日付記事より参照のため引用/写真は「2008年4月11日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、北京五輪の聖火を掲げる第2走者、ホッケーのMagdalena Aicega選手。(c)AFP/DANIEL GARCIA」より参照のため引用
----------

ブエノスアイレスで「灯火リレー」

 一般に、日本のメディアでは「聖火」と報じてはいるが、原語をみれば、「灯火」、または「五輪灯火」とする方がふさわしいのではないか、と。そのご指摘を読者からいただいていた。より適切な表記と気づき、極力、小ブログでは「灯火リレー」と記すことにした。とりわけ、北京五輪の場合はとても「聖火」とは呼べず、その五輪開催の資格はすでに自動消滅している。ゆえに、行われている「灯火リレー」は、中国共産党の宣伝キャンペーンに過ぎない、と認識すれば、事の次第は判りやすくなるのではないか。

 表題に引用するAFPの報道写真には、灯火ランナーを囲むかように伴走する、評判うるわしき青服の防衛隊が写っているのが印象的だ。現地の護衛要員らしき人々が、その外側を伴走している。「宣伝キャンペーン」のために、当局がよほど神経を尖らせている様子が、この1枚からも窺える。

 表題記事は、『欧米での妨害をふまえ、聖火の護衛を強化。警官1200人、沿岸警備隊員1500人が動員された』と淡々と記している。このキャンペーンの「灯火」が行く国々でも、同様の光景が展開されるのかもしれない。行く先々で、各国の多くの人々が、その異様ともいえる光景を端緒として、中国共産党のチベットに対する暴虐を知ることになるだろう。

 いわば、加害者でありながら、重度の被害者であるチベットへ責任転嫁し、あたかも、チベットを「悪」とするかの中国共産党の虚構宣伝は、しかし、この「灯火」キャンペーンによって、むしろ、そのおぞましき本質を露呈する。その結果を生むことになるだろう。延々と続く後4ヶ月弱の期間は、その意味で貴重である。
----------

公安委員長のメッセージ

 さて、長野で行われる灯火リレーについても、中国共産党からさまざまな注文が来ているようだ。この4月11日に報じられたのでご存知かと思うが、泉信也国家公安委員長は、会見で、「警備は日本の警察がちゃんとさせていただくという大原則は崩すべきではない」(要旨)と述べ、長野市で予定されている灯火リレーでは、当局からのさまざまな注文を受け入れない考えを示したそうだ。

 また、同委員長は、『「ほかの国でも走ったから日本でも、という考え方は私自身としては歓迎しない」と語り、防衛隊によるリレー妨害活動への「警備」は「日本の主権の侵害にあたる」と指摘。「(警備は)長野県警を中心とするわれわれの役目」と強調した』と今日(4月12日)も報じられている。政界からは確たるメッセージが発せられない状況にあるためか、しかし、この公安委員長の発言は、ことさら毅然としたものに映る。

 青服の防衛隊は来なくてよいのである。また、静かに周囲で国旗を掲げる等の、チベットでの暴虐に対する抗議は許容されるべきだ。また、中国共産党の宣伝キャンペーンに乗じる屈中企業。それらの実像も露呈するだろう。不買チェックの絶好の機会となる。実際の「リレー」はどうなるか。その催しは2週間後となった。