ねたみ、うらみ、失望、独占欲、嫉妬、逆恨み、未練、憎悪、復讐心、おしおき、殺意、そして実行 | 日本のお姉さん

ねたみ、うらみ、失望、独占欲、嫉妬、逆恨み、未練、憎悪、復讐心、おしおき、殺意、そして実行

 昨年6月、仙台で駐車中の車から見つかった27歳女性の全裸遺体。逮捕・起訴されたのは元同僚で、被害者の夫と不倫関係にあった女だった。離婚して彼との再婚を考えながら、踏み切れなかった女。が、彼が結婚すると知ると、女の中で何かが豹変した。懲役16年の判決を宣告された女は「彼女は憎くなかった。彼が憎かった」という。1審判決や供述調書、被告人質問からは「奪われたくない」「離れて欲しくない」という女の業深い「未練」が浮かび上がる。

 ■挙式1週間前……全裸で軽自動車に押し込められていた被害者

 事件が発覚したのは昨年6月15日のことだ。
 午後8時ごろ、仙台市若林区の駐車場に、会社員、近江由希子さん=当時(27)=の軽乗用車が違法駐車されていた。
 警察の連絡を受けて駆けつけた家族が見つけたのは一見すれば無人の車。だが、母親は、近江さんのスニーカーが助手席にあるのを見て、「いやな予感」が走ったという。
 「なにか白いもの」と思ったのは近江さんの足首だった。
 後部座席の足元に、顔が赤黒くはれあがり、靴下以外をすべて脱がされた近江さんの遺体が隠すように押し込められていたのだ。
 宮城県警は殺人事件として仙台南署に捜査本部を設置した。
 遺体で発見された近江さんは、結婚式を1週間後に控える身だった。
 その月のうちに捜査線上に浮かび上がったのは、近江さんと同じ職場に勤めていた同僚で、しかも近江さんの夫と以前に交際していた村山真紀被告(33)だった。
 捜査本部の事情聴取に対し村山被告は当初、携帯電話の内容を閲覧させるなど協力的だったが、犯行については言及しなかった。
 だが、調べを進めるうちに、村山被告以外の容疑者の線が消え、捜査本部は村山被告の実家の家宅捜索を実施、任意の事情聴取を経て8月24日、自供した村山被告を死体遺棄容疑で逮捕、9月14日に殺人容疑で再逮捕した。

 ■被害者と交際する前の男性と「不倫」していた

 村山被告が、近江さんの夫となる男性のAさんと別れたのは平成18年10月だ。それまで3年弱にわたって、Aさんと付き合っていた。Aさんは職場の同僚だ。
 村山被告には夫がいた。独身のAさんとの交際はいわゆる不倫である。
 実は村山被告はAさんからプロポーズを受けている。
 しかし、村山被告は踏み切れない。「本当にこの人でいいのか」という思いと、「家族への見栄」もあり、別居中の夫と離婚しなかったという。
 だが、いざAさんと別れると、村山被告は職場で突然泣き出すなどの行動をとるようになった。
 事情を知らない社内では、Aさんを非難するうわさが広がっていった。
 そんな中、村山被告はメールをAさんに送り続けた。
 
 「妊娠した」

 ■別れたが…ズルズル続く関係

 村山被告はそんなうそもメールで送った。このため、Aさんは、別れたはずの村山被告と再び接触を持つようになる。

 「妊娠させた負い目や、2年以上つきあった情もあった」

 Aさんはそう語ったが、そのころは村山被告をあきらめ、職場の同僚の近江さんと交際を始めたばかりの時期だ。
 Aさんは11月に近江さんの両親にあいさつに行った。近江さんの両親は「付き合う以上は、結婚を前提としてほしい」と言い、近江さん自身も「やっと結婚したい人ができた」と両親に打ち明けていたという。

 「会いたい」

 12月のある夜。Aさんは村山被告にメールを送った。2人はその夜、別れてから初めての肉体関係を持ったという。

 「やり直せるのなら、やり直したいと思っていた」。村山被告は法廷でそう証言した。ただ、村山被告とAさんは「よりを戻そうという話」はしていない。

 Aさんも「(村山被告から)『いつ結婚するの? 幸せになって』『私も新しい彼氏ができたら…』とは言われたが、復縁は迫られなかった」と述べた。
 Aさんは、近江さんと真剣な交際をしていることを、村山被告に伝えていた。

■「祝福」の裏で「ストーカー行為」に走る被告

 19年2月上旬。村山被告からAさんにメールが送られた。

 「ひとつ質問。いつ入籍?」

 これに対しAさんはこう返信した。

 「2月中にしたいと考えています」

 このメールに対し、村山被告からの返信はなかった。
 まもなく、今度は村山被告の行動は近江さんに向かう。

 「昔の女を抱かせることはしないで」

 そう近江さんに直接告げたというのだ。
 なぜ、被告はそんなことを近江さんに告げたのか。「Aさんを監視してほしかったから」と村山被告は釈明した。
 Aさんは村山被告と連絡を絶った。
 それでも村山被告は、4月に結婚祝いと称して日本酒を贈るなど接触を試み続けている。
 祝福を受けたと思ったAさんは「不倫だったのが辛かった。結婚にこだわってしまった。『靴下をまるめない』『ふとんをさかさにしない』と、あなた(村山被告)にいわれた細かいことを守れなかった。3年間ありがとう」と、過去を清算する趣旨の内容のノートを村山被告に渡した。
 だが、村山被告は「祝福する気はなかった」と法廷で言い放った。
 祝福と受け取れる行動の一方で、村山被告は近江さんをつけ回すなどのストーカー行為を始めていた。
   
 ■ささいなつながりでも…はっきりさせられなかった“ハグ”の意味

 村山被告とAさんの肉体関係は入籍を前に終わった。
 村山被告はそれでも、抱きしめるよう“ハグ”をAさんに求めた。
 職場や車の中で、2人は“ハグ”を続けた。

 「性的な意味はなかった」(Aさん)

 「愛情表現だと思った」(村山被告)

 “ハグ”をめぐる2人の解釈は180度異なっている。被告は法廷でこう振り返った。

 「ささいなつながりでもよかった。幸せだった」

 あいまいな解釈の“ハグ”で続く2人の関係。だが村山被告はAさんから抱きしめられながら、心でこう考えていたのだ。

 「(“ハグ”の意味を)はっきりさせたら、自分が捨てられるのがわかっていた」

 5月末。「いつまでハグしてもらえるか考える」という村山被告のメールに「マア(村山被告の呼び名)がおばあちゃんになるまで。それか、マアがいやになるまで」とAさんは返信した。最後の“ハグ”の約2週間前だった。
 その数日後、近江さんは「ゴールデンウイーク中にラブホテルからAさんが村山被告と出てくるのをみた。別れて、いい人を見つけた方がいい」という匿名メールを受け取った。事件の捜査の過程で、村山被告の母親の携帯電話からだったと判明した。

■もはや倒錯…「彼が憎かった。全てを彼のせいにしたかった」

 6月8日、Aさんは村山被告を呼び出し、正式に近江さんと入籍したと告げた。

 「幸せになってね。ハグはこれで最後にしよう」

 村山被告は口ではそう言いながらも、「とうとうこのときが来た。いよいよ(Aさんを)あきらめなくちゃいけないと感じた」と思っている。
 6月13日、Aさんから村山被告の携帯電話に、仕事の連絡が入った。

 「もうへらへら話をする間柄じゃない。店の電話にかけて」

 何度別れても、接触の糸口を探し続けてきた村山被告は、その糸口を自ら捨てた。
 翌14日、被告は近江さんを待ち伏せし、殺害した。
 Aさんとの連絡を再開したのは15日。近江さんの行方を心配したAさんが相談のため連絡したときだった。
 「考えすぎだよ。明日になれば帰ってくるよ」と村山被告は応じたが、このときすでに近江さんは遺体で車内に放置されていた。
 村山被告の手には、近江さんの首を強く絞めたために生じた痛みが、まだ残っていたという。

 「(近江さんをつけ回すなど)私が変な行動をとるようになったすべてを、彼のせいにしてしまいたかった。どうやったら彼を苦しめることができるだろう。一番大事なものを奪えばいいんだ」

 検察側は、村山被告の犯行の動機を近江さんへの憎しみだったとするが、村山被告はAさんへの憎しみだったと説明した。

■「憎しみ」と「よく思われたかった」…矛盾する心の動きの中で

 事件発覚後も、村山被告はAさんに連絡を取り続けた。
 妻を殺害され思い詰めた様子のAさんに、香典とともに「これだけは絶対守ってほしい。お願い(あなたに)生きていてほしい」と手紙を送っていた。
 手紙を送った理由について村山被告は「事件への関与を疑われないようにするため」と語ったが、「Aさんによく思われたかったのかもしれない」とも述べ、証言は揺れた。

 「近江さんへの憎しみはなかった」

 そう繰り返しながらも、「Aさんが近江さんと結婚して悔しいと思った」と村山被告は供述する。
 懲役20年の求刑に対し同16年の判決を言い渡した1月31日の仙台地裁判決は「近江さんの夫である男性への未練をつのらせ、夫ではなく何の落ち度もない女性を殺害した」と認定。そのうえで卯木誠裁判長は「憎しみがだれに対するものであったとしても、被害者の落ち度はまったくない。犯行の様子からすると憎しみの程度はきわめて大きい」と断罪した。
 Aさんは法廷に、新妻であったはずの近江さんの遺影を持って訪れ、被告の審理を傍聴した。意見陳述で、こう語った。

 「被告と交際していたことと、由希子の命が奪われるのは関係ありません。殺すなら自分を殺してほしかった」

 「自らの家族のことを考えて自殺未遂をした」として酌量減刑された村山被告。卯木裁判長の判決を受け、傍聴席に一礼して退廷するその背中に傍聴人から激しい言葉が浴びせられた。

 「死ね! 一生恨む。親族まで恨んでやる」

2月2日15時45分配信 産経新聞


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日本のお姉さんの意見。↓
昔、付き合っていた女性とは、二度と
体の付き合いをしないように。

この村山真紀被告(33)は、
元不倫相手に自分だけを見つめていてほしかったのだろう。
一週間後に結婚するはずだったAさんの婚約者近江由希子さん
=当時(27)=を殺したのは、それで、Aさんを独占できると
思ったからだろう。村山真紀被告(33)は、してはいけないことを
知っていたので、Aさんと離れようと努力はしている。
でも、体の付き合いをせまったり、ハグしてくれとせまったりして、
本当は、ずっと不倫を続けていたかったのだ。
それで、してはいけないことと、したいことが
心の中でぶつかりあって混乱し、近江由希子さんを異常に
かまうようになった。
また、そうなってしまう自分が嫌だった。自分のみじめな状態が
嫌だった。不倫相手が自分から去っていく。幸せになっていく。
自分は、おかしくなっていく。村山真紀被告(33)は、
おかしくてこっけいでみじめな自分が憎くなった。その憎しみが
全部、Aさんに向かい、「Aさんが近江由希子さんと付き合うから、
わたしは変になってしまったんだ!Aさんのせいで、わたしは
こんなになってしまったんだ!
近江由希子さんさえ、いなければ!」と思って、Aさんに対する
憎しみをAさんにではなく、
Aさんが大事にしている婚約者に向けた。近江由希子さんの
クビをしめて殺した後で、裸にしているから、相当憎かったようだ。
ジャマ者だから殺したのだから、憎しみがあったのは事実だが、
村山真紀被告(33)には、近江由希子さんに対する憎しみは
意識されていない。
「近江さんに対するうらみは無い。」というのは、本当だ。
近江由希子さんに嫉妬していることを、村山真紀被告(33)は
認めたくなかったから、代わりにAさんを憎んだ。
憎んだけれども、本当はAさんが憎いのではなく、自分が
憎かった。おかしくなっている自分が憎かった。
結婚が決まった相手を呼び出して体の関係を持ち、
また、それに答えるAさんにもうらみを感じた。ただの友情で
ハグしてくれるAさんの優しさを憎んだ。
ハグをせまって満足している哀れな自分に憎しみを感じた。

村山真紀被告(33)は、本当は自分が憎かったのだが、
おかしくなった自分に対する憎しみをAさんに転化している。
その憎しみがAさんの一番大事な婚約者に向かった。自分の
混乱の原因である近江由希子さんを殺した後は、
Aさんに生き続けろと励ますようになった。本当はAさんに
対して怒っていたのではないから、当然だ。

村山真紀被告(33)は、Aさんと不倫をしている自分が大好き

だったのだ。今のご主人と離婚して、自分と結婚してくれと願う

Aさんを突き放す自分が悲劇のヒロインみたいで

好きだったのではないか。Aさんを支配している気分にもなれて

結構、満足していたのではないか。

村山真紀被告(33)の予定では、Aさんが、近江由希子さんと

結婚しようとしなければ、一生Aさんは、自分の恋人だったはず。

それをジャマする近江由希子さんを消した(殺害した)後は、以外に

すっきりした気分でAさんを励ましていたのではないだろうか。

全てがすっきりした後で、本当に憎い自分を始末しようと自殺未遂を

した。村山真紀被告(33)は、自分が大好きだから自分の思い

通りにものごとが進まないと嫌で嫌でしょうがなかった人で、

結婚していても不倫をするぐらいだから、思いたったら

なんでも直ぐに実行する人。そういう人が、みじめな自分に

怒りを感じたら他人のせいにして、ジャマな人を消す(殺害する)

のだと思う。結婚しているのに、Aさんを好きになって、Aさんも

愛してくれたので、そんなロマンチックでセクシーな関係に酔い

しれていたのだろう。普段からの行いの悪さが出たのだと思う。

種をまいたら芽が出て、実を刈り取ってしまったのだ。


不倫をすることが、まず間違っている。村山真紀被告(33)は、

今のご主人と離婚してAさんと再婚しなかったのだから、Aさんが、

別の人と付き合って結婚しようとするのは、正しいし、当たり前だ。

それを悔しがっても遅すぎる。事実を受け入れられないぐらい

わがままで衝動的で本能のままに生きている人だったのだろう。

すべて村山真紀被告(33)にとっては、近江由希子さんを殺害

したことは自然な行動で、自分でも自分がしたことが分かって

いないのだと思う。だから、自分の行動に関する説明の仕方も、

いい加減だ。

村山真紀被告(33)の混乱した気持ちは分からなくも無いが、

関係無い近江由希子さんを殺害するのは、罪だ。

村山真紀被告(33)は、Aさんが好きな女性と結婚するという事実

を受け入れて、耐えるべきだった。あまりにも、我がままだ。

「自殺未遂をしたから酌量減刑された」というのは、おかしい。

しっかり、裁かれるべきだったと思う。


「死ね! 一生恨む。親族まで恨んでやる」と法廷で叫んだと

いう、近江由希子さんの親族の気持ちは癒されることはない。